…………ゴスッ(無言の腹パン)
縁『何故!?』
では、どうぞ!!
「「…………」」
この無言の間はなに!?え、ちょここ男子トイレだよね!?あっるれー!?もっと言っちゃえば個室で結構近くで俺はズボンに手を掛けているんでせうが!?ヘルプ!!だれか助けて!!そし、何故少女は出ていかないの!?
あ、あと訂正。パンツは履いてた。いや、何冷静に分析してんの俺!?
「ねえ」
お!?これは希望が見えたか!?俺の想いが通じたのか!?前回のシリアスを返せコンチクショウ!!まあ、それはさておき、さあ早く出ていきたまえよ少女。君の方が扉に近いんだ。それ以前にここは男子トイレなんだ。トイレをしたいのなら隣の女子トイレに行きなさい。さあ早く!!ハリーハリー!!
「脱がないの?」
少女は、何の疑問も待たず、ただ純粋で穢れを知らない瞳でそう言った。
…………。いやいやいやいや!!なに?この子はあれですか?他人の排泄シーンを見て性的興奮覚える変態さんなんですか!?
まて、落ち着こう。きっとあれだ。間違えたの?とかと聞き間違えたに違いない。そうだ、もう一度聞き返せばそう返ってくるはずなんだ……ッ!!
「ねえ、脱がないの?」
はい、先手打たれたくせに聞き間違いじゃ無かったようです!!いや、どうしろと。イヤ本当にどうしろと?そうか!!普通に追い出せば良いじゃないか!!何で気が付かなかったんだ!!俺のバカ!!そうとなれば善は急げ。さっさと追い出してしまおう!!
「エヘヘ~」
「ガッデム!!」
神は居なかった!!いや、実在はしてるけれども、今ここに神は存在しなかった!!何故か?少女が抱き付いてきたからだ!!
「いやいやいやいや!!待とう。それは待とう!?お願い。お願いしますから!!そんなことされたら俺の命(ケツ)がヤバイことになるんで。本当に勘弁してください。この通り」
まさか、トイレと言う狭い空間の中で土下座、それも少女にたいして土下座しなければならない日が来ようとは……。
「?でも、この後お風呂入るよ?」
「なら、何でここで脱ごうとする必要が有るんですかねぇ!?」
「……さあ?」
さあ?って、自分の事でしょうにお嬢さん。さて、取り敢えずスカートを履きましょう?ね?あ、足元に落ちてるのってスカートだy……何で隠すのかな?分かった。なら、俺が外に出るから退いてく……、何で邪魔するのかなぁ!?
「エヘヘ~」
「エヘヘ~。じゃない!!」
「無意識だからしょうがない!!」
「訳わかんないよ!?」
だめだ……、これ以上この子のペースに乗せられては用を足す事も、外に出ることも叶わん……。あと、この絵図。パンツを脱ごうとしている少女の手を必死で止める男。完全に犯罪者だこれー!!くそぅ!!何故こうなった!!
「少女よ。君はお風呂に入りたいんだね?」
「え、うん。この後入るけど?」
「よし、だったらお兄さんが頭を洗ってやろう。だから、今は出ていってくれないかな?」
俺は何を言ってるんだー!!?頭がパンクして思ってもない事を勝手にいい始めやがったぞこの口!!それと少女よ、瞳を輝かせるな!!断り辛くなっちまうだろうが!!
「本当!?エヘヘ~誰かと一緒のお風呂は久し振りだな~。外で待ってるから、早く出てきてね!!」
「あ、ちょ!!」
バタン
少女は出ていった。一難去ってまた一難……。それも自業自得で……。救いようがねえよ。笑えよ。笑ってくれよぉおお!!
・
「なあ、少女よ……。やっぱり一緒に入るのは……」
「ダメなの?」
あ、うん。デジャブだなこれ。お空の時と同じパターンだ。強いて言うにであれだ輝夜が居ないことが幸いか。今回は首輪もないしバレていない可能性も……。バレてるんだろうなぁ~。
「はあ」
俺は諦めて、既に全裸となり風呂場へ突撃した少女の後を追った。
後から気付いたのだが、ここで逃げ出せば良かったんじゃないかな?
「あれ?お兄さん脱がないの?」
「湯に浸かるまではしねえよ。ほら、さっさと座れ」
「はーい!!」
少女の緑色の髪の毛に湯をかけ、手の平の石鹸を泡立てる。
「目染みるから瞑っとけよー」
わしゃわしゃと少女の頭を洗っていく。俺も手慣れたもんだな~。と若干現実逃避してしまうのはしょうがないことだろう。特に最近はフランやレミリア、後は何度か椛の怪我関係で洗ったりもしてやったけ。椛は俺の刀を持とうとして毎度毎度失敗してるからねアハハー。
あと……、もこたんと一緒に入った事もあったけ?三百年くらい前の話だから良く覚えてないけど。
あ、お空の頭も洗ったな。え、輝夜?一緒に入ったら俺が洗ってるぞ?全部。
「うきゃー」
「ほら、流すから変な声出すな」
ザバーと、頭からお湯をかける。すると、少女は水を弾き飛ばすためか頭を左右に振った。
「ちょ!!お前は猫か!!」
「エヘヘ~」
「エヘヘ~で何でも通ると思うなよ?」
「いたっ」
ペチン
と、軽くデコピンする。それに怒ったのか少女の頬はリスの様に膨らみ、その直後、俺を突き飛ばした。
バッシャーン!!
結果、後ろの浴槽に盛大に落ちてしまう。ああ、もう……、服がピッチリ張り付いて気持ちわりい。と、起き上がろうとしたときだ。目の前に何かが飛び込んできた。
バッシャーン!!
「お、おま!!危ないだろ!!」
「あははは!!」
「まったく……、本当に危ないから、今度からするなよ?」
「エヘヘ~ごめんなさい」
本当にこの子は反省しているのだろうか……。少し怪しいところだが……、まあ、そこはこの子を信じるしかあるまい。
「ねえ、お兄さんは私が見えてるんだよね?」
「は?いや、見えてるんだよね?って、見えない方が可笑しいだろ?」
「エヘヘ~そうだね」
俺の上で満面の笑みを浮かばせる少女。この子の問いについては良くわからなかったが、一つだけ分かったことがある。そして、そこに隠された謎も……。
一体何がフラグになってたんですかねえ!?
「エヘヘ~」
お読みいただき有難うございます!!
何故縁にこいしちゃんが見えるのかは次回。
何だか地底編は長いですね~
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
こいしちゃん可愛いよ。
では、また次回~