まずひとつ……今回もう、これでもかってくらいのご都合主義です。
そして、コーヒーがいるかもです。
では、どうぞ!!
縁の体から力が抜け、どんどん冷たくなっていった。
私は縁の体を必死に抱き締め、縁の名前を呼ぶ。
「……縁!!縁ッ!!」
しかし、彼の口からは微かな息をする音がするのみ。
それでも、それでもなお、私は縁の名前を呼ぶ。そうしないと、縁が何処かに行ってしまいそうだったから。
最初の異変は、縁が気を失ってから半刻ほどが経った頃だった。
縁の体が震え始めたのである。
まるで小鹿のようにガクガクと震え始めたのである。
私は縁の体を暖めるように、より強く、より優しく抱き締めた。
しかし、一向に震えが止まる気配はない。
顔色もドンドン悪くなっていき、まるで死人のよう。
私は怖かった。このまま縁が居なくなったらどうしよう……!!
ついこの間も似たような事があったのに、また同じ間違いを犯した。私は馬鹿だ……どうしようもないくらい馬鹿だ!!
『うらぎり……もの……』
心臓がドクンッと大きく鳴る。
さっきまでの焦りが嘘のようになくなり、世界が鮮明に、そして残酷に現実を私へと突きつけた。
裏切り者
そうだ。私は縁を裏切りったのだ。
縁は私を信じてくれていたのに、私はその信用を踏みにじった……私は裏切り者……
「ごめんなさい……」
気付けば、私は謝っていた。
何にたいして?縁?裏切ったから?分からない……
「ごめんなさい……」
目からは涙が溢れ、頬を伝い縁の顔へと落ちていく。
泣きたいのは縁の方なのに、どうして私が泣いてるの?分からない……
「ごめん……なさい……」
声がかすれ、涙は止まらず、ただ謝る。
私はどうしたい?縁と一緒にいたい。でも、もうこれ以上は一緒にいれない……私が……裏切ったから……縁、は……もう、私を見てはくれない……
「……輝夜」
耳に声が届く……ずっと聞いてきた心地のよいあの声。
「……縁ッ!!」
私は、その声に反応し反射的に抱き締めている腕の力を強めた。
だが、後悔する。なんで抱き締めてしまったのか。と。これでは、別れが辛くなるではないか!!
私は縁からバッ!!と立ち退き、縁の顔を見ると縁に背を向け走り出した。
別れの言葉を聞くくらいなら、私から消える。そうしたら、きっと辛くはないって。そう信じて。
だが、何故だ?涙は止まるどころか勢いを増していく。
前が見えない……ここが何処なのか……それすらも分からない。
私は涙を拭い、地面に座り込んだ。
しかし、私はまた直ぐに立ち上がる事となる。
何故なら……
「……帰るぞ」
私の手を無理やり掴んで立ち上がらせる人が居たから。
その手は大きく、逞しく、暖かい。
握ってるだけで、心が満たされていく。
……ッ!!
私はその手を振り払った。
折角、決断したのに……これでは……!!
「あの、神奈子とか言うやつに惚れたんでしょ!!そっちに行きなさいよ!!」
涙声ではあったものの、怒鳴り散らすように言い放った。
そう。あの時、首輪から聞こえた声。
「……ああ、あれか」
「何よ……」
「うんにゃ。やっぱ可愛いなって思ってな」
そう縁は答えた。
そして、もう一度私の手をとり、私の目を見つめた。
「ごめんな。心配させて」
何時かのように、謝った。
私は縁の腕の中にいた。
「俺が愛してるのは、輝夜だけだから」
優しく、諭すような声で囁きかけた。
何だろう……今までは平気だったのに、今日に限って恥ずかしい。
既に、私の中で縁を突き放すと言う選択肢は無くなっていた。
「帰ろう。俺たちの居場所へ」
「……ええ」
そして、私と縁は口付けを交わす。
二人の愛を確かめるために。
二人が、存在していることを、確認するために……
余談だが、この後むちゃくちゃした。
お読みいただき有難うございます!!
いや~入試が終わって精神的にヤバかったですよ~あっはっはっは
何とか書けたぜ。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
カレーは中辛
麻婆豆腐は激辛
では、また次回~