僕達の女神   作:Isaac 1,92

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真姫ちゃんの名前、たまに間違ってましたね。すみません。見つけ次第修整していきます。

前回に引き続き、圭くん回です。


笑顔の仮面

(雄大)

 

μ'sが真姫を勧誘しているころ。

 

放課後の生徒会室には絵里、希、雄大の三人が今日も学校の資料に目を通して、学校の存続の糸口を探していた。

 

「ふあぁぁ~~」

 

「あら?雄大くん、お疲れ?」

 

「うーん、そうかもなぁ。最近パソコンでの作業も個人的にしてたからなぁ」

 

俺はちらっと絵里を横目に見る。気が付いた絵里は『何よ』、とでも言いたげにこちらを見て。すぐ書類に目を落とした。誰かさんが休みの日の朝から妙な頼み事持ってくるから、俺はパソコン作業に追われたってのに。

 

「そういえばエリチ、あの子たちどうするつもりなん?これからも活動を続ける気、満々みたいやけど」

 

「あの子たち?ああ、スクールアイドルの。

 

そうね、部活動じゃないんだから、特に何もするつもりはないわ。それで問題ないわよね?雄大」

 

俺はにこからのメールの内容を思い出す。

 

新入生歓迎会の翌日、にこからもらったメールにはあの子たちの講評がかなり細かく書かれていた。ダンスの動きが・・・とか、振り付けが・・・とか、技術的な物から衣装が・・・とか、キャラが・・・とか、正直俺にはよく分からないことまでそれは細かく長文になって送られてきた。まぁたいていのところを読み飛ばして、最後の一文

 

『まぁ、にこには関係ないし、あんたの好きにすれば?』

 

にこは変なところで素直じゃないところがある。これはつまり合格ということか?にこが内心ではあの子たちのことをどう思っているかはわからないが、俺はあの子たちはとりあえず様子見でOK、と判断した。

 

「そうだな、絵里の言う通りでいいんじゃないか?また、部活動申請に来たら、その時に考えればいいだけで」

 

「そっ、か」

 

希の声が少し寂しそうに聞こえた気がした。

 

絵里がそんな希の様子に気が付いた風もなく続ける。

 

「ああ、でも今度理事長のところに行く機会があったら、ライブの結果だけでも伝えておこうかしら。講堂を使ったんだし、それなりの報告は必要でしょ?」

 

絵里はたぶん理事長に何かスクールアイドル活動に対して否定的な事を伝えようって考えてるな。言葉の上は無関心を装っているけど、なんだかんだで、認めたくないんだるうか。何がそんなに気になるのか、俺にはさっぱりだけど。

 

「まぁ、報告だけならいいんじゃないか」

 

最終判断は理事長に任せて、俺は再び資料に目を落とした。

 

 

 

*☼*―――――*☼*―――――(雄大→圭)

 

 

 

「つ、疲れたぁ」

 

西木野さんの勧誘で玉砕されたあと、僕たちは再び屋上に行き、余った時間でトレーニングをしたのだが、これまた大輝先輩に強制参加させられ、終わったころには歩くのも億劫になるくらいに疲労していた。

 

「今日の晩御飯は外で食べよう、帰ってから作るのは辛すぎる」

 

一人暮らしの僕にとって食事は何よりの課題だ。朝ご飯はみそ汁(たまにインスタント)や目玉焼きなどで済ませ凝ったものを作らないし、お昼は購買ので買えるので問題ない。だが夜ご飯は別だ。僕の料理の腕ではせいぜいできてもチャーハンまでだ、しかしそれもレパートリーがあるわけではないのでいずれ飽きが来てしまう。そんなときや、単純に作るのが面倒な時はサバ缶などのお世話になる。

 

だが、さらに運の悪いことに、そのサバ缶類も昨日で在庫を切らしてしまった。今の疲労で料理をする気になんかならない。よって、今日は外食にするのだ。

 

「食べるものって言ってもあんまり高いのはまずいしなぁ、、、」

 

 

「あれ?圭クン?け~いク~ン!!」

 

「ん?あれ、星空さん?小泉さんも」

 

晩ご飯の予算について考えてると偶然星空さんと小泉さんに出会った。紙袋を提げてるところを見ると、どうやら買い物をしていたようだ。

 

「圭クンこんなところで何してるにゃ?」

 

「晩ご飯食べられるところ探してたんだ」

 

「晩ご飯?あ!それなら凛たちとラーメン行くにゃ!」

 

「え?いいの?」

 

「もちろんにゃ!ね?かよちん?」

 

「うん!全然大丈夫だよ!」

 

小泉さんも快くOKしてくれた。

 

 

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

 

 

「ぷはぁ、やっぱりラーメンは最高だにゃあ」

 

星空さんが連れて行ってもらったラーメン屋さんは学生をターゲットにした店らしく、安くて量があるラーメンを売りにしていた。実際僕としても予算内に収まったのでありがたい。いいところを教えてもらったな。また今度も利用するかも。

 

「ところで、小泉さん、今日はどこに行ってたの?」

 

特に話題もなかったのでなんとなく振ってみる。

 

「今日は、スクールアイドルのグッズ探してたのです!!」

 

前のめりになって興奮気味に話しだした小泉さん。あ、これ、前にも見たことある。

 

「A-RISEを筆頭に、各地域のスクールアイドルのグッズを取り扱っているショップがここ、秋葉原にはいくつかあって、、、」

 

「へ、へぇ、小泉さん本当にアイドルが好きなんだね」

 

「もちろんです!特に最近では、、」

 

すっかり自分の世界に入りこんじゃった小泉さん。星空さんは慣れた風に聞き流して、ラーメンのスープをすすっていて、頼っても効果はなさそう。

 

と、ふと穂乃果先輩たちμ'sのことを思い出し、降って湧いた疑問を小泉さんにしてみる。

 

「そんなに好きなら小泉さんはやらないの?」

 

「へ?」

 

「だって音乃木坂にもμ'sがいるし、メンバー募集してなかった?」

 

「わ、私は別に、、、」

 

小泉さんは急におとなしくなって指をもじもじさせ始めてしまった。

 

「そうなの?てっきり小泉さんぐらいアイドルが好きならそういう気持ちがあるのかなって思ったんだけど」

 

「違うよ、圭クン。かよちんも嘘なんかついちゃダメだよ」

 

星空さんが会話に割って入る。

 

「星空さん、嘘って?」

 

「かよちんは嘘つくときいっつも指を合わせる癖があるから、凛にはわかっちゃうの。かよちんホントはアイドルやりたいんでしょ?」

 

「う、うん、、、でも、、、ん」

 

星空さんは小泉さんの口を人差し指で塞ぐ。

 

「かよちんなら大丈夫。かよちんすっごくかわいいもん。だから、明日、先輩のとこ行ってちゃんと、アイドルやりたい気持ち伝えるにゃ」

 

「う、うん、、、

 

 

凛ちゃん。あのさ、少しわがまま言ってもいいかな?」

 

小泉さんの目が一段と真剣なものになるのを感じ取り、僕と星空さんは居住まいを正す。

 

「何?かよちん」

 

「私がスクールアイドルやるって言ったら、凛ちゃんも一緒にやってくれない?」

 

「凛が、、、?」

 

「うん、凛ちゃんと一緒がいいの」

 

 

「、、、凛には無理だよー、ほら、凛って髪もこんなに短いし、全然女の子っぽくないし」

 

「そうかなぁ」

 

「え?圭クン?」

 

思わず声に出しちゃった。ここまで言っちゃったら、言うしかないよね。恥ずかしいけど。

 

「星空さんくらいのショートヘアの子も結構いると思うよ。それに女の子らしいとかって人によって変わってくるから気にしなくてもいいと思う。ぼ、僕は星空さんは十分、お、女の子らしいと思うし」

 

最後のほう尻つぼみになっちゃったけど、素直にそう思う。μ'sの中でいうなら穂乃果先輩みたいな天真爛漫な女の子だ。同じ無邪気でも大輝先輩のそれとはやっぱり違う。

 

「そ、そんなことないよ。凛にはアイドルなんて無理だよ、、、

 

ほら、みんな食べ終わったなら出よ?お店に迷惑だし」

 

そういって星空さんは表に出て行ってしまった。

 

 

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

 

 

「じゃあ、また明日」

 

「うん、明日」

 

「かよちん、ばいば~い」

 

小泉さんを送って僕と星空さんは二人で並んで歩きだす。

 

「今日はありがとうね。あのラーメン屋さん今度また行ってみるよ」

 

「ふふん、どういたしましてにゃ」

 

「あのさ、

 

もし小泉さんがスクールアイドルやるって言ったら、星空さんはどうするの?」

 

さっきの星空さんの態度が気になった僕はもう一度聞いてみる。

 

「凛?凛は関係ないよ。かよちんはかわいいからアイドルやった方が絶対にいいけど、凛はほら、さっきも言ったけど全然女の子っぽくないもん」

 

「じゃあ、もし星空さんが女の子っぽかったら、スクールアイドルになりたい?」

 

「、、、どうしたの?圭クン、なんかいつもと違う感じだよ。何かあったの?」

 

「そ、そんなことないよ。ただ気になっただけ」

 

「そうかなぁ?

 

う~ん、興味がないわけじゃないかも。

かよちんもいっつも楽しそうに話してるし、アイドルってやっぱり女の子の憧れみたいなところあるし」

 

「じゃあ!」「でも、凛には無理だよ」

 

僕の声を遮って星空さんは続ける。

 

「凛には、無理だよ、、、」

 

そう言う星空さんの顔は今まで見たことのない、とても寂しいものだった。

 

 

 

そうしているうちに星空さん別れる分かれ道に来た。

 

「それじゃね!圭クン!また明日!!」

 

「うん、、また明日」

 

星空さんはいつもの笑顔に戻っていたが、僕にはそれが無理に作られた物ように見えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 




大輝「、、、野郎、やりやがった」
Isaac「わ、わざとじゃない、わざとじゃないんだ!偶然、このシーンで君が邪魔だったから、、、」

大輝「邪魔とか言ってる時点でアウトじゃー!!!」ドゴォ
Isaac「ギャァーーー!!」
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