ただ、書きたいことを書いただけなんで……ちょと分かりにくいかも……。
その辺を踏まえてお読みくださいm(__)m
では、どうぞ!!
これは予想以上に勝ち目が薄そうだ。
てか、そもそも勝てるん?よくよく考えるとあの角……絶対鬼だよね?うわー……。むちゃくちゃ有名な妖怪じゃん……。あれだろ?したっぱでも大妖怪クラスあるんだろ?無理無理。勝てるはずがない。スッペク差が酷すぎる。
「でも、逃がしてくれないよな~」
「どうしたんだい?それで終わりな訳はないだろう?ほら、お前さんの全力をアタシに見せておくれよ」
「……。はぁ。元より勝てる見込みがない相手。なら、初めから全力を出していこうかね」
腰を屈め、重心を下げる。刀に手を添え2、3度握っては離しを繰り返した。手にはじっとり汗がまとわりつき、自分が何れだけ緊張しているのかが良くわかる。
「…………。では、しがない剣士の真似事ですが……推してまいるといたしましょうかね」
『
刀にではなく、体に雷を纏わせる。そして、訪れる激痛を刀を握りしめることによって無理やりおさえた。しかしと言うよりやはり、体はその雷の力には耐えられずブチブチッ!!と血管が破れる嫌な音が耳に届いた。
俺の能力は、俺自身の知識や経験に依存している。例えば、いま纏わせている雷は、昔、修行中に雷に撃たれたときの痛みと、後に聞いた永琳の話がそのままこの雷の力に変換されている。そして、その纏わせる物について知れば知るほどその纏わせている物の威力は上がっていく仕組みだ。逆に言えば、何も知らないで纏わせても何の意味もない。ただの霊力の無駄である。
そして、もうひとつ。この能力には厄介なモノがある。それは、纏わせたからといって痛みなどを感じない訳ではない。俺は昔炎を刀に纏ませようとしていた。しかし、その刀は溶けてしまうのだ。それも、一本どころではなく何十本と試しても結果は同じ。輝夜の能力でどうにかなってはいたが、どうして溶けてしまったのか……。答えは単純明白。炎が熱すぎたためである。因みに刀に雷を纏わせたら粉々に砕け散った。それだけのモノを体に纏わせてみろ。体が持たないのなんて簡単に分かることだ。
さて、説明したいことはまだあるが、今は目の前のことだ。今なんてもう既に何度死んでいるのか分からないのだから、早めに決着を付けたいところである。
俺は一歩踏み出す。優しく、けれども力強く。そして、勇儀の二の腕から赤い鮮血が飛び散る。止まるな!!少しでも速度を緩めてみろ!!そこで刈られるぞ!!速度を緩めず走ったまま無理やり曲がる。緩くカーブを描くように角を作らず、円を描くように。
雷は血液を無理やり循環させ、本来ならばあり得ない。それこそ、光となった俺は勇儀の体を『浅く』切り裂いていく。
音が聞こえず、筋肉の伸縮。血液の循環。骨がきしみ。繊維の千切れ。体の内部で起きている音という音だけが直接脳に届く。
そんな音の中、感覚、勘だけを頼りに勇儀の急所を狙い続け……遂に好機が訪れた。
「くッ……!!」
きた……!!
勇儀が少しだけ。本当に少しだけだがよろめいた。ここを狙わずしていつ狙うのか……。そもそも、あのような化物相手に隙を作らせることが出来ただけでも奇跡。
いっけぇええええええええ!!!!!
声がでない。心でその思いを、俺は勇儀の心臓を穿たんと叫ぶ。ゆっくりと、ゆっくりと……その刃先は勇儀の心臓へと迫る。そして、刃先が少しだけ勇儀の肉を穿ったとき、ピタッと刀の進行が止まる。それは、俺の意思ではない。かといって、勇儀の体が頑丈すぎた訳でもない。現に刃先は勇儀の肉を少しだけ穿ち、そこからは少量の血が刃を添うようにして流れている。では、何故止まっているのか……。
「おいおい……まじかよ……。さっきのは行けたと思ったし、結構無茶な攻撃だったんだぜ?それを……それを……
『片手で止める』って……。どんな体してんだよ」
そう。こいつは、この鬼は、この星熊勇儀と言う鬼は、光の速度で迫る刀の刃を握りしめることによって受け止めて見せたのだ。
「今のはいい攻撃だった。けど、鬼の大将ともなるとこんな簡単に獲られる訳にはいかないんだよ」
「簡単って……まあ、そりゃあそうか。俺が出した攻撃も全部ギリギリで避けられてたからな。そう考えるとやっぱ化物だわアンタ。いや、鬼か」
「いやいや、あの速度は不味かった。殆ど勘と予測だけで動いていたからね。誇っていいよ。この力の勇儀が力で捩じ伏せれなかった相手だ。さて……無駄話も止めにしようかね。死んでくれるなよ?」
勇儀は俺の体を上空へと放り投げた。それはもう、ふざけんなと言いたくなるレベルのフルスイングで。お陰で俺は天井に体を強打し、そのまま地面に落ちる羽目となる。しかし、それだけでは許しては貰えない。目の前まで地面が迫った時、目の前には地面ではなく握り締められた拳が目に写った。そして、その拳は俺の顔に迫り……
ブォンッ!!!!
バギャァアアアアアアアンッ!!!!
気が付けば、街の中に俺はいた。周りにはぐちゃぐちゃになった木材。恐らく俺が飛んできた方面は大地が割れて、そこを優々歩くひとつの影。勇儀だ。体の痛みが酷くないことから、漸く俺は一度死んで蘇ったのかと理解できた。てか、生き返ってすらダメージが残るってどうなんですかね?
「ほお……まだ生きてるのかい。しぶといねぇ」
「ちげーよばーか。生き返ったんだ」
「どうする?降参するかい?」
勇儀は立ち上がろうとして失敗している俺を見据え、聞いてきた。降参?つまりは、相手に負けを認めること。ここで負けを認めれば、俺は直ぐにでも天子たちに追い付くことができる……。が、そうしたら、輝夜に会わせる顔がない。いや、それだけではない。そう、俺は続きがしたいんだ。単純な力と力のぶつかり合いを。心理戦が混じってくるような戦いではなく。闘いを……コイツと。
「ふざけんな。俺は死んだが負けちゃいねえ」
「……。武器も無いようだが?」
武器……確かに周りを見渡しても刀が見当たらない。勿論持ってもいない。では、どこに。視野を広げ、より遠くも探す。そして、刀を見つけるが、取りに行くには少しばかし遠い場所。此処から俺の後ろの壁に刀は刺さっていた。此処から刀まで十キロは距離が空いているだろうか?少なくとも、戦闘中に取りに行けば後ろから殺られるだけ。
「取ってきたらどうだい?」
「誰が敵に背を向けるかよ。はぁ……輝夜には止められてるけど……。やるっきゃない、か……」
「何言ってんだい。そんな楽しそうな笑みを浮かべておいて」
「全くだ!!なあ、勇儀。俺は今から全力を出す。本当の意味での全力を。だからお前も全力を出してくれないか?能力も妖力も全部を出し切ったお前と、俺は勝負がしたい」
「そうさねぇ…………。まあ、玉には良いだろう。本当に死なないようだしね。街の事は気にしないでいいよ。総動員すれば一ヶ月で元通りだ」
「そうか……。じゃあ、遠慮なく……」
孤独 凍え 冷たさ 寂しさ 一人 独り 敵視 闇 夜 飢え 恐怖 裏切り 暴力 差別 無力 死 父 母 家族 妖怪 消滅 涙 悲しさ………………。
思い出せ、あの頃の全てを。
思い出せ、あの頃の感情を。
思い出せ、あの頃の記憶を。
そして、今……俺はそれを力としよう。
体を慣れ親しんだ過去の暗い感情、記憶を呼び覚まし体へと纏わせる。腕や脚には薄汚れた氷のようなもの。
まだ、まだ足りない。
てめえ、の力が必要だ。力を貸しやがれ。
心の奥底から湧き出てくる黒い何か。それは、俺を侵食していく。
大人しくしてやがれ!!
このじゃじゃ馬が!!
それを抑え込み、ようやく俺の全力となる。失敗したこと、と言うより数回しか使ったことが無いため黒い何かに侵食されたらどうなるかは分からないが、何とか成功した。
からだ全体を真っ黒の薄い氷のようなものを纏い、両手脚には大きな鍵爪が。そして、何よりも、頭には捻れた禍々しい真っ黒の一対の角。
「ほお……。それじゃあ、アタシも……生物の限界を越えた者の恐ろしさを教えてやるよ」
勇儀の体から湯気が立ち上がる。それが、血液が沸騰しているのだろうと気付いたのは、皮膚を破った血そのものから湯気が立ち上がるのを見て気付く。そして、さっきの数十倍。勇儀の体が大きく見えた。
「さあ、第2ラウンドと洒落子もうや」
「最終ラウンドの間違いじゃないかい?」
極寒と灼熱がぶつかり合う。それは余興でしかない。しかし、その余興で、その一撃だけでその場にいたものの殆どが吹き飛ばされた。
お読みいただき有難うございます!!
分かりましたかね?分からなかったら感想に書いてくだされば返信いたします。
最後、雑になった……(反省)
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
午後からテストでした。
くそぅ雪めぇ!!
では、また次回~