ダンガンロンパTF   作:あ(い)おい

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Prologue.ボウケンノショゼロ 3

廊下へ出てしばらく進むと…あった、購買だ

ここは保健室の扉とは違いかなり普通の扉…

「自動ドアかよ!」

だと思ったのだがまさかの自動ドアだった

そこについてるドアノブはなんなんだよ…しかも引き戸かよ…などと色々ツッコミ所はあるがいちいち気にするのも面倒なので無視することにするか

 

中に入ると鋼板は思ったよりも広く、どこかコンビニのような雰囲気だった。というか

「………コンビニだろ…これ…」

 

「おや、アニマさん…と、失礼。お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「彼は八桐圭サン、超高校級の幸運デス」

俺たちが入ってきたのに気づいたのか片目を隠している男子生徒が近づいてきて聞いた。アニマはどうやら俺に答えさせるつもりはないらしい…

 

「フム…゙幸運゙ですか」

「よろしく頼む、えっと…」

「ああ、申し訳ありません。申し遅れましたがワタクシば超高校級の選挙管理委員゙梓道有利と申します。こちらこそよろしくお願い致します」

 

【゙超高校級の選挙管理委員゙ 梓道有利(シドウユウリ)

 

そう言ってやや深めに礼をした梓道は少し何かを探すように周囲を見回した

 

「どうしたんだ?」

「いえ…ここでワタクシと探索をしている方を探しているのですが、どこへ行かれたのか…少々失礼します」

梓道はそういうと購買の奥へと姿を消してしまった

 

「彼は何事ニも公正デ平等なのダソうです。一切の不正を見逃さず全て平等ニ済ませる、コノコトによって大きな選挙などにも声がカかるノだトカ」

待っていましたと言わんばかりにアニマが説明する。ただ、俺にはその説明を聞いても梓道についてどう凄いのかを理解することはできなかった

 

「お待たせいたしました」

「ちょっ…待ってください梓道君…心の準備がぁ…」

戻ってきた梓道に半ば引きずられるように連れてこられたのは、小柄で片方にだけ眼鏡をかけた気の弱そうな男子生徒だ

 

「あっ、えとっ、そのっ…柳野柳敬離…といいます……………」

 

【゙超高校級の天文学部゙ 柳野柳敬離(ヤノヤケイリ)

 

「俺は八桐圭だ。よろしくな、柳野柳」

後半よく聞き取れなかったが名前は聞こえたしいいか…にしてもかなりテンパってないか?大丈夫かコイツ

 

「彼ば超高校級の天文部゙と呼ばれていまス。一部でば学者゙として扱っているところもアルようでスガ、彼自身はソンな大仰なもノではナい…と否定しているのでアマリそう呼ばれるコとはないそうです。しかし、過去ニ一度だケ発表シた論文ハかなりのものダっタそうですよ」

「あ…あれは偶々です…学校の先生に言われて書いてみただけで…僕はただ星が好きで小さいころから見ていただけですし…」

「でも…好きってだけでそれだけの物を書けるなんて…凄いんじゃないか?」

「そっ、そうですか…?ありがとうございます………」

うん、やっぱり後半聞き取れないな。でもまあ、なんとなく伝わりはしたし大丈夫…か?

 

柳野柳と梓道に軽く挨拶をし、購買から出る

寄宿舎に向かって俺とアニマは歩を進める、途中゙視聴覚室゙゙会議室A゙゙会議室B゙と書かれた扉や真っ赤な扉があったが鍵がかかっているようで中を調べることはできなかった。ただ゙会議室゙の文字は他のものと比べ乱雑に書かれていて、ここに初めからあったものだとはどうにも思えなかった

 

「なあアニマ、この文字って初めからこうだったと思うか…?」

「イエ…オそらくモノクマが書いたのでは…?私はソう思イマス」

と、そんな話をしなが進むど寄宿舎゙と書かれたプレートが見つけられた。どうやらこの先が寄宿舎らしい、俺とアニマは慣れた感覚で寄宿舎へと入った

 

寄宿舎はそれなりに広いようで、入ってすぐにあった案内板のようなものにば食堂゙゙大浴場゙゙トラッシュルーム゙゙倉庫゙゙ランドリー゙などの施設と16部屋の個室が描かれており、俺が目覚めたのはどうやらこの個室の一つだったことが確認できた

 

「…何カ臭いまセンか?」

「え?…ほんとだな、これは…コーヒーか?」

ほんのりと香ばしい匂いがする

………アニマには嗅覚まで備わってるのかよ…流石だな

 

「ドウやら食堂のホウカらですね。おそらく替刃サンでしょう。行きマすカ?」

アニマからの問いかけに俺は黙って頷く。まずは食堂から見ていくか

 

「お、美味しい…アタシこんなもの飲んだことないよ!!」

「そんなに…?とりあえず育ちゃん落ちつこ?ねっ?」

「そんなにだよ…!こんな美味しいモン飲んで落ち着いていられないぜっ!」

「口調おかしなことになってるよ!?ほら、誰か来たみたいだから…」

扉を開けて中に入って一番に見たものはコーヒーを飲んで今にも叫びそうな女子生徒とそいつを落ち着かせようとして泣きそうになっている女子生徒だった。泣きそうな方は助けてくれと言わんばかりにこちらを見つめている…今行くからそんな顔しないでくれ…

 

「アニマちゃんとええっと…そちらの方はまだお名前を聞いていませんでしたね…」

「八桐圭だ…大丈夫か?」

「は、はい…なんとか助かりました…あ、私は替刃魅粒といいます。よろしくお願いしますね。ほら、育ちゃんも自己紹介しないと…」

 

【゙超高校級のバリスダ 替刃魅粒(カエハミル)

 

かなり無理やりな感じで名前を聞かれたが…どうしても話題をこちらにもっていきたかったんだな…

 

「…アタシは乙育っていうよ、よろしく」

 

【゙超高校級の農家゙ 乙育(キノトソダチ)

 

「ああ、よろしく」

変えはの話題変更が上手く行ったかはともかく先程よりは落ち着いてきたらしく話に乗ってきた。にしてもなんでこんなことになってたんだ…?

 

「ドウして乙サンはアノヨウなことニ?」

「ええっと…ここはある程度調べ終えたので少し休憩しようって話になりまして…」

替刃は状況を簡単に説明してくれた。どうやら(休憩→コーヒーを煎れる→乙が飲む→ああなる)ということらしい

どんなコーヒー飲んだらそうなるんだよ…

 

「彼女、替刃サンば超高校級のバリスダと呼バレています。彼女の出すコーヒーは絶品で彼女の実家である喫茶店には連日行列ができルそうです」

「本当は豆から挽きたいんですけど…ここには道具がなさそうですから…」

アニマの説明の後に替刃が零す、その声は本当に残念そうデコーヒーに対する想いが伝わってくるようなものだった

 

「そして乙サン、彼女ば超高校級の農家゙ですネ。八桐サンは聞いたコとアリマせんか?゙乙野菜゙と名付けられた野菜ノことを、それを育て上げているのが乙サンなのです」

゙乙野菜゙その言葉は俺にも聞き覚えがあった。味・栄養価ともに最高水準な野菜…だったか?

この二人については凄さがわかりやすいな

 

「アタシなんて…ただ野菜が好きで育ててるだけ、そんな大したもんじゃないよ」

「いやいやっ!育ちゃんの育てた野菜はスゴいですよ!私一度だけ食べたことがありますけど…あのおいしさは今でも忘れられません!」

「そ、そうかい?」

乙の言葉に対して替刃が言う、乙は赤くなって黙ってしまった

…そんなにうまいのか?食べたくなってきたぞ…

 

「さてと、私たちもそろそろ動かないといけませんね。育ちゃん、行きますよっ!」

替刃はそういうと乙を連れて厨房の方へと入っていった

 

「デハ、次へ行きマしょうか」

「ああ」

何度目かの同じやりとりをして食堂から出た

 

「ううむ…まだ少し足りんな」

「ね、ねぇ…まだぁ?はやくしようよぉ…」

食堂を出たところで声が聞こえた。どうやら男子生徒の声みたいだ。アニマのほうを見るとアニマは無言で声の方へと向かっている、ついていくしかないみたいだな

 

「もう終わる、もう少し待っておけいっ!」

「もう少しが何回合ってるのさぁ…」

いた、トラッシュルームと書かれた部屋の前に男子生徒が二人。片方は床に座り込み何かを紙に書いているようで残された一人は暇そうにしている

 

「氷熊サン、琉莉峰サン、ドうもでス」

「あぁ…アニマさんと…誰だっけ?…まぁこのさいどっちでもいいからこの人止めてもらえないかなぁ…」

 

【゙超高校級のロードレーサー゙ 琉莉峰盟二(ルリミネメイジ)

 

「止めろって…何をだ?」

「さっきから氷熊君がここを動いてくれないんだよぉ…あと少し、あと少し、って何回も何回も繰り返してさぁ…」

「そうなのか…でも、何かやってるんだろ?やめさせていいのか?」

「…何やってるか聞いてみるといいと思うよぉ…」

「?」

とりあえず聞いてみるしかない…か。何をやってるのか聞かないわけにはいかないしな

 

「…何やってるんだ…?」

「見てわからんかっ!地図を作っているのだ」

 

【゙超高校級の登山家゙氷熊毅司(ヒグマツヨシ)

 

「地図…?」

見てみるとそれは校舎(向こう)と寄宿舎の地図のようだった。なるほど地図か…ってはぁっ!?

 

「地図って…生徒手帳になかったか?なんでそんなものを…」

「俺は機械が苦手でな!デジタルな地図なんぞ信用できん」

…それなら仕方ない…のか…?いや違うだろ

 

「よしっ!できたぞ琉莉峰ッ!」

「やっとぉ…?じゃあ早く行こう、すぐ行こう。早く終わらせようよ」

「応!行くぞ琉莉峰ッ!」

「うん!じゃあ、またあとでねぇ。八桐君、アニマさん」

「ハい、また後デ」

ん…?どうしてコイツ俺の名前を…

 

「ドうして琉莉峰サンが八桐サンノ名前を知っているのか、とイウ顔デスね」

「えっ?」

「オヤ、違いマしたか?」

「ああ…いや、そうだけど…」

なんでわかるんだよ、しかもこんな詳細に…俺ってそんなにわかりやすいのか…?

 

「マア、アンドロイドですから」

凄いなアンドロイド

 

「では私カら少しダケ話をさせていただキます」

「話?」

「先程のオ二人についテデす」

そういえばアイツらの自己紹介を聞けてなかったな…

 

「マズは待ちボウけをくらっていた方。アの方は琉莉峰盟二サンといっで超高校級のロードレーサー゙です。日本ダケでなく、世界の名のあル大会でもかなりの成績を残していでスピード卿゙トマデ呼ばれていルソウなのですが…」

アニマはそこで言葉につまった。その沈黙の理由は俺にもわかる気がする

 

「とてもじゃないがそうは見えないよな…アイツ」

「…ハイ」

あの緩やかな喋り方のせいでどうにもアイツに゙スピード゙という言葉がなじまないんだよな…

 

「デハ、もう一方。地図を書いていタ方デすネ」

…あまりそちらの話を進めるつもりはないようだな…素直に従うか

 

「彼ば超高校級の登山家゙氷熊毅司サン。コノ方も世界中で色々なコトをこなしてきていマスネ。どノ山に登ったことがアルのかハ私の中ニデータはアリマセんが…七大陸最高峰の山の内、半分ニハ上ったことがアル…というデータはアリマスネ」

「七大陸最高峰の山…?エベレストとは違うのか?」

「詳しい説明は省きまスガ…地球上にある七つの各大陸で最モ標高が高い山のコトデす。」

そんな山を半分ってことは…四つか?同じ高校生なのが少し信じられないが…だからこぞ超高校級゙なんだろうな

 

「…デハ、次ヘ行きまショウか」

「あと二人…か?」

「ハイ、そうデすね」

「確か…゙倉庫゙だったな」

俺とアニマは食堂の付近にある倉庫へと向かった

 

倉庫の扉はいかにもそれっぽく重めの鉄の扉だった。少し威圧感を感じるような扉だが手をかけてみるとあまり重くはなく、すんなりと開いた

中はかなり物が多く、購買では打っていなかったジャージなどの衣類やインスタントの食品が置いてある。

扉から入ってきた俺達に気づいたのか一人の女子生徒が倉庫の奥から顔を出した

 

「ん、あれ?どーした?」

「酒々井サン、彼との自己紹介がマだデシたので」

「あー、そういやそうだったね。私は酒々井宙、酒を繰り返して井戸の井に宇宙の宙の時で宙。君は?」

 

【゙超高校級の???゙ 酒々井宙(シスイソラ)

 

「俺は八桐圭だ。よろしく頼む」

「ん、よろしく八桐君」

酒々井は笑顔で応えた

 

「君の才能は?」

「ん?」

「だーかーらー、君の才能は何?って聞いてるの」

「あ、ああ…俺ば幸運゙らしい。どうにも実感はないんだけどな」

「幸運…?へぇ…そうなんだ」

同じように笑顔のままの酒々井、しかしその目つきはさっきと違い何かを疑うような目のように感じられた。俺の気のせいか…?

 

「トころデ…酒々井サン、あナタノ才能は…?」

アニマが唐突に酒々井に聞いた。アニマが知らないのか?

 

「………………私のことはいいよ、何か恥ずいし。それより、ほら。そこで順番待ちしてるよ?」

そう言いながら酒々井が指をさす先には…

 

「………」

「うおっ!?」

そこに居たのは少し小柄な女子生徒だった。いつからいたんだ…!?

 

「ずっといたよ?ほら、早く聞いてあげたら?」

「あ、ああ…」

酒々井に言われそいつの方を向く。無表情、そう取れるそいつの顔が心なしか嬉しそうに見えたのは何故なんだ…?

 

「……雉縫…帆香…………よろしく」

 

【゙超高校級の人形師゙ 雉縫帆香(キジヌイホカ)

 

そういうと雉縫は薄くにこりと笑った。が、またすぐに無表情に戻ってしまった

 

「横カラ失礼シマす。雉縫サンば超高校級の人形師゙です。色々ナ人物をモデルにして作ったリ、作った人形ヲ動かしたりとその技術は超一流…ダそうです」

「人形師…か」

「………あげる」

「ん?」

俺がぼそりと呟くとそれを聞いたわけではないのだろうが雉縫は何かを渡してきた。これは…人形?

渡されたものは小さな手の平サイズの人形だった

 

「…………お守り」

「お守り?…ああ、そういうことか」

どこかで聞いたことがあったな…こういうのって確か…

 

「身代わり人形…って言うんだったか?」

雉縫が頷く、でもどうして身代わり人形なんて渡したんだ…?

 

「へぇ、凄いじゃん。この子の身代わり人形貰えるなんて。それ、効果があるって有名なんだよ?」

「そうなのか?…ん…?酒々井はもらわなかったのか?」

「それってね、雉縫さんが気に入った人にしか渡さないらしいんだよねぇ…私はどうも眼鏡にかなわなかったみたい」

そうだったのか…なんだか悪い気はしないな

 

「確カ、他に貰ってイタノは…斎藤サン、化野サン、柳野柳サン、替刃サン…でしたヨネ?」

「そだねー、私には基準が全くといっていいほどわかんないんだけどさ」

確かに…この五人の共通点を探す方が難しそうだな…どういう基準なんだ?これって

 

「ソろソロ時間です。食堂で移動シタほうガヨろしいかと」

「もうそんな時間か…雉縫、酒々井。一緒に行くか?」

「んー…私はまだ調べきれてないしあと少しだけ残るよ。雉縫さん一緒に残ってもらってもいい?」

「………」

雉縫は無言で頷いた

 

「…というわけだから先に行っててよ、あんまり遅くなるようだったら先にはじめてていいからさ」

「了解シました」

アニマが返すと酒々井は倉庫の奥に入っていった。雉縫に軽く挨拶して倉庫を出る。

 

 

食堂にはまだ全員が集まっていないようで、いくつか空席があった

 

「あ、アニちゃんと八桐君だ!どうだった?」

「どうだったって…何がだ?」

「自己紹介だよ自己紹介!順調に進んだかなーって」

化野が俺達に気づいて近づいてきた。色々省きすぎて何を聞いてるのかわからなかったがそういうことか…

 

「アニマのおかげでスムーズに進んだよ…ありがとな、アニマ」

「イエ、こレくらいでアレバ…」

「うんうん!それはよかった!じゃあ二人とも、席についてね。あと少しで始めるらしいから」

「ああ、わかった」

「了解デス」

化野に言われるままに席に着く、今いないのは…酒々井と雉縫に…氷熊と琉莉峰の四人か…酒々井達は知っているが氷熊達もいないんだな

 

「まだ来られていない方が来次第すぐに始めましょう。進行はワタクシが務めさせていただいてもよろしいでしょうか?」

梓道がよく通る声で話す、沈黙を肯定と捉えたのか「では、よろしくお願い致します」と言って梓道は再び席に着いた

 

それから数分後に氷熊達が食堂に入ってきた…が、酒々井達が中々やってこない

 

「もう先に始めてしまわんか?こうしてじっとしておるのは時間の無駄じゃろう」

「そう…ですね。酒々井さんと雉縫さんには後でどなたかから伝えていただきましょう」

痺れを切らしたのか遠野がした提案を梓道があっさりと受け入れる。…あいつらは大丈夫なんだろうか…?

 

「では、第一回報告会を開始致します。まずはワタクシと柳野柳さんから報告を…」

こうして、報告会が始まった

 

 

《Prologue.ボウケンノショゼロ END》

 

生き残り 16人

 

八桐圭    アニマ11―017  化野葉花   澪標九蓮

赤良和理出  梓道有利      柳野柳敬離  氷熊毅司

雉縫帆香   乙育        替刃魅粒   略木利世

斎藤洋燈   遠野零      琉莉峰盟二  酒々井宙




2015年中に終わらなかった…

と、まぁプロローグ終了です。書いていて気づいたのですが…八桐君疑問符と三点リーダー使いまくってますね…本来の使い方なら偶数個使うべきなんですが、画面が点だらけになるのもあれなのでこうなりました

キャラ紹介はどうしようか悩んでるところです、その章の終わりにクロと犠牲者のキャラ紹介を載せるか次に一気に載せるか。どうなるかは全くわかりませんね
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