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第1章 蠢く獣プロローグ
事の始まりは様々な世界で起こった。
それも…同時に。
゛それ゛は、まるで最初からそこにあったかのように存在していた。
”それ”は、建造物だった。
…それも、とても広大で巨大。
”それ”は、地上とその世界の衛星に現れた。
地上には、三種類の”それ”が多数…。
衛星には、柱のようにそびえ立つ”それ”が一つ。
”それ”は、遺跡と呼ぶには異質過ぎた。
”それ”は異質な金属で出来ており、風化や劣化した形跡はない。
表面には、緑色に光るラインが血管のように走っていた。
しばらくして、それぞれの世界で、”それ”の調査が開始された。
『グラニデ』という世界では、グランマニエという国を代表に、軍を護衛に付けての調査団が結成され…
『ミッドチルダ』という世界では、『時空管理局』という組織が”ロストロギア”の可能性があるとして、数隻の時空航行艦をいれた大規模な調査団を…
『ハルケギニア』という世界では、『アカデミー』という研究機関が、調査団を派遣し…
『地球』という世界では、それぞれの国が、国連での話し合いの後、それぞれの国で協力しながら慎重に調査を進め…
『ヘリオス』いう世界では、『東シュレイド連合国』と『西シュレイド皇国』が積極的に調査団を送って、調査を進めた。
全ての世界は、『新たな文明が発見された』という期待と歓喜と言い知れぬ少しばかりの不安に包まれた。
たが、数週間後に事態は一変する。
全ての世界で同時に、調査団との連絡が途絶えた。
それぞれの世界の政府は原因を調べるため、”それ”にギルド、人、部隊を送り込んだ。
たが、それは様々な世界、組織、人々を巻き込んだ”荒唐無稽なおとぎばなし”
の始まりであった。