僕達の女神   作:Isaac 1,92

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明けましておめでとうございます<(_ _)>

今年最初は番外編です。1章で、上手く書けなかったにこと雄大の掛け合いですよ〜


第1章 番外編
アイドル研究部の日常1


ガチャ

 

「にこ~いるか~?」

 

コンビニで買ってきた甘味をさげてアイドル研究部の部室に入って来たのは雄大だ。

 

「いるわよ。って、あんたまたなんか買ってきたのね。あんた、ここがあんた専用の甘味スペースか何かと勘違いしてるんじゃない?」

 

「悪いか?」

 

「悪いかって、クラスでそういうの食べないくせに、なんでここだと毎回持ってくるのよ」

 

「クラスだと、たかられるかもしれないだろ」

 

「じゃあ生徒会室で食べればいいじゃない」

 

「、、、絵里が許してくれない、、、」

 

わかりやすくガッカリする雄大。普段あまり感情を見せない雄大だが、甘味に関すると何故こんなに感情豊かなるのだろう。

 

「はぁ。ま、そんなところだろうと思ったわ。で、今日は何買ってきたの?」

 

「ホワイトモンブランとティラミス。にこはどっちがいい?」

 

「そうね、ティラミス頂戴」

 

「はいよ」

 

「ん、ありがと」

 

そういって受け取るにこ。なんだかんだでこうやってにこの分も用意しているあたり、流石の雄大である。にこも本気で雄大を迷惑に思ってるわけではない。なにせ、雄大は現在、唯一のにこ以外の部員なのだから。

 

雄大が、アイドル研究部の部員である理由。それは二年前に遡る。

 

 

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

 

 

「雄大!スクールアイドルやるわよ!!」

 

にこと雄大。同じ中学の出身で音乃木坂に入学し、クラスも同じになった彼らは必然的に一緒にいることが多かった。それぞれ、新しい友人はいたし、付き合っていたわけでもないのだが、最も気の置けない親友として、二人は学園生活を過ごしていた。

 

そんな中、にこが言い出したのがスクールアイドルである。

 

にこはすでにメンバーとなるアイドル好きの仲間を見つけ出しており、あとは曲をどうにかしてくれる人を探していたのだ。そこで白羽の矢が立ったのが、中学時代、パソコン部で編曲をしていた雄大だった。

 

雄大は、はじめこそやる気を出さなかったが、にこの本気の説得についに折れ、にこ達のマネージャーとして、アイドル研究部に入部したのだった。

 

雄大は生徒会との両立をしていく中での活動だったが、その忙しさの中でも充実感を感じていた。

 

しかし、

 

 

 

「にこちゃんには、もう、ついていけないよ」

 

「ごめんね、私にはちょっときつすぎるの、、、応援してるから、私が抜けても頑張ってね、、、」

 

 

にこ達がファーストライブを終えた後くらいからだろうか、メンバーが一人、また一人とやめていった。

 

理由は、にこが目指すアイドル像と、ほかのメンバーのやる気の度合いの違いだった。

 

中学までならば、にこの暴走気味な性格のブレーキ役だった雄大も、生徒会と編曲の両立に忙殺され、十分に機能していなかったのも要因なのかもしれない。

 

 

結局、部に残ったのはにこと雄大だけだった。

 

 

スクールアイドルを始めた当初のにこならば、恐らくソロでも活動を続けていただろう。しかし、その時のにこにはアイドルに対する熱意よりも、仲間に裏切られた(抜けていったメンバーが意図してそうした訳ではないのだけれど、にこにはそう感じた)ショックのほうが大きかった。

 

アイドルへの思いと一人になった辛さ。板挟みになってしまったにこは今でもアイドル研究部をたたむことのできないまま、毎日、放課後、この部室にやってきてはインターネットでほかのアイドルの活動をチェックしている。

 

雄大は、そんなにこを一人にするのは、友人としてあまりに薄情だと感じアイドル研究部に在籍し続け、たまにこうしてにこと話をするのだ。しかしそれ以上の行動はしていない。それはにこを再び傷つける可能性をはらんでいるからだ。雄大らしいリスクとリターンを天秤に賭けたうえでの決定だった。そんな状態でアイドル研究部は今まで過ごしてきた。

 

 

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

 

 

「あんた、いったい何個買って来たのよ、、、」

 

「ん?モンブランとティラミス2個ずつだけど?にこがどっち食べたがるかわからなかったから、どっちも食べれるように」

 

「うぇ、ちょっと胸やけしてきたかも、、、」

 

話は、現在に戻る。

 

「夏美みたいなこと言わないでくれよ」

 

夏美、とは雄大の妹で現在中学3年生である。

 

「はぁ。夏美ちゃんも大変だわ、毎日こんなに甘いものばっか食べてる兄なんかもって」

 

「実害はないからいいだろ」

 

「あるわよ」

 

「どんな?」

 

「あんた、たまに夏美ちゃんと外食行くでしょ」

 

「ああ、それが?」

 

「で、絶対デザート食べるでしょ」

 

「おう」

 

「あんたみたいなバカでかい眼鏡男が、ただでさえ印象悪いのに、それがパフェなんか頼んでみなさい!定員からしたら『え、なにこいつ、、、』よ。一緒のいる夏美ちゃんも可哀そうよ!」

 

「そんなことないだろ」

 

「絶対そうよ!ああ、夏美ちゃんが哀れだわ。ひとりでいたら気の利く優しい美少女なのに、、、」

 

「夏美が?」

 

「そうよ!まったく、なんで神様はこんな奴を夏美ちゃんの兄にしたのかしら、、、」

 

にこは祈りをささげるようなポーズになって、夏美を憐れむ仕草をする。

 

「そんなこと言ったらこころちゃんたちも可哀そうだろ」

 

こころ、とはにこの妹のことである。

 

「ど、どうして、そうなるのよ」

 

「あんなにしっかりした子たちなのに、どうしてお姉さまはこんなに勉強が残念なのでしょう?」

 

雄大はこころちゃんの口調をまねて嘆く。(実際全く似ていない)

「う、うっさいわよ!にこは晩熟タイプなのよ!」

 

「とか言って高校受験の時みたく、遅く受験勉強初めて最後まで焦るんだろ?」

 

「ぐ、、、」

 

「はぁ、まぁそんなとこだろうとは思ってたよ」

 

ちなみに、にこは雄大が勉強をつけて音乃木坂を例年の合格点ギリギリで入ってる。(結局は定員割れしてしまったが)その点で、にこは勉強に関して雄大に頭が上がらない。

 

「まぁ、ぼちぼち受験勉強も始めろよ」

 

「うう、わかってるわよ」

 

「じゃ、そろそろ生徒会に戻るわ、ちょっと積み残しがあるんだ」

 

「そ、じゃあね。あ、ティラミスごちそうさま」

 

「おう、あ、ゴミ頼むわ、じゃ」

 

「え?ちょ「バタン」っと!

 

 

 

はぁ、しょうがないわね」

 

にこは雄大の残していったケーキのごみ×4を片付けて、帰宅するのだった。

 

 

 




どうでしたか?夏美ちゃんは本編でも、出てくる予定です。覚えといてあげてくださいね。
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