バイトの面接が決まったじぇ。
……関係ねえなw
では、どうぞ!!
机の上にある湯飲みを両手で持ち、ゆっくりと喉に流していく。熱すぎず、温すぎない湯加減。苦味の中にある甘味。そして、この優しい香り。
「はふぅ……お茶がうまい……」
「爺臭いね」
実際年齢的には爺だから気にしない。
「にしても、あっちは放っておいてもいいのかい?」
「………………だいじょうぶじゃないかなー」
「棒読みで言われてもねぇ」
神奈子が指差す方には、社名丸に指を指し何かを言っている早苗ちゃん。それを止める諏訪子ちゃん。そして日頃の鬱憤からか早苗ちゃんに味方する椛ちゃん。俺にはどうすることもできないよーぼくはむりょくだよー(棒)
「現実逃避してるくらいならどうにかして欲しいんだがねぇ……どっこいしょっと」
「そう言いながらお前も座ってんじゃないかよ」
「年寄りにはキツイ仕事だよ。なあ、じいさんや」
「そうだねぇ婆さんや」
ズズズッ
二人してお茶を飲み、ホッと息を吐く。
「「お茶がウマイ」」
・
分けられた羊羮の人切れをもう半分に切り、口に含む。
外の世界でもかなり有名な店の物だとかなんとか。口の中を覆うような甘味。俺からしたら結構甘いのだが、これでも外の世界では甘くない方らしい。砂糖が豊富に採れるのだろう。こっちじゃあの八雲が持ってこないと殆ど市場には出てこないからな。今のうちに砂糖の甘さを堪能しておこう。
関係はないが、幻想郷での砂糖の代わりとなるのはあまずらせん(甘葛煎)。あまずらと言うツタの液を煮詰めたものである。詳しい製法だったりは流石に分からないけどな。少なくとも外の世界の砂糖よりは甘くはない。けど、俺はあまずらせんの方が好きだな。まあ、長年食ってるからかも知れないが。
「うわ、此方を完全に無視して家主より先に茶菓子に手を付けてる」
「ちゃんと神奈子が行ったじゃないか。そして、神奈子が一番最初に食べたぞ。そっちに行く前ぐらいにな」
「神奈子のヤツ……後で覚えてろよ」
「まあまあ落ち着いて。折角紅魔館と待ちゆく未来から逃げてきたんだ。此処でぐらいゆっくりさせてくれ……」
「縁……アンタ泣いて……」
俺は諏訪子から顔を背けた。あれ、可笑しいな……目から塩水が流れてやがるぜ……。
「縁……今日泊まってく?」
「いや、今日は椛ちゃんの家に招待されたから遠慮するわ」
「そう、残念」
「まあ、そのうち泊まりにくるよ」
「……約束だからね」
「ああ。約束だ」
諏訪子ちゃんの頭を帽子の隙間から撫でる。あれだな、小さい子の頭を撫でるのが恒例になってる気がするな。
「えにじざ~ん!!椛がぁ!!もみじがぁ~!!」
「ま~ためんどくさい奴が来た……」
「もみじがぁ~!!わるぐ、わるぐちを~!!」
泣き付いてくる社名丸に呆れと同情を込め、たまには良いかと頭を撫でる。
そんな愉快で温かい時間が俺の心を癒してくれた。これなら輝夜のオシオキにも耐えられる気がする。
も、もみ……じ?やめ、やめろ……落ち着こう。な?だから――――
お読みいただき有難うございます!!
早苗にスポットライトが行くと思ったか!?
残念……神奈子様を出したかったんです許してください orz
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
次回作、好きなのを書けば良いよと言われました。
もう少し自分で考えようと思います。
あ、ただ全部シリアスメインです。一番思いのがisって言うね……バットエンドしか用意してない。
東方は両方考えてますね。
では、また次回~