二章はまだ、続きます。
(圭)
小いず、、、花陽ちゃんたちがμ'sのメンバーになってから一週間が過ぎた。大輝先輩がいうには『何はともかく体力をつけるぞ!!』ということで、この一週間はアイドル活動らしいことはほぼ行わず、恐らく運動部並みか、それ以上のトレーニングメニューをさせられた。(僕もやらされた)
唯一やったアイドルらしいことは、4日目くらいの時に休息日ということで、体力トレーニングを軽くし、西木、、、真姫ちゃんの指導の下で行った歌唱練習だ。さすがにこれには僕と大輝先輩は声の高さが違うので参加しなかった。
まぁ、以上の日程をこなすと常人ならどうなるかわかるだろう。つまり、、、
「あー圭クン!おっはよーーー!!」ドン!
「うわ!凛ちゃん!?あっ!
痛っっっっっっっっっっっっっっったぁ!」
つまり、筋肉痛である。
「?圭クンどうしたの?」
凛ちゃんの体当たりによって僕の裏ももから肩にかけての全筋肉が悲鳴をどこ吹く風の様子で凛ちゃんはケロっと聞いてくる
「どうしたの?って、、、凛ちゃんは痛くないの?」
「?痛いって何が?」
「だから、筋肉痛、、、」
「そんなの無いにゃ」
「ほ、ホントに、、、?」
嘘だ、絶対嘘だ。あのメニューをやって筋肉痛にならない方がおかしい。だって海未先輩ですら最後には膝に手をついて着いて息切らしてたのに、、、あれ?そういえばそのとき凛ちゃん、ぴんぴんしてたような、、、
「あ、かよち~ん!おはよう!」
「あ、凛ちゃん、おはよう。ってストップ!今日はストップ!痛いから飛びつかないで!」
おお、花陽ちゃんが大きな声出した。筋肉痛って凄いな。
「も~、みんなあれくらいで筋肉痛になるなんてだらしないにゃ」
「なるわよ!普通!」
背後から挨拶もなしにそう言うのは真姫ちゃん。
「や、やっぱりなるよね?真姫ちゃん」
「自信なくさないで花陽。普通の人なら絶対なるから。凛がちょっとおかしいだけだから」
「凛はおかしくなんかないもん!」
「いや、凛ちゃんはちょっと異常だと思う」
「圭クンまで!?む~~~、こうなったら先輩達にも聞いて、凛が普通だってショウメイするにゃ!!」
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「筋肉痛ですか?」
「そうです!海未先輩ならあれぐらいじゃ筋肉痛になりませんよね!」
放課後、練習のために集合するや開口一番に今朝の話を蒸し返す凛ちゃん。そんなに自分だけ筋肉痛になってないのが悔しかったのだろうか。
「穂乃果は筋肉痛になったよ!もう、体中あちこち痛くて大変!!」
「ことりも~、μ'sを始めたくらいの時はおうち帰ったら毎日湿布を貼ってたもん。今はそこまでじゃないけど、それでも毎日欠かさずにお風呂の後にストレッチするようにしてるんだ」
「で!海未先輩は!?弓道やってる海未先輩ならなりませんよね!筋肉痛!」
「穂乃果達に興味ナシ!?」
「り、凛は何をそんなに焦っているのですか?」
凛ちゃんが海未先輩に詰め寄るが、その距離は互いの鼻と鼻がくっつきそう。海未先輩もさすがに困惑顔で若干引いてる。
「いいの!海未先輩!どうなんですか!?海未先輩なら絶対なりませんよね!!」
「凛は私の事をなんだと思ってるのですか!?私だってなりますよ筋肉痛くらい」
「え!!!、、、そ、、、そんなぁ、、、、」
「ほらね、言った通りだったでしょ。あんなに体動かしたら誰だって筋肉痛になるのよ」
少し自慢げに胸をそらせて癖なのか髪の毛先をクルクルさせながら真姫ちゃんは言う。
「うう~~」
「そっかぁ、海未ちゃんでも筋肉痛になるんなら。穂乃果たちがなっても仕方ないよね」
「な~に言ってんだ」バンッ
「あ痛ッ。ちょっと大輝くんいきなり叩かないでよぉ」
大輝先輩は手にしていたメニューノートで穂乃果先輩の頭を軽くパシパシ叩きながら続ける。
「今筋肉痛になってる箇所は普段あまり使ってない筋肉ってことだ。体全体を使うようなメニューにしたからな。今痛いところは人によって違ってくるはずだ。あとは各々がそこを個人で鍛えればひとまずOKってわけだ。今痛いところをメモしとくってのも手だな」
「ッて、大輝くんいい加減叩くのやめてよ!穂乃果怒っちゃうよ!」
「おお、わりぃわりィ。ちょうどいい位置にあるからつい」
確かに大輝先輩の身長だとちょうど手を軽く伸ばしたところに穂乃果先輩の頭が来てる。ちなみに僕の身長は大体穂乃果先輩と一緒なので僕の頭も『いい位置』だ。
、、、くそぉ、170センチくらいほしかったなぁ。
「つい、じゃないよ!もう、、、それで、今日の練習はどうするの?」
「そう、それなんだけど体力トレーニングだけってのもまずいからさ、そろそろ本格的にアイドルらしいこと始めたらいいんじゃねぇかって」
「アイドルらしいこと?ですか、、、」
僕の素朴な疑問にことり先輩が答えてくれる。
「圭くん、アイドルといえば、歌とダンスだよ」
「そうです!!ことり先輩のおっしゃる通り!!」
「あ、え?花陽ちゃん、、、?」
あ、花陽ちゃんのアイドルスイッチ入った。
「アイドルといえばなんといっても歌とダンス!!お客さんを感動させるような、、、(割愛)」
「それで、どうするんですか?今日の天気じゃあ外も使えないですし」
花陽ちゃんの相手はことり先輩に任せて、窓の外を確認する。外は雨。せっかく地獄メニューから解放されたのに、ついてないかな、今日、梅雨入りである。
「それなんだよなぁ、雨が弱くなったところで急いで練習するとか?」
「大輝先輩、、、それ本気で言ってます?」
「うぉ、真姫。そんな見下すような目で見るなよ、、、なんか新たな境地を開拓しそうだ」
「、、、はぁ、空き教室とか借りて練習できないんですか?穂乃果先輩」
「う~ん、でも空き教室は正式な部活動じゃないと借りられないし、、、それには部員が五人必要で、、、」
「「「え?」」」
ここで、自分の話に夢中になっている花陽ちゃん以外の一年生組の声がそろう。
「五人なら、僕が入った時からそうですけど、、、」
「ん?、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、おお!!!!」
「っていうか今まで気が付いてなかったのかにゃあ!?」
「う、うるさい!あれだ!『こん棒も豚に謝れ』ってやつ」
「大輝先輩、、、それを言うなら『弘法にも筆の誤り』です、、、」
「っていうか、弘法でもないし。はぁ、この人たちダメかも、、、」
「うう、真姫、圭、その養豚場の豚を見るような目はやめて、、、ダブルで見下されるのは、、、辛いから、、、」
相変わらずの大輝先輩に僕と真姫ちゃんはため息をつく。
「海未ちゃん!部活申請しに行こう!!!」
「そうですね、善は急げです!」
「ほら!ことりちゃんも行くよ!」グイッ
「えっとね、花陽ちゃん。アイドルのダンスの凄さはもうわかったから、、、って、え!?穂乃果ちゃん!?ちょ、、ちょっと!?ひ、引っ張らないでぇ~~」ズルズル
「あ!ことり先輩!まだです!アイドルはダンスだけじゃなくて歌も、、、(割愛)」タタタ
「なんか面白そうにゃ~。凛も行くにゃ~」タタタ
「お、おい!オレを置いて行くなよ!」タタタ
先頭を歩く海未先輩の後からことり先輩を引きずりながら小走りで追いかける穂乃果先輩。花陽ちゃんはまだスイッチが入ったままみたいで、ことり先輩に熱いアイドル講座を続けるべく追いかけ、凛ちゃんはただ面白がってその後ろについて行ってる。大輝先輩は置いて行かれたくないだけだろう。
残された僕と真姫ちゃんは、もう一度、同時に深いため息をついた。
*☼*―――――*☼*―――――(圭→大輝)
発覚した!!オレ達が既に部活の条件を満たしているという事が!!そうと分かったら即行動に移す。オレ達は部活の申請をして、晴れて正式な部活動として胸を張って空き教室でも何だろうと使ってやろうじゃねぇか!
1年生を廊下に待たせて、オレ、穂乃果、海未、ことりの4人は生徒会室に乗り込んだ。オレ達を見るなりイヤそうな顔をする生徒会長殿と、対照的にニコニコした希先輩、あのデカ眼鏡男は今日はいないみたいだな。
早速、部活動の申請をすると伝えると帰ってきたのは、、、
「アイドル研究部?」
生徒会長は突然、その部活の名前を出した。と言うかそんな部活動があったなんてな、、、正直なにする部活なのかさっぱりだ
「そう、この学校にはアイドルに関する部活動が既に存在します。生徒の数が限られている以上、いたずらに部活動を増やすことはしたくないの。アイドル研究部がある以上、あなたたちの申請を受けることはできません。」
「まぁ、アイドル研究部の部員は2人やけど」
「ふ、二人ぃ?それってもう廃部にしていいレベルじゃないッスか」
「まぁ大輝くん君の言いたいこともわからんでもないんやけど、部活動は設立には5人以上、そして廃部になるのは部員が一人になった翌年、そういう決まりなんよ」
ぐうぅ、今まで協力的だった希先輩がそう言うなら打つ手はないか、、、
「さぁ、これで話は終わり」
「に、なりたくないんやったら、ちゃんとアイドル研究部と話つけてくることやな。二つの部活動が一つになる分には問題ないんやから」
「の、希!?」
生徒会長はわかりやすく動揺する。この人やっぱり何としてもオレ達の邪魔をしたかったみたいだな。オレ達を見るなり顔にしわ寄せて来る位からそんな気はしてたけど。
「わかりました、明日、アイドル研究部の部室に行ってみます」
「そうや、穂乃果ちゃん。頑張ってな♪」
、、、最後の『頑張って』が、オレには希先輩がオレ達以外のほかのだれかを見ている気がしたが、、、ただの気のせいか、、、?
*☼*―――――*☼*―――――(大輝→絵里)
2人のきりの生徒会室で私は親友の行動の意味を尋ねる。
「、、、希、どうしてあの子たちの味方ばかりするの?」
「エリチ、ウチは頑張ってる子たちをサポートするんが生徒会の仕事やと思うよ」
最近、どうも希の考えていることがわからない。言っていることは正しいのだけれど、それはあくまでこの学院が何の問題も抱えていなかったらの話じゃない。廃校を目前にして学院のイメージダウンになるような活動を見逃すのはデメリットが大きすぎる。そんな事、賢い希ならわからないはずがない。なのにあの子たちの味方をするのはなぜ?新入生歓迎会の日のライブでろくに観客も集めることができなかったあの子たちの、、、
「エリチ、結果も必要やけど、その前に、自分のやりたいことに対してひたむきに努力できる。それが何よりも重要なんやないかな。自分の気持ちと、それに伴う行動。その二つが合わさったときにきっと何かが変わる。ウチはそう思うで」
私の考えを読んでるかのように話す希だけど、、、そうね、何が言いたいのかさっぱりだわ、、、
「、、、どういう意味よ?私は廃校を阻止しなければならない。それが私の気持ちで、努力することよ?」
「ふふふ、さぁね?今のはうちの独り言!さぁ、仕事をかたずけちゃおっと」
そう言って希は自分の仕事に打ち込み始めてしまった。
「全くもう、希はいつもそうやってはぐらかすんだから、、、」
「エリチも、もうそろそろ、自分の気持ちに素直になれたらええんやけどなぁ」
希の『独り言』を、私は聞こえない振りをした。
ことり、毎日湿布貼るとかちょっとやばくないか?(笑)
そして、雄大ゴメンよぉぉ!最近全然出番ないよねぇ!すみませんでした!(土下座)
大輝「オレの時と態度が全然違うぞ!コラ!」