~ミッドチルダ・アーセナル02 地下20階(全40階)~
機動六課がアーセナル入口に到着した頃、ダークはこの階で待ち伏せていた。 (ダーク本人は、入口で迎え撃ちたかったそうだが、アンセスの猛反対をくらった。)
この階は、一つの大きな円形の広場だけで構成されている。
広さは半径10kmもあるので、戦闘にも問題はない。
しかもアーセナルの兵器庫から、直に兵器を転送できるとのこと。
そしてダークは広場の真ん中にたっているのだが、 何やら顔色が悪い。
表情は何時も通りなのだが、顔に青い縦線が走っており、冷や汗が大量に流れていた。
何故かって?
それは、この場にいるのが”ダークだけではない”からである。
「良いか貴様等!!敵はあの機動六課だ全力を振り絞れ!!!」
「「「「「「「サー!!イエッサー!!」」」」」」」
「ふざけんな気合いが足りん!!!タマ落としたか新兵共!!!!」
「「「「「「「サー!!!イエッサー!!!!」」」」」」」
「おい聞いたか?今回は機動六課が攻めてきたんだと。」
「なん…」
「…だと…」
「オワタ\(^O^)/」
「嗚呼…人生五十年とはこのことか…」
「諦めんなよあんた家に奥さんと娘さんがいるんだろ!!?」
「そうですよ!今は生き延びることを考えましょう!!」
「野郎共ぉ!久々の大物だぁ…気合い入れていくぞぉぉぉっ!!!」
「「「「「「ヒャッハーーーーっ!!!」」」」」」
「新鮮な肉だぁぁぁぁ!!!」
「頭ねじ切っておもちゃにしてやるぜぇぇぇっ!!!」
「やった間近でなのはさんがみれるZE☆」
「あんたねぇ…あんな冥王の何処が良いのよ?;」
「…おめぇ魔王様をディスッたな?」
「うなことぁ良いんだよ!やべぇよまさか管理局裏切ったのバレた!?」
「しょうがないさ、こっちの方が俺らのようなあぶれ組に対する待遇良いし…」
「隊長…我々は機動六課に勝てるのでしょうか?」
「ククク、何を恐れる必要がある?こちらには重装型パワーアーマー(F.E.A.R.3に出てくる6m以上の二足歩行型の兵器。武装は6連装型ミサイルランチャーとガトリング砲2門)が20機あるのだ。負ける要素はあるまい。…それにあのお方の御手を煩わすまでもないよ。」
「はぁ…」
そう、ダーク以外に大量の一般兵がこの場にいるのだ。
しかも初っ端から諦めている奴が何人かいるし、世紀末思想のモヒカン軍団がいるし、ロボット部隊いるし、武装したpowアーマーとタロンシャダーがいるし… 武装も一部を除いて剣、拳、斧、銃火機、デバイス、etcとバラバラである。たが、個々の技量は決して低くない。低くないのたが………
「…アンセス…」
『何か問題でも?』
「…数多くね…?」
『このぐらいが妥当かと。』
「…オレいるからこんなに数いらないんだけど…」
『だ・か・らあなた様が早くから手の内明かしたらまずいでしょうが。此処は彼等に任して、ダーク殿は後ろでくつろいでいてください。』
「……ショボーン(´‐ω・`)」
『では、私はこれで…』
ダークはどこか残念そうな雰囲気を漂わせはじめ、こう呟いた。
「…なぜこうなった…」
~ミッドチルダ・アーセナル02 地下25階
同時刻、アンセスは地下25階の監視室にいた。室内には数多くのモニターがあり、それぞれにアーセナル内部の映像が映されていた。
そして、アンセスの他にも複数の人間が、モニターを確認したりしている。
モニターのひとつには、”高町なのは””フェイト・T・ハラオウン””八神はやて”をはじめとした機動六課と、武装局員達が映し出されていた…
「エネミー、現在18階に到達しました。」
「兵器庫か…さすがは機動六課。管理局の切り札は伊達ではないか…」
「…速いですな。この速度だったら20階到達まであと2,30分ぐらいかと。」
「まぁ、邪魔する物は何もありませんからね。あるとしても、タレット(天井に取り付けられた小型実弾砲台。質量兵器)ぐらいですし。」
「ところで、あの高町という方、なにやら階の隅々を必死に調べてますが?」
部下の1人が、小さく呟く。
それを耳にしたアンセスは目を細めながら答えた。
「なに、簡単な事だ。彼女は”彼”を探しているのだ。」
「彼…あの”ユーノ・スクライア”殿をですか?」
アンセスは口元を歪め、楽しそうに呟く。
「なにしろ彼女にとって、彼は大切な存在だ。…しかし残念だったな…彼はもうこの世界にはおらんよ…」
言い終えた瞬間、アンセスの影が一瞬だが、姿を異形に変える。
しかし、それに気がついた者は誰もいなかった…。
その頃、機動六課の面々と武装局員達は地下18階の兵器庫の連絡橋を疾駆していた。
「全く、この建物のどこに遺跡要素があるんだよ。どこもかしこも機械ばかりじゃねぇか。」
「これでは、まるで要塞そのものだな…」
「連絡橋の周りに何か張り巡らしてある。…結界の類か?」
「あれは限定的な空間断層ね。こっちからの攻撃なんかは一切無効化されるわ。」
上からヴィータ、シグナム、ザフィーラ、シャマルといった”ヴォルケンリッタ”ーの面々は思ったことを口にする。
なお、シャマルの言っていた空間断層だが、連絡橋から兵器への攻撃を防ぐ為のものである。
「わ~、見てよティア、この階にはたくさんのロボットがあるよ!」
「突然動いて襲いかかってくる…なんてないわよね?あんなデカいのに襲われたらひとたまりも…;」
「今の所、そんな気配はないですね;」
ヴォルケンズの後ろを、スバル、ティアナ、エリオ、キャロ+フリードが追いかける。
だか、フリードの様子がおかしい…
まるで、何かに怯えているような…
「キュ、キュク~…」
「大丈夫フリード?」
「どうしたの?」
「エリオ君…さっきからフリードがしんどそうにしてて…」
「そう言えば、この建物の中に入る前からやたらと怯えてたわね。」
「うーん、何か感じ取ってるのかな?」
人間以外の動物は、第六感が非常に鋭敏であることが多い。
恐らく彼は感じたのだろう…゛彼゛の存在を…
「うわー…なんや此処。さっきから兵器庫か広場ばっかやん。」
「まるで質量兵器の展覧会ですぅ;」
スバル達の後ろ、武装局員達の前、よーするに真ん中辺りにはやてとリイーンフォースⅡ(通称リイン)の二人がいる。
はやてはうんざりとしており、リインは不安そうに辺りを見回していた。
「まぁ、ようやくダークを捕まえる事ができるんや。そしたら、全部片がつく。」
「そう言えば、今までに押さえてきた違法研究所や反管理局組織なんかは、大部分が゛ネームレス・ワンズ゛が唆してたんですよね?」
「ホント、何がしたいんやろうな彼奴等は…まるで愉快犯や。」 そう言い終えると、はやてはため息をはくのだった…。
…とりあえず、ダーク達の悪行(笑)については、機会があれば語るとしよう。
「おいおい、これって『アーマードコア』に出てくる奴だろ?なんだってこんなに…;」
殿を務める転生者は、この大量のACが鎮座されている光景にただ驚くばかりであった。
「…だが、ダークを始末しちまえばこんな物騒なもの使われる心配もないし、別にいいか。」
とりあえず、彼はあまり深く考えないことにした。
…これが後にある意味最悪の事態を彼等にもたらすことになる
隊列の先頭、そこには高町なのはと、フェイト・T・ハラオウンがいた。
「ユーノ君、この階にもいなかった…」
なのは は落ち込んだように、そして悲痛そうに呟いた。
゛もし、彼が死んでいたら゛といったネガティブな考えが彼女の脳内を駆け巡っている。
そんな彼女に、フェイトは語りかける。
「大丈夫だよなのは、今はユーノが無事なことを祈ろう。」
「う、うん。わかったよフェイトちゃん。…まだ諦めるのは早いよね…!」
フェイトの励ましに、なのは は頷きながら微笑む。
彼女の目には、強い光が灯っていた…
そして、次第に次の階層に進むためのトランスポーター(簡単に言うと、転送装置の一種)が見えてきた。
「フェイトちゃん、また先に行って探してくるね。」
「分かった。気をつけて。」
なのは は、速度をあげ、真っ先にトランスポーターの中に入り、一足先に次の階層に進んだのであった…。
~その頃~
ミッドチルダ・アーセナル02 地下20階
「…暇だ…」
広場の真ん中で、ダークはを体育座りをしていた。
周りは相変わらず喧しい…
「ドナドナドーナードーナー…アイルーのーせーて………」
ぁ、なんかドナドナ歌い出した。
それに歌詞も違うし…。
あと、目が虚ろになってる;
~十数分後~
「ダーク様、ダーク様!」
「………( ‐Д°)」
現在、兵士の一人がダークに呼びかける
だが、ダークに反応がない…
まさに『魂此処に非ず』状態である。
「どしたの?」
そこに、ハンマーを背負った少女がやってくる。
えぇ、彼女も一兵士です。
「あぁ、呼びかけても全然反応がなくて…;」
「だったら、こうすりゃイイんじゃね?」
そう言うと、彼女はハンマーを振り上げて…
「ちょっおま、やめ…;」
「だが断る★」
ぐしゃっ!
「たわらば!!!………ハッ!?」
ダーク、痛恨の一撃だが、よーやく正気に戻ったようだ。
「おぉ、起きた起きた♪」
「しっかりしてくださいよまったく…;」
「…なんだ夢か…」
「「?」」
「…なんか一握りの天才という奴が『お前の魂を連れて行く!!!』ていってごついのに乗って襲ってきたり…ぎっちょんって奴がAC?に乗ってどっかの街を焼き払ってるのを見たりしてた…」
「「それなんて臨死体験?;」」
兵士二人がそう呟いた時…
「ダーク様!もう奴らこの広場の隔壁前に来てますぜ!」
なにやら、無精髭生やした中年辺りの兵士が、慌てて報告してきた。
もうこの隔壁の前にまで機動六課がきているらしい…。
他の兵士達も、既にバリゲートを造ったりして、準備を整えていた。
「…さて、奴らはどうやって入ってくるか…」
「普通に開けて入ってくるのでは?」
「で、その瞬間に総攻撃仕掛けてミンチより酷い状態に…」
「…だから殺すなと…」
ダークと先ほどの二人と話していると…
「………;」
「どうしましたか?」
「…なんか、凄くいやな予感がするのだが…」
「あー、確かに…」
ダークがそう呟くと、確かに命の危機が迫っている気がする…
「雷光一閃!プラズマザンバー………」
「響け終焉の笛!ラグナロク………」
「全力全開!スターライト………」
「…(ササツ」
「うじゃまかせた(ササツ)」
「…俺を盾にするとは…」
『『『ブレイカーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!』』』
突如、隔壁が三条の巨大な閃光に完膚なまでに粉砕された。
それらは、ダークに向かって突き進んでいく。
「あべし!」
「ひっひでぶ!」
「ぬわーーーーーーーっ!!」
「アミダっ!!!」
「タコスッ‼」
「にちぇっ‼」
「ヤッダーバァアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「アイエエエエエエエエエエエエ!!?」
「アバーーーーーーーーーーッ!!!」
「ニャアアアアアアッ!!!」
「アッーーーーーーーー!!!!」
「じょ、冗談じゃ(ジュッ」
「私は、思い出にはならないさ…(ジュッ」
「ひ、光が逆流する…!ギャアアアアアアアアアアアッ!!!」
「なのは様やっぱりお美しーーーーーーーーっ!!!!」
「…無念」
「各機シールド展開!!急げぇっ!!!」
「だ、だめです!間に合わな…ウワァァァァァァァァ!!!?」
「あぁ!7番機がやられた!!」
「緊急回避イイイッ!!!」
「元ハンター嘗めんなぁぁぁぁっ!!!」
「たわば!!!!」
「うぼああああああああああっ!!!」
「これが、選ばれし者の…(ジュッ」
「ノーカウント!ノーカウントd(ジュッ」
「ぎょえーーーーーーーーーーーーっ!!!」
「イ”ェアアアアアアアアアアアアア!!!」
運良く射線上にいなかったり、耐えきったり、なんとかかわしきった者達がいたが、大多数の兵士は、閃光に飲み込まれていった。
「………」
「わー!来たーーっ!!!!;」
「あいむしぃんか~とぅとぅとぅとぅ…」
閃光は、後少しでダークに直撃しようとしている。
たが、彼は非常に落ち着いていた。
そして、左手を前にかざし、唱える…
「…゛常闇【起承】゛…」
すると、ダークの前に闇が集い、壁を作り上げる。
ーーーーーーーっ!!
閃光が壁に激突する。
だが、壁はそれを平然と受け止める。
「…常闇【転結】…」
ダークがそれを唱えた瞬間、閃光が壁に吸い込まれていく。
「…すごっ…」
「おぉっ!」
ダークの後ろに退避していた二人が、感嘆の声を上げる。
だが、ダークは気にも止めない。
なぜなら、目の前にあの彼女達が、あの憎くて愛らしい怨敵がいるからだ。
あの高町なのはが!
あのフェイト・T・ハラオウンが!
あの八神はやてが!
あの守護騎士達が!
あの未来のエース達が!
「ネームレス・ワンズ首領、ダーク・ブルズアイズ…あなたを逮捕します…!!!」
「…征くぞ、オレの愛しき怨敵達よ。今宵は余興だ。楽しもうじゃないか…!!!!」
今宵…余興が始まりを告げる…
+今回の登場人物+
とくになし…でも二人ぐらいはレギュラー陣に入る予定。
「…次回から初戦闘が始まるだろう…多分(Y )」