前回、今回と続き作曲、編曲のシーンが出てくるのですが、作者本人そういうことに関してはズブ素人なのでこんな感じかなーって書いてます(^^;御容赦くださいませ。今回、ちょっとキリが悪くて長くなってしまいました。
(雄大)
「で、君が俺を訪ねてくる理由がわからないんだけど」
朝、登校してきた俺を待っていたのは、昨日音楽室で作曲をしていた赤毛の一年生だった。
「ええと、昨日、先輩はパソコンで編曲できるって言ったじゃないですか?」
「ん?ああ、まぁ言ったけど、、、それが?」
「昨日、私が作ってた曲ができたんです。それをCDにして人にあげたいのだけど、その、どうすればいいのかわからなくて」
「つまり、曲を焼き回しして欲しい、と?」
「ええ、そんなとこ、です」
「はぁ、まぁ今日は特にやることもないからいいけど。放課後でいいか?」
「ええ、お願いします」
「じゃあ、学校終わったら音楽室にいて。家から必要なもの持ってくるから」
「わかりました」
それじゃあ、放課後、と、俺はその子と別れてから気がついた。
「あ、名前、聞いてなかった」
*☼*―――――*☼*―――――(雄大→大輝)
オレたちは作曲してくれる人を探していたのだが、やはりあの赤毛の真姫ちゃん以外で、となるとそんな人が簡単に見つかるわけもない。
「で、結局どうするの?ライブでやる曲」
昼休みいつもの4人に、穂乃果たちの友人のヒデコ、フミカ、ミカそしてオレの一年生の時のクラスメートだったカイトを加えた計8人で集まっていた。ちなみにヒデコ、フミコ、ミカ、カイトは有志でライブ本番を手伝ってくれると言ってくれている。ヒデコ、フミコ、ミカはわからないが、カイトは陸上部だったはず。
カイトは当日の部活動勧誘には参加する気がないらしい。というのも今年は男子が一人しかいないそうなのでそんな中、男のカイトが勧誘しても意味無いだろうと言う理由だ。(多分、本心は面倒くさいからサボりたいだけだろう)
先程のセリフはヒデコがオレ達に言ったものだ。
「これだけ探しても見つからないってことはやっぱりいないんじゃない?いたとしてもその、西木野さん?だっけ。みたいにやりたくないとか」
カイトが続ける。実際、カイトの言うことが現状をうまくまとめている。
「そうですね。歌う曲は他のスクールアイドルのものにするしかないですかね」
「そうだな、、、オレも海未と同じ意見かな。練習時間も限られているし」
「そう、だね、、、」
穂乃果は心のそこから残念そうだ。言い出したこともあっても理想が高かったのかもしれない。
「まぁ、その判断は穂乃果たちがしなよ!!私は学校のために頑張ってる穂乃果たちを応援してるんだから!」
ミカがそういうのに合わせてヒデコ、フミコ、カイトも頷く。
「みんな、、、うん!頑張る!!」
穂乃果は力強く頷いた。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
「って言っても現状が変わるわけじゃないしなぁ」
トイレに行ったついでに掲示板に貼ったポスターの前に立ち、うんうん唸ってみるも、何かアイデアが浮かぶわけじゃなし。
「よし、こうなったら気分転換だ!名前入ってないかなぁ」
ポスターの前に置いてあったグループ名募集の箱を手に取る。
ストン!
お、今なんか音がしたぞ。
ワクワク、ワクワク
「おお!おおおお!」
中にはピンクのメモが一枚、几帳面に折りたたまれて入っていた。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
「「「入ってた!?」」」
「ふふふ、ジャジャーン」
見つけたオレも思わず得意になる。だって待望のグループ名だ!はしゃいでいいよね?いいよね!
カサカサ
「な、なんて書いてあったのですか?」
流石の海未も気になるようだ、、、だけど、、、これは、、、
「え、えーーと、、、読めない、、、」
メモに書かれていたのは何かの記号?英語みたいだけど?、、、って言うか!!3人とも綺麗にズッコケなくていいから!新喜劇じゃないからね!ボケてもないのにそれやられると結構傷付くからね!!
「これは、μ 'sじゃないですか?」
海未が横から覗いて来て読んで見せるが
「「「ミューズ?」」」
オレ、穂乃果、ことりの声がハモる。ってぇ、お前らも読めなかったんだろ!!なら人のこと笑うなよ!
「ああ、石鹸の!」
穂乃果、それはないと思うぞ、、、どこのどいつがアイドルに石鹸の名前つけんだよ。
「おそらく、神話に出てくる女神からとったものでしょう」
流石我らが海未大先生、その博識を一厘でも穂乃果に分けてやって下さい。
「ことりはいいと思う」
「だな。女神なんて名前つけてもらえるなんてな。それだけ期待してくれてる人がいるってことだろ。こりゃ頑張らなきゃな 」
「うん!よーし」
穂乃果の声にオレ達四人は目くばせし合う。そして同時に叫んだ。
私たちはμ'sだ!!
*☼*―――――*☼*―――――(大輝→真姫)
放課後の音楽室で私は一人ピアノに寄りかかっていた。
「お待たせ」
先輩は音楽室で待っていた私に声をかけた。パソコンとマイクを抱えるその顔は今朝見たものよりも遥かに楽しそうだった。
「さっそくだけど今朝言ってた曲を見せてくれないか」
「なんで先輩がそんなに楽しそうなんですか」
「ん?そう見えるか?いやぁ久しぶりに編曲するからワクワクしてるのかも」
既にパソコンの起動を完了させた先輩に昨日作った楽譜を渡す。
「ふんふん、で、どうするの?歌ありみたいだけど君が歌う?」
「ゔぇぇ!?歌ぁ?」
「え、違った?」
「いや、、そうだけど、、、ああ!もう、歌います!」
「いや、頼んできたのきみでしょ、、、」
それはそうなのだけど、、、ああもう!いいわよ!歌えばいいんでしょ!歌えば!!
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
「よし、あとはこの二つをぴったり重ねれば、、、」
「もう、いいの?私、歌っただけなんですけど」
「ああ、楽譜があるから打ち込んだ何回も撮り直しするよりも早いし。あ、もしかして生音源じゃないとダメだった?」
「いや、べ、別にそうじゃないですけど。思ったよりあっさりだったから」
「まぁね。だってピアノしかないもん。これ、何に使うの?」
「へ?」
「え?いや、だってピアノと歌だけの曲って珍しいから」
「あ、いや、それは、その」
確かに、アイドルが歌う曲なのにピアノだけってのも物足りないかも。でも、ああ!アイドルソングなんです、なんてほぼ初対面のこの人に言うなんて恥ずかしすぎるし。
「でもいい曲だね。これ」
「え?」
返答に困っていると、先輩の方から話を振ってきた。
「中学の頃からいろんな曲でこういうことしてきたけどさ、うん、やっぱりいい曲だよ」
「そ、そう?」
先輩はヘッドホンを片耳だけ当てて言うけど、うう、直接そういうこと言われると困るっていうか、、、べ、別に照れてるとかじゃないんだけど!!
「ああ、ねぇこの曲にアレンジ加えてもいい?ピアノだけじゃなくてもっといろんな効果もつけてみたいんだ」
「え、あ、そ、そうね、、、
お願いしてもいい、ですか?というかお願いします。私じゃできないので」
「よし!完成したら、伝えるね。じゃあ、はいこれ、とりあえずピアノ伴奏だけだけど。一番に歌付き、二番がカラオケが入ってるから」
そういって渡してきたのは一枚のCD。
「ありがとう、ございます」
「こっちこそ、久しぶりにやりがいがありそうだよ」
その先輩と別れ、CDを『こっそり』とあの人たちに届けたあと、私は家に帰った。
そこで気が付いた
「あ、あの先輩の名前、聞くの忘れてた、、、」
*☼*―――――*☼*―――――(真姫→圭)
「かよちんまたどっかにいちゃったにゃ~」
放課後またまた姿を消した小泉さんを探して僕と星空さんは校内を歩いていた。といっても今回は目星があるので手分けしていない。
「にしても、あの西木野さんがピアノをねー。放課後いっつも音楽室にいるって聞いたから何してるのかなーとは思ってたけど、イメージにぴったりすぎにゃ~」
「イメージ?」
「西木野さんってなんかお嬢さまって感じじゃない?髪の毛きれいだし~、頭もいいし!」
「へぇ。西木野さんって頭いいんだ」
「あれ?圭クン知らなかったの?あ、かよちんいた!」
音楽室の前で小泉さんはたっていた。にしても西木野さんが音楽室に通ってるのを知ってるなんて星空さんはどこから聞いたんだろ。まぁ、僕より圧倒的に交友関係の広い彼女だから情報も早いんだろう。
「小泉さん?どうしたの?」
小泉さんの様子がおかしい。いつもならこちらに気がつくと振り返って返事してくれるのに今は音楽室から目が離せないって感じだ。いったい何があるのだろう。
音楽室では西木野さんともう一人男子生徒が話し込んでいた。
「わわわわ、もしかして、西木野さんが音楽室に通う目的は、あの人との密会〜〜ー!?」
「え?」
星空さん、いくら何でも入学して1ケ月も経たない僕達一年生が先輩(しかもその先輩めっちゃ大きいしちょっと怖い)とそんな関係になるわけ、、、
「だよね!そう見えるよね!」
「えっ!?こ、小泉さん?・・・」
「ま、まさか西木野さんがクラスメートと話さないのは、もう既にこの学院に運命の相手を見つけていたから〜〜!?」
「う、運命の相手!?」
「そうにゃ!放課後、音楽室で2人っきり。うーーー、スキャンダルにゃ、スキャンダルにゃーー!!」
はぁ、2人とも変な方向にスイッチが入ってしまったみたいだ。知り合って数日だが、こうなると手がつけられなくなるのは既にわかってるのでとりあえず落ち着くまで待つしかない。
「2人とも想像するのは勝手だけど周りに言い触らしたりしないであげなよ」
「もちろんにゃ、凛はそんなに口が軽くはないにゃ!!」
、、、不安しか湧いてこないのはどうしてだろう、、、
僕らは西木野さんたちにバレないようにこっそり帰った。
、、、ほんとにスキャンダルじゃないよね、、、?
*☼*―――――*☼*―――――(圭→大輝)
翌朝。オレは異常なまでハイテンションな穂乃果から連絡を受け、朝早くから学院に来ていた。
「大輝、おはようございます。穂乃果から何か聞いていますか?」
昇降口のところで上靴に履き替えていた海未に声を掛けられた。
「お、海未か、おはよう。海未も穂乃果から呼び出されたの?」
「ええ、話したいことがあるから、と」
「そっか、オレも同じ。やたらにテンションが高かったから悪い話じゃないとは思うけど」
海未とオレは2人で穂乃果に指定された屋上に向かう。学校にはまだほとんど生徒が来ていないらしい。コツコツと2人の歩く足音が響く。
屋上につくと、すでにことりと穂乃果がいた。
「遅いよー!早く早く!」
「俺達が遅いんじゃなくてお前らが早すぎるんだ!っておい!引っ張るな!落ち着け!」
乱暴に連れてこられたのは穂乃果のノートパソコンの前。
「ジャジャーン!今日の朝、郵便受けに入ってたの。」
そう言って取り出したのはケースにμ 'sと書かれたCD、、、CD?ってことはつまり!
「曲!?曲なのか!?いったい誰が?どんな感じだ?」
「落ち着いてよ!大輝くん!今からみんなで聴こ?」
「これが落ち着いて居られるか!早く、早く聴かせろ!」
「大輝、あなたさっきと言ってることがまるで逆です」
俺は海未の言葉を華麗にスルーして、穂乃果を急かす。穂乃果はパソコンにCDを入れ、画面に表示された再生ボタンにカーソルを合わせる
「行くよ」
〜♪〜♪
流れ出したピアノの音、それに乗って歌う歌声は
「この声、、、」
「真姫ちゃんのだよね、、、」
あの子、この前神社に来てたかはもしかしてとは思ったけど、こんなに早く作ってくれるなんて。
「これが、、、私たちの歌、、、」
聞き終わってからもしばらく余韻に浸っていたが、いつまでもそうしているわけにはいかない。
「よし!歌もできたし、練習開始だ!」
「「「おー!!」」」
屋上の扉の窓に、赤みがかった髪が揺れた。
真姫ちゃん視点で書くのって難しい、と改めて思い知らされた(汗)
4人目のオリジナルキャラ、カイト君!いかがですか?(笑)ポジション的にはヒフミトリオの男版くらいで、、、他にも活躍するかもしれない(それは完全に私の気分ですが)
出番に偏りがあると思うけど、そのほかの人を出すのが難しい局面に、、、もうちょっと辛抱ね!!(No.1アイドルヲダサナイナンテ、ダメダメ!! ウチヲダサナキャイイコトオキナイヨ! モットワタシヲダスチカ!!)