グロシーンありなので気を付けて。
まあ、そこまで酷くもないきがしますが。
では、どうぞ!!
要石を跳び移りながら三分。天子の実家へと着いた。
天子の家事態はそこまで広くはなく、どちらかと言うと庭等が広い。家の大きさは……永遠亭とおなじくらいだろう。庭は、多分紅魔館より少し狭いぐらい。
掃除などをしていた使用人たちは、天子を見ると一目散に廊下の量端へと立ち退いた。しかし、どこか不安げにしているのは何故だろうか?
俺がそんな事を疑問に思っていると、天子が察したのか答えてくれた。
「私に何かあればその子が殺されるのよ。特に最初の頃は酷かったわね。私が仲介に入って何とかしてたけど、まあ、全部が全部止めれた訳じゃない。だから、私が転んだりしないかを心配、そして自分の身の安全を心配しているのでしょう」
天子はスラスラと答えたが、その拳は強く握られている。
それが使用人に対してなのか、それとも自身の両親に対してなのか、俺には分からなかった。
竜宮の使いが先導し、歩くこと数分。一つの部屋の前へと着いた。
恐らくここに天子の親がいるのだろう。
竜宮の使いは扉をノックする。
「総領様。娘様とそのご友人をおつれいしました」
『入りなさい』
竜宮の使いは扉を開き一礼。そして俺たちに道を譲った。
部屋のなかは外の和風な見た目とは対照的に洋風の部屋だ。大きめのソファーが一つ、小さいソファーが二つ。そしてその間に大きな背の低いテーブル。壁には木で出来たガラス張りの戸棚。その中には多くの財宝の様なものが鎮座している。その他には、甲冑や数種類の武器。絵画等があった。そして、隣の部屋に繋がっているであろう別の扉。
『まあ、座りなさい』
既に大きめのソファーに座っている男に促され、小さいソファーへと深く腰かける。
大きめのソファーには二人の男女が座っており、この二人が天子の両親だと言うのは容易に想像できた。
男はやれる男という相貌で、正直パッと見ではあまり良い印象は残らない。
対して女は、おっとりしていてスタイルも良い。髪は軽いカーブが掛かっており、優しい年上の女性。と言ったところだろうか。
そして、二人の瞳からは権力への執念のようなものが感じ取れた。
『まずは、お帰り天子』
『おかえりなさい天子』
「…………ただいま」
『それで、隣の方はお友達みたいだが、一体どこの家系の者かね?』
表向きには娘の友人関係の把握。まあ、俺の自己紹介をしろって事だろうが、どこの家系って言ったことからお察しだろう。
本当に権力の亡者だな。
「…………」
『天子?』
天子は答えない。
恐らく、両親によって無理矢理関係を壊されるのが怖いのだろう。
しょうがない。俺からいくか。
「どうも。俺は天子の友達の蓬莱山縁と申します。以後、お見知りおきを」
『蓬莱山?聞いたことの名だが……』
そりゃそうだろうよ。
「それはそうと、天子にお見合いだか何だかをさせる。と言う話を偶然聞きましたが」
『ああ。天子には比那名衣家を継いで貰わなければいけないのでな』
「ええ。ごもっともで。ああ、私が付いてきた理由なのですが、天子が見合いに対して不安がっていまして」
『その事なら大丈夫だ。今回こそは天子のお眼鏡に叶う相手だ。何せ相手はあの金剛様の一人息子だからな。頭のよさ、身体能力とピカイチだ』
その名前を聞いて天子がビクッと震えた。
俺は小声で天子に言ってやれと言う。
天子は一度俺の瞳を見つめ、力強く頷いた。
「……ふぅ。私はそんな男と結婚するつもりなんてないわ」
『天子。まだ会ってもいない相手をそうやって否定するのは良くないぞ?』
「煩い。兎に角私は結婚なんてしない。それに金剛の一人息子?アイツの悪い噂を知らない訳はないでしょう?女を侍らせて、暴力を奮う。現に私にも手を出してきたしね。まあ、適当にあしらったら帰っていったけど」
『それは何かの間違いかも知れないじゃないか。どうだ?少しだけでも』
「それ何回言ってきたか分かってるの?もう、信用していなことを察せれないのかしら?」
『天子。あまり親にそう言う事を言うものではありませんよ?』
「おあいにく様。私はもうあんたらを親なんて思っていないから」
『ああ、そちらの殿方に言いくるめられちゃったのかしら?それとも、もう体も許しちゃった?ねえ、縁さん。貴方は何処に住んでいるのかしら?』
「地上だが?」
『やっぱりね』
俺が地上に住んでいると明かすと、天子の母親が指を鳴らした。
すると、窓や扉から兵士が流れ込んでくる。
『天子がお友達を連れてきた。地上にいたのに?はあ、天子。地上に行くのは構いませんがこんな薄汚い鼠を連れてこないで頂戴』
「いや~お前馬鹿だろ」
『何がかしら?』
比那名衣母はソファーに座り、既に勝利を確信してようだった。
俺と天子の周りには剣を持った兵士。
いやぁ、実に馬鹿だ。
「これで勝ったつもりなのか?」
『お?鼠がなんかチュチュー言ってるねぇ』
しかし、返事は予想外の所から来た。
俺たちが入ってきたとは別の扉。そこから金髪の男が姿を現し、返事を返したのだ。
『やあ、天子ちゃん久しぶりだね』
「金剛光良……ッ!!」
『以前は諦めたけどさ、やっぱり君みたいな美人を抱いてみたくてね。僕と一緒に来るって言うのならその鼠も解放してあげるけど?』
……天界の奴等は幾つかのネジがぶっ飛んでいるようだ。これで頭が良いのか?理解ができん。
「なあ、天子……これってふざけてるのか?」
「いえ、大真面目なんでしょう」
「マジか……」
『おい鼠、発言を許した覚えはないぞ』
「あー、まずひとつ。こんな狭い部屋に何十人と押し掛けてまともに武器が振れるはずがない。二つ、何で自分から『俺、裏切りますから』と同然の事を言ってる。そして、比那名衣二人も何故気付かない。三つ!!相手の力量測ってからモノを言いやがれ」
俺に色々指摘されたからか比那名衣の二人と金剛とやらは顔を赤くする。
そして『やれぇ!!』と声を掛けるが、俺の言った通り武器は殆ど俺たちまで飛んではこない。
てか、天子にも攻撃しているが良いのだろうか?まあ、比那名衣が動かない所を見るに、本当に道具としてしか見ていないのだろう。
「あーいい加減にしてくんね?じゃないと此方も攻勢に出るけど?」
『くッ!!何をしている!!早く鼠を殺せ!!』
「オーケー。相手してやる。因みに殺してもいいんだよな?」
「まあ、良いんじゃないかいしら?殺そうとしているから殺されても文句はないでしょう」
「了解」
『うわっ!!』
「死なないだけ有り難いと思ってくれよ?」
『へ?え、うぎゃぁああああああ!!!!』
ちょうどよく攻撃してきた兵士の手首を掴み、地面に軽く倒す。そして、足を踏み砕いた。
部屋の中に兵士の絶叫が響き渡る。
そして、兵士が持っていた剣を拾い、投げる。
グチャ
肉を潰したような音。
壁には五人の頭を貫き潰し、壁に突き刺さった剣。
「お、以外と頑丈だな」
「す、スゴいわね」
「嫌いになったか?」
「コイツらは、私の目の前で多くの人を殺してきたわ。子供の皮を剥いで、火で炙って……。そんなのを愉しい、愉快だって言うようなやつらよ。ああ、夜這いをかけてきた奴も居るんじゃないかしら?そこの男みたいにね」
「ほお……」
天子の話を聞きながら、豪快に突っ込んできた男の首を一回転させる。
ゴキリッ!!と骨が砕ける音を聞き、ソイツを金剛の目の前に放り投げる。
「お前だけは只では殺してやらん。俺の身内に手を出していたことそして、今現在出していることを後悔させてやろう。ああ、断っても無意味だぞ?その時は帰る場所を無くすだけだからな」
『あ、う……』
「分かったのか?」
『わ、分かった……』
「そうか。だったら、明日の午後12時で良いな。場所は、そこの庭でいいだろ。広いし。んじゃ、また明日。部屋は天子の部屋に泊まらせて貰うから。天子、行くぞ」
「あ、うん!!」
狼狽える兵士たちを横に退け、部屋を出る。
「久しぶりに人殺した気がするわ」
「その言い方、結構殺してるのね」
「まあな、今でこそ居なくはなかったが。昔は輝夜の居場所を嗅ぎ付けてきた貴族共が多かったんだよ。それも何世代に渡ってだぞ?嫌でも殺さなくちゃならなくなってな。おかげで身内以外の奴に同情とかは覚えなくなったな」
「ふーん。なら、私が輝夜になにかしたら?」
「何かの度合いによるな」
「じゃあ、捕まえて無理やり他の男共に犯させる。とか」
「その時は天子ごと皆殺しだ」
「………………」
「ただ、まあ。天子はそんな事しないって分かってるけどな。それに、天子の事は結構好きなんだ。出来ればこのまま友好な関係で居たい」
「そ……そっか」
おい、何故其処で頬を赤らめる。
「そ、そんなことよりも早く私の部屋に行きましょう!!ね!!ね!?」
「内の感情が丸見えだな」
「う、うるさい!!」
ま、いっか。
と、顔を真っ赤にして手を引っ張る天子に付いていくのだった。
お読みいただき有難うございます!!
天子パパ 天子ママ 金剛 ゲスっぽく書いたのですがどうでしたか?殺意が沸いて頂ければ幸いです。
あ、夜這いされた。って、ありますが部屋に入ってすぐ天子の要石により迎撃されております。そのあと放っておいたら諦めたわけです。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
次回は決闘に直ぐに入るつもりです。
では、また次回~