僕達の女神   作:Isaac 1,92

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今回はあらかじめ1章の「私たちの名前、そして歌」「ツンデレ?」を読み直す事を推奨します。(大した内容じゃないけど)


出会いと疑惑

(雄大)

 

一年生三人がμ'sのメンバーになった翌週。つまり、μ'sが部活申請しようとして突き返された日。

 

雄大は放課後の生徒会を欠席し、町の中心部にやって来ていた。妹の夏美も一緒だ。夏美は今日は中学が臨時休校になった(水道関係がトラブったらしい)ので今は私服だ。

 

 

 

 

「お母さん、誕生日プレゼント何がいいかなぁ?」

 

「そうだな、エプロンとハンカチは去年やったし。かといってあんまり高いものだと気を使わせそうだからな」

 

「うーん、、、なんだろね、、、」

 

俺たちは放課後、学校から解放された学生たちなど若者が集まるこの町の中心部、通称「アキバ」にやって来ていた。目的は母親への誕生日プレゼント選びなのだが、来てからもうすぐで一時間。いまだにアイデアがわいてこない。

 

「夏美、今の流行とか考えると女性って何が喜ぶんだ?」

 

「プレゼントに流行とかはあんまり関係ないと思うけど、、、そうだなぁ。最近友達の中で流行ってるのはスクールアイドルのグッズとか?キーホルダーとか、そういうの」

 

「スクールアイドルねぇ。母さん、そういうのに興味なさそうだしな」

 

「そっかぁ、、、ねぇ、次のお店行ってみようよ」

 

「そうだな、ここもあまりピンとくるものもないしな」

 

今まで見ていた雑貨屋を出て屋外へ。外は梅雨が降り、じめっとしていた。

 

「もぉ、こんな日に傘忘れるなんてお兄ちゃん頭大丈夫?」

 

「うるせぇ、忘れたものは忘れたんだからしょうがないだろ」

 

「たっくもう、ほんとにしょうがないんだから、、、はい、お兄ちゃんが傘持ってよね。でっかいんだから」

 

傘を受け取り、中にその持ち主を招く。ん?傘か、、、傘、傘、

 

「夏美、これいいんじゃないか?」

 

 

 

 

*☼*―――――*☼*―――――(雄大→凛)

 

 

 

 

フライヤーがポテトを揚げるドクトクのにおいがする中で揚げたての塩気の強いポテトを一本ずつ口に運ぶ、これってすごく幸せな作業なんじゃないのかにゃ?

 

穂乃果先輩達が生徒会室から帰ってきた後、雨が降っていて練習も出来ないから、先輩達が生徒会長から聞いた話をまとめるのに話し合おうってことになって、みんなでアキバのファストフード店に来たにゃ。

 

「、、、と、言うことで、明日みんなで一度、アイドル研究部の部長さんの所に行ってみようかと思います」

 

「海未先輩、海未先輩、それって部室に行くって事ですか?」

 

海未先輩がまとめて話し終えた所では早速質問する。カクニンって大事にゃ。

 

「そうですね、部室が一番会える可能性があるかと、、、凛たち1年生には悪いのですが、部室に全員が入るのは難しいかもしれないので、もしかしたら今日のように外で待ってもらう事になると思います」

 

「まぁ、それしか手は無いからいいんじゃないですか?

 

、、、それより、その人放っておいていいんですか?ちょっと限度超えてると思うんですけど、、、」

 

「その人?真姫、それって、、、」

 

真姫ちゃんが指差す方向には、、、

 

 

 

 

 

 

ムシャムシャムシャムシャ、

 

モグモグモグモグ、

 

ムシャムシャムシャムシャ、

 

パクパクパクパクパクパク

 

 

 

「穂乃果!!?何してるのですか!!!」

 

穂乃果先輩がポテトとハンバーガーを交互に口に運んでは飲み込んで、運んでは飲み込んで、を凄い速さで繰り返す。海未先輩が好き声を荒らげるのも無理ない速さだにゃ。

 

「何で!雨!止まないの!」

 

一段落ついたのか心の底から起こったように穂乃果先輩は不満を声に出す。

 

「だからと言って不満を食欲にぶつけては後で大変なことになりますよ!!」

 

「ううー」

 

ほ、穂乃果先輩、ちょっと凄すぎだにゃ、、、どうやったら1人で包み紙が5つも出るのかにゃ、、、まだ、もう一つとポテトもあるし、、、

 

「雨、自体は嫌いじゃないんですけどね。こういう時に限ってどうもタイミングが悪いというか、、、」

 

「にゃ?圭くん雨、好きなの?」

 

「好きってわけじゃないけど、、、うーん、何となく雨の日っていつもと違う、独特の匂いというか雰囲気があるから、ちょっと気分が変わって、うん、結構好きなのかも」

 

するとそこに注文が終わったことり先輩が来て席に着く。

 

「穂乃果ちゃ~ん、天気予報、明日も雨になってるよ」

 

「うっそ!?ことりちゃん!見せて!、、、、、、ホントだぁ、、、」

 

ことり先輩のスマホをひったくって覗いた穂乃果先輩はわかりやすくガッカリする。

 

「梅雨に入ったらしいからな。今後も雨が多くなるだろうから、なるべく早く空き教室でも、音楽室でも使えるように、部活として認めてもらわなきゃあな」

 

「音楽室?大輝先輩、音楽室もダメなんですか?私μ 'sに入る前、何もしなくても使ってましたけど」

 

「ああ、真姫、聞いてみたけど本当は駄目だったらしいぞ。と言うか、生徒会長知らなかったみたいだぞ。少しオコだった」

 

「あれ?でも、入学した初日から生徒会のあの人には会ってたのに、、、」

 

「へー、真姫ちゃん。入学式の日から音楽室にいたんだ、、、って、あれ?」

 

穂乃果先輩が空っぽになったポテトのケースをジッと睨む。

 

「?どうかしましたか?穂乃果」

 

「無くなった、、、海未ちゃん食べたでしょ!」

 

「ええ?自分で食べた分も忘れたのですか?」

 

どうやら穂乃果先輩のポテトが無くなったみたいだにゃ。

 

「ウー、じゃあ凛ちゃんの頂戴!」

 

「にゃ!?」

 

穂乃果先輩が凛のポテトに手を伸ばしてきたけど、タッチの差でガード!!

 

「は、早い、、、!」

 

「フッフッフッ、穂乃果先輩、凛のポテトは渡さないにゃ」

 

先輩でも、譲れないものは譲れないにゃ。

 

「全くもう、、、あれ、穂乃果!どさくさに紛れて私のを食べたでしょう!」

 

「食べてないよ~!勝手に食べないもん!」

 

「でも、凛のポテト食べようとしたにゃ!」

 

「ちゃんと『頂戴』って言ったもん!!」

 

「どっちでもいいだろ、そんな事。第一、穂乃果はまだもう一個ハンバーガーが残ってるんだし」

 

「おお、そうだった、大輝くん、よく見てるねぇ。さ~て、、、」

 

穂乃果先輩がハンバーガーを取ろうと手を伸ばしたところには、仕切りの向こうから伸びた手が穂乃果先輩のハンバーガーを掴んでいた。穂乃果先輩が座っているのはちょうどテーブルとテーブルの仕切りのすぐそば。その仕切りには隙間が空いていて、そこから伸びる白い手が穂乃果先輩のハンバーガーを掴んだままビクッと震える。手はゆっくりとハンバーガーを戻し、仕切りの向こうへ。すると仕切りの向こうからツインテールの頭が出てきて一歩一歩と遠ざかって、、、

 

って、わかりやすすぎだにゃぁ!!あの頭の人が犯人だにゃ!

 

穂乃果先輩は勢いよく立ち上がるとそのツインテールの人を捕まえる。

 

「ちょっと!!」

 

「あ、あんた達!とっとと解散しなさい!!」

 

「か、解散!?」

 

穂乃果先輩の後について行ったかよちんが驚いた声をだすにゃ。

 

「そんな事より、私のポテト返して!!」

 

「そ、そっち!?」

 

「ねぇ真姫ちゃん、μ 'sに入ってから花陽ちゃん反応が凄く良くなってきてると思うんだけど」

 

「奇遇ね圭。私も同じこと考えてたわ」

 

かよちんはやればできる子なのにゃ。って、そんな事よりも解散ってどういう事にゃ!!?

 

「いい?あんた達、歌もダンスも全然なってない。あんた達がしているのはアイドルに対する冒涜、恥よ!、、、とっとと辞めることね」

 

そう、言い残すとその人はお店から出ていってしまった。

 

「か、解散しろだって、、、」

 

「大丈夫だ、花陽。ああいう風に難癖付けてくる奴が出てくるくらいオレ達は認知され始めたって考えれるだろ?」

 

そっかぁ。凛たち、ちょっと有名になってきたのかぁ。大輝先輩の言葉にちょっと嬉しくなってきた。って言ってもホームページにあるのは先輩達だけの動画だけだけど。

 

さっきのツインテールの人が出ていったお店の出口を見るとそこにはカップルみたいな2人組の男女が一つの傘に入ってやってきた所だった。つまり相合傘って事だにゃ。

 

、、、ってえ!?あれ?あの男の人!確か真姫ちゃんと音楽室であってた人!間違い無い!女の人の方は私服だけど、男の人は音乃木坂の制服着てるしあの身長は絶対そう!何で?彼女さんいるのに真姫ちゃんと2人きりであってたの?

 

「け、圭くん、かよちん、、、」

 

「ん?どうしたの?凛ちゃ、うおぉ!?」「へ?凛ちゃん?きゃ!」

 

圭くんとかよちんを近寄せて、2人にしか聞こえないように小声で話す。ま、真姫ちゃんに聞こえたら大変にゃ。

 

「圭くん、かよちん、あ、あの人って真姫ちゃんと会ってた人だよね?」

 

「んん?どの人?」

 

「ああ!ホントだ!あの人!、、、あれ?でも女の人と一緒に、、、え?え!?」

 

「ね!かよちん!これってどういう事にゃ!?」

 

「な、何で?彼女さん、なのかな?なら何で真姫ちゃんと?」

 

「な、何て話してるのかな、、、」

 

凛とかよちんは顔を見合わせて、聞き耳をたてる。圭くんも、静かにしている。なんだ、何だかんだ言っても興味あるんじゃないかにゃ。

 

 

「よかった、、、さ、、、って。プレゼント、喜んで、、、る、、、さん」

 

「きっ、、、んでくれ、、、だっ、、、ろ好きだか、、、あさ、」

 

「ならい、、、俺、あんま、、、さんの好き、、、もの、、、いから。夏美が好き、、、ってい、、、のをえら、、、だけだ、、、」

 

「えー、、、、が好きなら、、、んも好きだよ、、、」

 

 

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 

 

「これ絶対付き合ってるにゃ!プレゼントとか、、、す、好きとか、、、さっきも相合傘してたし!」

 

「じゃあ何で、真姫ちゃんとあってたのかな?」

 

「け、圭くん、、、凛ちゃん、、、も、もしかして、、、」

 

「うん、かよちん、ひっとしたら、、、」

 

「「二股!?」」

 

かよちんと凛の声がピッタリハモったにゃ。やっぱりそうとしか考えなれないよね!?

 

「はぁ、、、そんな事、あるわけないでしょ、、、ないよね?」

 

圭くんが困った感じの声を出す、その後ろから、、、

 

「圭、凛、花陽!3人でなにしてるのよ!先輩達もう出ちゃったわよ!」

 

「ままま、真姫ちゃん、ううう、うん、今行くにゃ~アハハ」

 

「?全く私も、先に出てるからね」

 

あ、危ない危ない、真姫ちゃんに聞かれるところだったにゃ。

 

「と、ともかく、真相が分かるまで他の人に言っちゃダメにゃ」

 

圭くんと、かよちんは凛の言葉に黙って頷いてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*☼*―――――*☼*―――――(凛→大輝)

 

 

「ヘックション!!」

 

「ちょっと!お兄ちゃん汚い。お母さんに買った傘が汚れてたらどうするのさ!」

 

「お、おう。ゴメン。何だろ?なんか寒気がしたんだよなぁ。風邪かなぁ」

 

 

雄大はまさか自分に二股疑惑を掛けられているとは露ほども思っていなかった。

 

 

 




皆さん覚えてましたかね、雄大の疑惑のこと。この後もうひと波乱ありそうな気がしますがそれはおいおい。と言うか私の気分次第(笑)

ってアレ?次のメインキャラの予定なのに、にこちゃん出番あったかな?






凛達が聞いた雄大と夏美の会話(完全版)



雄大「よかったな。いい感じの傘が見つかって。プレゼント、喜んでくれるかな、母さん」

夏美「きっと喜んでくれるよ。だってオレンジ色好きだもんお母さん」

雄大「ならいいけど。オレ、あんまり母さんの好きそうなな物とかわからないから。夏美が好きっていうのを選んだだけだから」

夏美「えー、お兄ちゃんが好きなら、きっとお母さんも好きだよ。お兄ちゃんとお母さんのセンス結構似てるんだよ?」

、、、、、、、、、、、、、、、、、


以上です。見比べてみてくださいね♪ありがとうございました。


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