僕達の女神   作:Isaac 1,92

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二章も山場を突破した所です。今まで超シリアスだった分を取り戻せたらなぁ


作戦会議!!

(圭)

 

「圭くん、、、凛は分からないにゃ、、、」

 

「分からないって何が?」

 

「あの背の高い眼鏡の男の人のことだにゃーー!!!」

 

 

帰り道、真姫ちゃんと別れた途端、凛ちゃんが叫び出した。

 

アイドル研究部を訪ねた僕達はその部長、矢澤先輩にμ 'sの活動のために部活の合併の話を切り出したが、結果として矢澤先輩を怒らせてしまった。その時入ってきたのが凛ちゃんの言っている『あの背の高い先輩』だ。

 

 

「真姫ちゃんと音楽室で二人きりでいたり、ファストフード点で相合傘したり、更に今度は矢澤先輩とも仲良さそうってどういう事にゃ!!?圭くん!!」

 

「どういう事って、、、僕に聞かれても」

 

「圭くん、頭にいいんだから、こうパッと思いつかないのかにゃ!?」

 

「それとこれとは話が違うよ、、、ねぇ花陽ちゃん?」

 

「え?わ、私?ええっと、、、」

 

「かよちんも、あの先輩のこと怪しいと思うよね!」

 

「あ、怪しいっていうか、、、うーんでも、やっぱり真姫ちゃんとの関係は気になるかなぁ」

 

「ほら!やっぱり怪しい!!」

 

「凛ちゃん、花陽ちゃんは気になるって言っただけで怪しいとは、それに知らない人に怪しいって失礼だよ、、、」

 

 

凛ちゃんが軽く暴走し始めた時、花陽ちゃんスマホが震えた。

 

「なんだろ、、、ことり先輩?、、、

 

あ!凛ちゃん、圭くん。今日の夜みんなでグループトークするってさ!!」

 

「了解にゃ!」「え?」

 

「え?ってどうしたの圭くん?」

 

「グループトークって、、、何?」

 

「「圭くん知らないの!?」」

 

 

二人の声が夕暮れの住宅街に響いた。

 

 

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

 

 

『まさか圭、そんな事も知らなかったなんて、、、』

 

『ククク、圭、真姫に言われちゃおしまいだな』

 

『大輝先輩、、、それ、どういう意味ですか』

 

『サァ~ネェ~』

 

 

自宅にいてみんなの声が同時に聞こえる。もちろんみんなが僕の部屋に来たわけじゃない。凛ちゃんと花陽ちゃんから教えて貰ったグループトークと言うもののお陰だ。

 

最近は本当に便利なものが多くなってきたなぁ。スマホ一つでみんなといつもみたいに話せるんだもの。転校ばかりで親しい友人が出来なかった僕にはそういうものに触れる機会が少なくて全然知らなかった。

 

 

「まぁでも、僕も真姫ちゃんが知ってたのは以外だったかなぁ。真姫ちゃんあんまりこういうの使う機会少なさそうだから、、、」

 

『圭、、、あなた覚えてなさいよ、、、』

 

「へ?」

 

『圭くん、今のはフォロー出来ないにゃ』

 

『お前友達少ないだろ、って言ったようなもんだからな、、、』

 

「あ、いや、そういう事じゃなくて!その、、、機会とか苦手そうだから?」

 

『疑問系の時点で手遅れよ!』

 

『そんな事より大輝君!さっきの希先輩の話!!何が分かったの!?』

 

 

穂乃果先輩が待ちきれないと言っだ感じで割って入る。

 

 

『穂乃果、それよりもまず1年生に話の経緯を説明しましょう。私が話すので、穂乃果達は違うところがあったらその都度指摘してくれますか?』

 

『おう、そうだった。それじゃあ海未ちゃんよろしく!!』

 

 

海未先輩の話しはわかりやすく、要点を押さえて簡潔に纏められていだった。

 

矢澤先輩がスクールアイドルだったこと。希先輩がそれを教えてくれたこと。そして、大輝先輩が何か思いついたこと。

 

 

『、、、と、言うことです。ここまではいいですか?』

 

『え~っと、にこ先輩が元アイドルで、大輝先輩が何か思いついたって事でいいかにゃ?』

 

『ええ、それで大体いいですね』

 

『それで、その、大輝先輩、、、何を思い付いたんですか?』

 

『おう!花陽。オレが天才的な脳ミソでピッキーん!!って閃いたのはなぁ!!』

 

『この時点で大分不安何ですけど、、、』

 

『あはは、大輝くん、その案、本当に大丈夫なんだよね?』

 

『真姫は相変わらず手厳しいな!そして、ことり!オレに任せとけ、、、キリッ!』

 

『キリッ、って口でいう人ってそうそういないよね、、、』

 

「穂乃果先輩、多分気にしたら負けなんだと思います、、、」

 

とは言うけど僕も不安になってきたなぁ。でも、大輝先輩、人の気分とか読み取るの上手いからなぁ、μ 'sに入る前の真姫ちゃんの気持ちとか分かってたっぽいし、、、

 

『あ〜、ゴホン

 

オレが考えたのはズバリ!にこ先輩にもμ 'sに入って貰えば全部丸く収まるんじゃねってことよ!』

 

『にこ先輩を、μ 'sに、、、ですか?』

 

『そうだぜ!花陽!

 

にこ先輩今までオレ達に色々難癖付けてきたろ?でも、それは全部理にかなった事だった。希先輩から言われたように、にこ先輩はきっとオレ達に興味があるはずだ!

それに、にこ先輩がアイドル研究部にいるってことは、花陽みたいにアイドルが大好きって事だろ?しかも昔スクールアイドルだった。つまり、にこ先輩自身もスクールアイドルをやりたいに決まってるじゃないか。

 

やる気があってアイドルに詳しいメンバーが入るに加えて、オレ達は部活動として活動出来る。にこ先輩もスクールアイドルになれる。ウィンウィンってことよ!』

 

 

どうだ!と言う声が後に続きそうなくらい自信たっぷりの大輝先輩の声がスマホから聞こえてくる。

 

 

『おお!確かに!大輝君の言うとおりじゃん!!』

 

『だろぉお?穂乃果』

 

『そんなに上手く行くかしら』

 

 

真姫ちゃんの懐疑的な声が大輝先輩と穂乃果先輩の会話に割って入る。

 

 

『にこ先輩が好きアイドル好きで、しかもスクールアイドルになりたいんだとして、私達がμ 'sに誘ったとして素直に入ってくれると思いますか?』

 

「確かに真姫ちゃんの言うことも一理あると思います。今日のにこ先輩の様子だと、また追い出されてしまう気がします、、、」

 

『そこなんだよなぁ、どうすればにこ先輩がμ 'sに入ってくれるか、、、』

 

『うーん、興味があってにこ先輩自身もアイドルに興味があるか、、、』

 

 

みんなそれぞれ考えてるようで、時々唸るような声が聞こえてくる。興味があるけど入りたいって言えないか、なんかちょっと前の花陽ちゃんたちみたいだな。あの時は真姫ちゃんと凛ちゃんが花陽ちゃん、大輝先輩がその二人の背中を押したから上手く行ったけど、、、

 

 

『ん?んん!、、、プッ、フフフ』

 

 

穂乃果先輩の笑い声が聞こえてきて、思考を止める。

 

 

「どうしたんですか、穂乃果先輩。何か思いついたんですか?」

 

『ふふふ。ちょっとね。

 

ねぇ、ことりちゃん。これって海未ちゃんと一緒じゃない?初めて会った時の』

 

『初めて会ったとき、、、?ああ!公園で鬼ごっこしてた時の!』

 

 

穂乃果先輩と海未先輩が初めて会ったとき。確か大輝先輩以外の先輩三人は幼馴染だって言ってからかなり昔の事だろう。小学校、あるいはそれ以前かもしれない。

 

 

『そうそう!海未ちゃんすっごい恥ずかしがり屋さんだったからぁ、私たちのことずぅぅぅっと木の影から見てて、私たちと目が合うとすぐ裏側に引っ込んじゃって~』

 

 

穂乃果先輩の話はそこまでしか聞こえなかった、何故なら、、、

 

 

『ブッ、ククク、アハハハ、木の影って、フフフ海未お前そんな事してたのか、フフ、アハハ、、おなか痛い、フフ』

 

 

大輝先輩がそこまでで大爆笑を始めてしまったから。

 

 

『笑い過ぎです大輝!穂乃果、本当にそんな事ありました?』

 

『あったよ~』『あはひゃひゃひゃ、ひーひー』

 

 

あ、大輝先輩が通話から追い出された、、、

 

 

『全く。

それで穂乃果、それと今回、一体どういう関係があるのですか?』

 

 

大輝先輩の通話を終了させた海未先輩が何事も無かったように続きを促す。

 

 

『海未ちゃんそれはね、』ブツッ

 

「あ、やっば充電切れた、、、

ってこれも伝わってないのか、、、」

 

 

グループトークって思ったよりも充電喰うんだな。半分くらいあったから充電しなくていいと思ってたけど甘かったなぁ。

 

 

後から穂乃果先輩がにこ先輩をμ 'sに引き込む作戦と思われるメールを送ってくれたけど意味不明だったので、海未先輩に概要を聞いた。発案者は穂乃果先輩のようで、なるほど穂乃果先輩らしい強引だけど逆らえない、いい作戦だと思った。

 

 

 

 

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