あれ?ヤンデレ書いてたつもりなのに……
では、どうぞ!!
「…………ハッ!!」
目が覚めた。ここはど誰?わたしは何処?なんてベッタベタな記憶喪失にもならず、とても健康な状態でパッチリと目が覚めた。
馬鹿な事をしていないで現状確認をしよう。目が痛くなるほどに真っ赤で、どこか美しい部屋。こんな特徴的な部屋は紅魔館以外に俺は知らない。てか、これ以上こんなにも目に悪い建物が出来たらたまったらものではない。
では、居場所が分かったところで次は俺がここに寝ていた原因である。
いや、考えるまでもなく覚えている。俺は美鈴との勝負に負けた。そして、気を失った。それだけの話だ。ただ、どうやって倒されたかまでは覚えていない。アイツなら俺が気づかないうちに簡単に捻れるだろう、と言う謎の自信もある。
そんな良くわからない事を考えている俺を他所に、部屋のなかへコンコンと乾いた音が飛び込んできた。
「ん?どうぞー」
『失礼します。縁様』
部屋のなかに入ってきたのはメイド長こと十六夜咲夜だった。
「おう。メイド長か。どうした?」
「今日はもう遅いので、是非泊まっていかれるように。と、お嬢様から伝言を預かって参りました」
マジか……。と、窓のカーテンを開き外を見ると、そこには月明かりもない真っ暗な世界が広がっていた。
しょうがない。と、輝夜に泊まると連絡してメイド長に泊まらせてもらう旨を話す。しかし、メイド長は畏まりました。と、言ったまま動かない。
「?どうした?」
「襲わないのですか?」
「襲いません」
「………………………………」シュル
「服を脱いでも襲いもしないし、身を重ねることもしないからな?」
そんな俺の忠告を無視してドンドン服を脱いでいくメイド長。最終的にメイド長の服を脱ぐ手が止まったときには下着姿となっていた。護身用のナイフも外していることから本気なのが分かる。
「……もう一度問います。襲いませんか?」
「答えは変わらねえよ。襲いません」
「そうですか……。では」
メイド長は床に落ちたナイフホルスターからナイフを一本抜き、自身の首に当てた。
首はナイフで少し切れ、ナイフの刃を添うようにして床に滴り落ちている。
「抱いてくれなければ死にます」
「ふざけてるのか?」
咲夜は答えなかった。ただ無言でベットに近寄り、俺に覆い被さるようにして逃げ場を無くした。俺の頬にはナイフから零れる血がピチャッ、ピチャッと一定の感覚で滴り落ちてきている。
「どうしますか?」
「…………。抱かねえよ。お前がマジなのも何となく分かったが、それでも俺はお前を抱かない。抱けない」
「そう、ですか」
「それに、お前は死ねなかった。いや、覚悟は有ったんだろうが、レミリアを置いて自ら命を断つ女じゃねえ。少なくとも俺が知っている、俺が好きな咲夜はな」
「……、意外と意地悪なのですね」
「今さら気付いたか」
咲夜は俺から退き、首に当てているナイフもナイフホルスターへと戻した。そして、手際よくメイド服へと着替えていく。
「それでは、私は仕事が残っていますので……」
そう言って、メイド長は頭を下げ―――
―――俺の唇を咲夜の唇が塞いでいた―――
「今はこれで我慢いたしましょう。それでは」
そう言って、今度こそ頭を下げ去っていくメイド長。
「くっそ、してやられた……。こりゃ帰ったらオシオキは免れんな。ただ、まあ……アイツの笑った顔を見れたのは役得だったかもしれん」
と、取り敢えず自分にとっての利益になったことを思い浮かべ現実逃避に走るのであった。
お読みいただき有難うございます!!
輝夜を除き縁の唇を奪った女……その名は十六夜咲夜!!
なんでこんなに咲夜さん押しになったのだろうか……。
そして、ヤンデレじゃない件については突っ込んではいけない。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
『road to hunter 海王の狩人』作者 主催 寿薬局
リレー形式小説。今週はちゃるもんの番だぜ!!
ちゃるもんのキャラのヒロインはメガネお姉さん束縛&執着系ヤンデレです。
ぜひ読みに来てください。読みに来てくれなかったらふて寝します。ふて寝してやりますからね!?(泣)
では、また次回~