僕達の女神   作:Isaac 1,92

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ホームページ?

(大輝)

 

「オッス大輝!」

 

「お〜スッ、カイト、オハヨー」

 

登校したオレに話しかけてきたカイトにテキトーに挨拶する。

 

「なんかスッゲー、棒読みに聞こえるんだけど」

 

「お前みたいに朝から元気ハツラツな奴そうそういねぇって」

 

「そういうもんかねぇ、

 

あ、そうだ。お前らのホームページ見たぞ。すげぇな、お前らそんなに機械に強かったっけ」

 

「ホームページ?」

 

ホームページを作った、なんて聞いてないけどな

 

「ほれ、スクールアイドルが集まって、ランキングしてるサイトがあるじゃん。そこで昨日『μ 's』って検索かけたら出てきたぞ」

 

「、、、何それ、知らないんだけど」

 

「え、マジ?」

 

「おう、、、」

 

リアルに知らないんだが。誰かがホームページを作ってくれたのか?いや、でも、そんなことできる奴は知らないし。外部にしても認知度なんてたかがしれてるし、、、

 

「でも、あの日のライブの動画上がってたぜ!あの動画撮ったのってお前らじゃないの?」

 

「いや、オレらカメラ持ってないから動画撮れないんだけど、、、」

 

 

「「、、、、、、」」

 

ま、ますます訳がわからん。あのライブの動画?ってことはあの日のあそこにいた人?

 

「ま、まぁ、穂乃果に聞いてみるわ。もしかしたらあいつまた勝手に撮って上げたのかもしれないし」

 

「お、おう、そうだな、そうだよな、アハハハ、、」

 

「アハハハ、、、」

 

あ、朝からトンデモナイこと聞いちまった気がするぜ、、、

 

 

 

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

 

 

 

 

「ほぇぇぇん」

 

「ことり、、、何してんの?」

 

「ほぇぇぇん」

 

ダメだこりゃ、

 

昼休み、昼食を穂乃果たちと取ったオレは朝のカイトから聞いた話をしようと思ってたのだが、その前にことりが行きたいところがあると言い出して、それに付き合ってきたのだが。

 

「ことりちゃん、いつまでそうやってるの?」

 

「あともうちょっと〜」

 

と言う具合に腑抜けた。

 

そもそもオレたちがどこにいるのか。

 

学校というのは必ずと言っていいほど、何かしらの動物を飼っている事が多い。オレたちの学院もその何かしらを飼っていて、オレたちは今、その何かしらの飼育小屋に来ているのだが、

 

「しかし、なんだこの毛玉は」

 

毛玉、というのは盛ったかもしれないけど、羊の首を長くしたような生き物をこの学園は飼っているようだ。そしてそれのせいでことりが腑抜けたわけなのだが、、、

 

「アルパカ、もしくはリャマというのは動物のようです。アンデス原産の動物ですね」

 

「おお!流石海未!詳しいな!」

 

 

「きゃあ!」

 

と、後ろから甘い悲鳴。

 

「ことりちゃん!?大丈夫?」

 

「お、どうした?どうしたんだ?」

 

「も、もしやこのアルパカが襲ったのでは!?ここはひとつ弓で成敗を」

 

「海未ちゃん!成敗しちゃダメ!」

 

「ぶぅぅん!!」

 

アルパカはすっかり興奮して鼻を鳴らしている。

ことりに興奮、、、もしやこいつ!発じょ、、、なわけないか。

 

アタフタしているオレたちの脇を1人、メガネをした子が通り過ぎて、興奮しているアルパカの前に。その子が首の辺りを撫ぜてやると、アルパカも落ち着いたようだ。

 

「アルパカ使いだね〜」

 

穂乃果は初対面の人にも遠慮なしで話しかける。まぁ着ているジャージから後輩らしいから問題ないとは思うけど。

 

「い、いや、それほどでも、、、」

 

「お、お!あなた!確かライブに駆けつけてくれた子じゃない!?」

 

「マジか!」

 

「うん、絶対そう!ありがとうね!あなたのおかげで私達、続けようって思えたんだ!ええっと、、、」

 

「あ、えっと、こ、小泉花陽です」

 

「うん、花陽ちゃん!ほんとうにありがとうね!ところであなたのアイドルやってみない!?」

 

穂乃果は唐突に勧誘を始める。

 

「穂乃果まだ言ってるのですか?昨日、勧誘には失敗したばかりじゃないですか」

 

「えー、だって大人数の方が楽しいと思うんだもん」

 

そう言って穂乃果は花陽ちゃんの肩をつかむ。

 

「大丈夫!君は輝ける!安心して、悪いようにはしないから!」

 

「ふえぇ」

 

「穂乃果ちゃん、それじゃあ怪しいスカウトだよ、、、」

 

アルパカの攻撃から復活したことりがやんわりと突っ込むが、穂乃果の耳には届いていないようだ。

 

海未は、黙ってる、、、行けるか、、、?

 

「って言ってもなぁ。オレも穂乃果と同じ意見だからなぁ。

よし!」

 

「だ、大輝くんも!?何するの?」

 

オレは花陽ちゃんの背後に周り込み、花陽の肩を穂乃果の手の上からさらにつかむ。 (挟み撃ちの形になるな。)フッ

 

 

「君の才能をそのままにして、置くなんて勿体ない!さぁ、我々に全て任せなさい!」

 

「ふえええ!!?」

 

「大輝くんの言う通り!私達にはわかるんだ、君の輝きが!さぁ!」

 

「さぁ!」

 

「「さぁ!」」

 

「だ、誰か助けてー!!」

 

海未がゆっくりと近寄って来た。いやぁ3人になれば勧誘は確実。よかったよかった。

 

海未はすうっ、と気合を溜め、両手を上げて、、、

 

「成敗!」ドコォ

 

「ぐはっ」「ぐぇ」

 

オレと穂乃果に海未の峰打ちがクリーンヒットォォ!

 

「う、海未さん、もうちょい手加減してよ、、、」

 

「これで済んだだけ幸いと思って下さい!全く、、、無理矢理に引き入れても、上手く行くはずがありません!相手の意思も尊重なさい!」

 

「「はーい」」

 

う、海未さん、コワイッス、、、

 

「でも、花陽ちゃん、メンバー募集してるのは本人だから、もし興味があるならいつでも待ってるからね♪私は南ことり!よろしくね」

 

「あ、はい、よろしく、お願いします」

 

「かーよちーん、早くしないと体育遅れちゃうよー!後五分しかないよー!」

 

ことりが見事な勧誘を見せたところで遠くから、他の1年生がこちらに手を降ってきた。

 

「あ、凛ちゃん!すみません、失礼します」

 

丁寧なお辞儀をして花陽ちゃんは呼んでいた1年生のところに走って行った。

 

「入ってくれるかなぁ。ライブに来てくれたってことは、興味があるってことだと思ったんだけどなぁ」

 

「まぁ、穂乃果。無理強いするのも良くないから気長に待つとしようぜ」

 

 

「あ、大輝くんが言っちゃうんだ、それ、、、」

 

「ことり、うるさい、、、決まったんだからそう言うこと言わないで」

 

 

 

 

 

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

 

 

 

 

 

結局、ホームページの話をしたのは放課後、屋上でだった。

穂乃果たち3人も、圭も、全く知らなかったようで、話した時には凄い驚きようだった。

 

何を始めるにもまず、そのホームページを確かめてみよう。ということになり、練習後、穂乃果の家で集合になった。穂乃果の家である必要は無いのだが、強いて言うなら、穂乃果の両親が自宅で和菓子をやっているからお菓子が出るという事か。

 

「で、なんでオレ達も手伝いさせられてるんだ、、、」

 

「大輝先輩、サボらないでください。押しかけたのは僕達なんですからこれくらいして当然ですよ」

 

「ごめんなさいね、今日お父さんちょうど出かけちゃって、男手があって助かったわ〜」

 

穂乃果の家に来た、オレ達は早速そのサイトを探そう!と、なったのだが、運悪く穂乃果のパソコンが故障。そこで家の近いことりがパソコンを持って来てくれることになったのだ。その間、暇になってしまったので穂乃果が両親の手伝いに行ったところで、お菓子の材料と思われる大量の食材が届き、オレたちはその搬入を手伝う事になった。というわけだ。(ちなみに海未は女の子だから免除された。くそぅ、男女差別反対)

 

「これで、全部っと」

 

最後のダンボールを運び終えたオレは一息つく。

 

「ありがとう、本当に助かったわ。そうだ、これ持ってきなさい!うちの名物、『穂むら饅頭』略して『ほむまん』!」

 

「おぉ、マジっすかありがとうございます!」

 

「ちょっと大輝先輩、少し遠慮しないと」

 

「ふふふ、いいのよ遠慮なんか。いつものウチの娘がお世話になってるんだもの。そのお礼も兼ねて、よ」

 

 

圭とオレは穂乃果のお母さんから箱に入った饅頭を貰って、海未が待っている二階の穂乃果の部屋に向かう。

 

「なんていうか、穂乃果先輩とお母さん、似てましたね」

 

「そうかぁ?オレは穂乃果のお母さんはもっとキャピキャピしたイメージだったけどな」

 

「うーん、なんていうか、こう周りを通じて引っ張る感じ?ですかね。みんなを動かす力みたいなものがどちらにもある気がして」

 

「あーそれは確かにあるかもなぁ」

 

結局オレも最後まで手伝って疲れたとかよりも、よく働いたなって感覚の方が強い。

 

 

そんな話をしながら階段を上がりきると、

 

「「、、、、、、、見ました?」」

 

バスタオルを巻いた穂乃果の妹と海未が廊下で、1人の女の子、昼休みに話した花陽ちゃんを取り囲んで睨みつけていた。

 

「こ、これは、、、」

 

「一体、、、?」

 

オレと圭は唖然とするしかなかった。

 

 

 

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