僕達の女神   作:Isaac 1,92

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今回からシリアスシーンがより多くなって参ります。


ある雨の日の部室にて

(大輝)

 

アイドル研究部

 

オレ達が活動するためにはこの部活とオレ達μ 'sが上手いこと一つの部活に統合する必要がある。そのためにオレ達は翌日の放課後、希先輩から教わったアイドル研究部の部室を放課後に訪ねたのだが、、、

 

「「「「「「「「「あー!」」」」」」」」」

「あの時の!」

 

そこに居たのは昨日、ファストフード店でオレ達に解散しろと言ってきたツインテール、矢澤にこ先輩だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

アイドル研究部の部室。

 

壁にはA-RISEや、その他多数のスクールアイドルのポスターやグッズが所狭しと置かれ、棚には収まらず、十数個のダンボール箱にも収納されていた。そのせいで散らかっている訳では無いのに何となく狭く感じる。

 

その中央に置かれた長机、その一番奥に座るのが今回の目的の人物、アイドル研究部部長の矢沢にこ先輩なのだが、

 

「「「「「「「「「おおー」」」」」」」」」

 

オレ達はまずこの空間に圧倒されてしまった。

 

「校内にこんな所があったなんて」

 

「スクールアイドルがいっぱいだにゃあ、、、」

 

「スクールアイドルってこんなに発展してるんですね、、、僕、全然知らなかった、、、」

 

「いやぁ、これだけコレクションするのはなかなか、、、」

 

「こ、ここここれは!!?『伝説のアイドル伝説、DVD全巻BOX』!!持ってる人に初めて会いました!!す、凄いデス!!」

 

へぇー、花陽詳しいんだな。まぁ自分からμ 'sに入りたいなんて言うから、アイドルが大好きなのか、、、

 

「へぇー、そんなに凄いんだぁ」

 

「穂乃果先輩!?知らないんですか!!?」

 

グッ!と花陽は穂乃果に詰め寄る。って花陽?だよな?

 

今度は置いてあったパソコンを勝手に起動して何か検索をかけ始める。って花陽?なのか?あの、人見知りの引っ込み思案の花陽なのか?

 

「伝説のアイドル伝説とは各プロダクション事務所学校などが限定生産を条件に歩み寄り古今東西の素晴らしいと思われるアイドルを集めたDVDBOXでその希少性から伝説の伝説の伝説略してでんでんでんと呼ばれるアイドル好きなら誰もが知っているDVDBOXです!!」

 

おおぅ句読点なしでそんなに長くしゃべれるのかニンゲンって、、、

 

「は、花陽ちゃん、キャラ変わってない、、、?実は別人とか?」

 

「穂乃果先輩、紛れもなく花陽ちゃんです」

 

マジか圭!?オレも別人説ワンチャンかと思ったぞ!?

 

「通販ネット共に瞬殺だったそれを2セットも持っているなんて、、、そんっ、けいっ!」

 

キラッキラした目でにこ先輩を見つめる花陽。

、、、何だろ?この敗北感、オレ先輩なのに花陽あんな目で見られたことない。

 

「ああ、あなた、気づいた?」

 

「あっ」

 

にこ先輩がことりに話しかける、ことりが見つめているのはサイン色紙、そこにはなんて書いてあるのか分からないけど可愛い顔付きハートマークが添えられたサインがあった。

 

「アキバのカリスマメイド、『ミナリンスキー』さんのサインよ!」

 

「ことり、知っているのですか?」

 

「う、海未ちゃん!い、いやぁ?」

 

「ま、ネットで手に入れたものだから、本人の姿は見たことないけどね」

 

ふ〜ん、そんな人がいるのか。ことりが安心したかのように溜息を付く。(別にことりが何か不安に思う要素が何一つない気がするけど、安心したように見えた)

 

「と、とにかく。この人凄い」

 

ことりの言葉にわざとらしく、ツインテールを払って見せるにこ先輩だった。

 

 

 

*☼*―――――*☼*―――――(大輝→雄大)

 

 

 

同じ頃、生徒玄関で雄大は深い溜息をついた。

 

「うっわ、思ったよりもひでぇなぁ。はぁー、今日は諦めるか」

 

せっかく上手いこと絵里に言い訳して生徒会室を抜け出してきたのに、この雨じゃあコンビニまで一苦労だ。仕事自体は終わったのに、また絵里の廃校阻止作戦に組み込まれそうになりそうだったから、何とか言い訳を作って抜け出す間では良かったのに思わぬ足止めだ。最近、アイドル研究部で甘味を食べて無かったから結構楽しみだったのに、、、

 

「しょうがない、今日はこれだけでガマンするか、、、」

 

カバンを漁り、目的のもの、袋詰めのチョコレートを取り出す。最近のチョコレートは溶け難いものも多いので持ち運びに便利なのである。これはもしも生徒会室に1人になった時に食べる用に常に携帯してるものだ。

 

正直、量は1人で食べる分位(雄大換算)だから多いとは言えない(雄大換算)、2人で食べるとあっという間に無くなってしまう(雄大換算)のでコンビニに別の甘味を買いに行こうと思っていたのだが、わざわざこの雨の中に買いに行くのも面倒くさい。

 

まぁしょうがない、生徒会を抜け出せたと言ってもあまり長時間になるのはまずい。さっさと切り替えて、にこの所でチョコ食べて休むとしますか。

 

回れ右をして校内へ、部室は3階だ。

 

「そういえば昨日スクールアイドルの子達が部活申請に来たとか希が言ってたなぁ。スクールアイドルか、、、希から聞く限り、人数も増えたみたい出し、もしかしたらにこも、もう一回とか言い出すかもなぁ。、、、ま、その時考えればいいか、、、」

 

スクールアイドル、かつてにこが仲間何人かとやっていた活動。俺もそのマネージャーと言う立場にいた。実際の所は、俺は生徒会と掛け持ちだったので、表立ってやったことはない。裏で曲を作ったり、ライブの段取りをつけた程度だ、練習にもあまり参加できなかった。

 

結果として待っていたのはグループの自然解散という最悪の結末だった。

 

原因はにこ以外のメンバーのやる気がにこのそれと合わなかった、ただそれだけ。だけど、あの時のにこの様子は、とても見ていられるものではなかった。

 

中学の時からアイドルが大好きで、高校に上がり自分もアイドルになれる、そういってきたにこ笑顔が今までに見たことのないくらい眩しかっただけに、断念せざるを得なくなった時のにこの落胆ぶりはひどいものだった。

 

「あの子たち、、、μ'sだっけ?あの子たちはどうなるんだろう、、、」

 

まもなくアイドル研究部の部室だ、階段を登り切り、右手すぐの部屋、そこがアイドル研究部の部室。取っ手に手を掛けると、中から何か話し声が聞こえる。

 

 

『いいから出てって!!』バン!!

 

ゴン!!「!?ー!ー!」

 

突然俺を襲った鈍痛に悶絶する。

 

「あ、雄大、、、」

 

にっ、にこめ!ド、ドアの角がデコに、、、痛っててぇ!

 

「にこ!急にドア開けると危ないだろ!」

 

「え、ええそうね、ゴメンなさい」

 

「そうねって、にこっ!、、、」

 

「あー!生徒会のおっきい先輩だ!」

 

おっきい先輩って、、、部室の中から聞こえたら声は茶髪を頭の横に纏めた子から発せられた。そういえばあの子がグループのリーダーって雰囲気だったな。

 

「って何で君たちがここにいるんだ?」

 

「簡単よ。自分たちが活動するのに部活にしたいからアイドル研究部に入れてくれってこと。どうせ、希に何か言われてきたんだろうけど、、、」

 

答えたのはにこ。ムスッとした表情からかなり不機嫌なのが分かる。腕を組んで目も合わせようともしない。

 

「の、希先輩にはアイドル研究部さんと話を付ければ部活動として活動して良い言われただけです!それ以外何も言われてません!私たちは自分たちの意思であなたと話しているのです!」

 

黒髪ロングの背筋の伸びた姿勢のいい子が反発する。丁寧な口調の奥には、にこの態度に対する怒りが篭っていた。

 

「そ、だとしても私はアンタ達を認めないわ。前にも言ったでしょ?アンタ達はアイドルを汚してるのよ。恥を知りなさい」

 

「何故そう決めつけるのですか!私たちだって生半可な気持ちでやっている訳ではありません!これまでどんなに辛い練習だって怠らずに努力してきました!それの何処が恥なのですか!」

 

「、、、努力したって、届かない事もあるのよ」

 

しん、と不意に沈黙が訪れる。破ったのはあのライブの時からいる男子だ。

 

「、、、それは、どういうことッスか?」

 

「、、、とにかく!私はアンタ達と話すことは無いの!さっさと出ていきなさい!!」

 

にこの怒鳴りが響く。流石に引き際と感じたのか、黒髪の子も反発すること無く、仲間と共に部室を後にしていった。残ったのは俺とにこの2人。

 

俺は適当な席に座りチョコレートの袋を開け、机の上に適当に広げ、食べる。

 

「、、、何やってんのよ」

 

「甘いものは、心を落ち着かせると思ってな。ほら、1個食べるか?」

 

「、、、貰うわ、、、」

 

にこは俺の正面の席に付き、包装紙を剥がしてチョコレートを口に含んだ。

 

2人とも何も話さない。

 

奇妙な時間が流れていった。

 

 

 

 

 




アニメの展開から離れた独自展開になっていくと思いますが悪しからず、、、

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