デート?
はっはっは!!行ったことないから分からねえよ!!
で、取りあえずの苦肉の策だよ!!
では、どうぞ!!
「むう~……。やっぱりいつも通りの方がいい気がする……」
私の名前は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ。
そんな私は今、なん着かの服を持った状態で鏡とにらめっこしていた。
手元には和服や洋服、そして着なれた魔法使いをイメージして自分で作った服。
「…………。私は私らしくあるべきだよな!!」
何時もと違う姿も見てもらいたいが、やっぱり何時もの私を見てもらいたい。それが、今の私の幸せだから。
「よしっ!!」
鏡には笑顔の自分。
今日は良い日になる。いや、もうなっている。
だって、今日は縁とデートなのだから!!
「行ってきま~す」
私は誰も居ない家に元気よく挨拶をして、家を飛び出した。
・
「うッ…………うっ……グスッ……」
結果から言えば惨敗。そりゃあもう酷いものだった。
人里は二日もあれば子供の足でもほぼ全体を見て回れる程度の広さしかない。だから、行ったことのない場所に連れていって貰える。ロマンチックな雰囲気になるなんてのは想像していなかった。
けれど、決して縁が私に嫌なことをした訳ではない。むしろ、縁は私の為に楽しませてくれようとしてくれていた。嬉しかった。嬉しかったんだ。
私は、惨めだった。
最初から全部分かってたのに、一人で勝手に舞い上がって、一人で勝手に緊張して……。
私がお茶をこぼしても、私がなにもない所で転んでも、縁は優しく手を伸ばしてくれた。私は、それが嬉しくて、自分が惨めだった。
コンコンッ
不意にノックの音が飛び込んだ。私は目を手で擦り涙の後を隠した。
「誰……?」
「蓬莱山縁だけど。今大丈夫か?」
ドクンッ!!
心臓が大きく跳ねた。
どうして?どうすうれば?帰ってもらえばいいのか?それは失礼じゃないのか?でも、私が誰かに会わせれるような顔じゃない。
色んな考えが頭を過った。そして、私が取った行動は、
「きたないけど……入ってくれ、だぜ」
縁を家に入れることだった。
扉を開け、縁を部屋に招き入れる。
出来るだけ、顔を伏せて、涙の跡が見えないように。
「ああ、いや、ちょっと渡したいものが有るだけだから良いんだけどよ」
「渡したいもの?」
「その髪を結んでるリボンさ、返り血とかで黒ずんでるだろ?まあ、余計なお世話だとは分かってるけど、今日上手くエスコート出来なかったお詫びも兼ねてのプレゼント。まあ、安すぎる気もするけどな」
私は声が出なかった。
なんでか何て分からない。プレゼントを貰えて嬉しいのかもしれない。縁に心配させたのが惨めに思えたのかもしれない。
でも、一つだけ、一つだけ分かることがある―――
私は縁の手から綺麗に包装されたリボンを受け取り、ゆっくりと、ゆっくりと、その感触を、この時間を味わうように髪を結んでいく。
「どうかだぜ?」
「……ああ、やっぱり可愛い。お前には笑顔が一番似合うよ」
「……縁、お茶入れるから中に入ってくれだぜ」
「お、じゃあ遠慮なくって、掃除くらいしろよ」
「う、うるさいのぜ!!」
―――この人を好きになって、本当に良かった―――
お読みいただき有難うございます!!
最後無理があるけどツッコんじゃだめだぞ!!
魔理沙とのデートはまた今度書くのでお許しをm(__)m
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
そろそろみょんみょんを出しても作者のメンタルは守られる……はずッ!!
では、また次回~