平和へのシナリオ   作:ただのたかす

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初投下です。
初回はちょっとお堅い感じになりますがご容赦ください。


第1章 一高陸上防衛部隊
プロローグ


『各員配置につけ。初弾装填、安全装置解除。』

無線機からのささやくような指示に緑色の視界の中で一斉に兵士たちが動き出す。

 

 

『突入1分前。』

それぞれが慣れた動きで校舎を囲むように展開していく。

屋上を見上げると降下用のロープを持った兵士がフェンスを乗り越えるのが見えた。

「止まれ。」

班長がささやく。

自分たちの班が突入するのは敵の司令官に最も近い部屋。

今回の作戦において最も重要な役割を担う。

 

 

『10秒前』

各員がカウントを始めた。

(3…2..1…GO!)

カウントと同時に開かれたドアへと静かに潜り込む。

突入とともに建物への電源は喪失。暗闇だ。

ナイトビジョンを頼りに素早く部屋をクリアリングしていく。

 

『CP、CP。ジャッカル、ポイントCクリア。WIAあり、支援要請。オーバー。』

 

正面から突入した班の制圧が予想以上に速い。

ほとんどの敵兵力は喪失したはずだ。

 

『CP、CP。キャット、ポイントBクリア。続けて屋内の捜索を続ける。』

 

目の前には敵司令官のいる部屋のドアが迫っていた。

 

一人がスタングレネードを取り出す。

ゴーグルのモーションセンサーをオンにする。

内部の反応は4人。

班長がハンドサインで各員に目標を指示する。

 

「GO。」

ドア上、窓の隙間からグレネードが中に消えた。

 

 

数瞬の後に内部から爆発音と閃光があふれだす。

閃光が収まるや否やドアをか破るようにして内部に突入。

正面の敵の頭を正確に撃ち抜く。

 

「ワンダウン。」

「ターゲットダウン。」

「ルームクリア。よくやった。」

 

『CP、CP。ウルフ、メインターゲットを排除。帰投する。』

『ウルフ。こちらCP。了解した。予定通り離脱せよ。気を抜くな。』

 

「出るぞ。」

 

班長の声に全員がフォーメーションを組む。

その時モーションセンサがかすかな動きを感知した。

「ドア外、動体1。」「RPG!回避!」

 

同時に先頭にいた兵士が叫んだ。

 

「クソッ!」

 

とっさにローリングしつつ床に伏せる。が、間に合わない。

全員が四方に吹き飛ばされる。

 

(八ハッ...こんな室内でRPGとは...どうかしてるぜ。)

 

室内に響く心臓が止まったことを知らせるアラームが、チームの全滅を語っていた。

 

 

 

 

 

『状況終了!!目標制圧失敗だ。速やかにグラウンドに集合!』

 

「あー!もう少しで制圧できてたのに。」

ポイントマンの真治がドアをたたいている。

 

「なんか嫌な予感はしてたんだよ。」

「早く行こうぜ。」

各々がゆっくりと起き上がり出口へと向かう。

「なんでRPGとかあるんだよ。聞いてねえし。」

「自分の判断が甘かったんだ。すまん。」

ばつの悪そうな顔をして肩をすくめる班長の佳祐を純二がどついている。

 

 

今日の訓練は夜間における敵拠点制圧訓練。

高校以上になるとこういった本格的な訓練がかなり頻繁に行われるようになる。

 

「あーあ。今日も補習かな。」

「さすがにないだろう。もう遅いし。」

時間は2200を過ぎている。

 

「早くこいよー。残すぞ。」

グラウンドから聞こえる教官の叫び声に、僕らは顔を見合わせ一斉に走り出した。

 




こんな感じで進めていきます。
初のミリタリー小説で至らぬ点も多いと思いますが、楽しんでいただければ幸いです。

リクエストやコメント、アドバイスもお待ちしています。
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