「はぁ、こんだけかぁ。」
そう呟くのは、ウォールクローラーことスパイダーマン。もといピーターパーカーである。
彼の呟きの原因は、自分の稼ぎが少ないからである。
何かもっといい仕事は無いだろうか。写真を撮ることは好きなのだが、最早それだけでは食べていけないのも現状。
そんなある日。
ピコン
某社長からLINEだ。
「トニーめ、何か危ないことか?」
この時点で危ないと決めつけられてる社長。憐れである。
鉄の社長︰やぁ蜘蛛クン。今日はいい儲け話を差し上げよう。貧困層の君にね。
ピーター︰貧困層は余計だよ、シェルヘッド《缶詰頭》。
それで、何の用さ?
鉄の社長︰いやなに、君のウェブシューターを子供用に売ろうと思って。
ピーター︰やめてくれよ、あれ蜘蛛糸みたいに広がらなかったりしたら普通に貫通するくらいの威力はあるから。
鉄の社長︰それくらいわかる。この私だぞ?世界をまたにかけるスタークインダストリーの社長様だぞ?わからんわけがない。
ピーター︰じゃあ最初からこの話はご破算じゃないか。はいまたね、今度は悪党退治の時に呼んでくれ。
鉄の社長︰(´・ω・`)
ピーター︰もう五十路のおっさんが絵文字なんて使わないでよ気持ち悪い。
鉄の社長︰(乂'ω')きゅっ (乂'ω')きゅっ (乂'ω')きゅっ └('ω')┘ニャアアアア!!!!
ピーターは取り敢えず社長をブロックした。
した、した筈なのだが。
ピコン
鉄の社長︰おいブロックは酷いだろう。
ピーター︰あー、ごめん、なんでまたできてんの?
鉄の社長︰管理者サーバーからハッキングすれば余裕のよっ〇んイカだ(デデデン
ピーター︰ねぇ恥ずかしくないの?自分で擬音つけるあたり。
ピーター︰それに、最早それ犯罪…
鉄の社長︰管理者サーバーの権限を持ってるのだよ、私は。
ピーター︰身体中の血液から毒素検出されてくたばればいいのに……
鉄の社長︰(´;ω;`)ブワッ
鉄の社長︰まぁいい、とにかくいつかは協力して貰おうか。
ピーター︰はいはい、いつかね。
歩きながら会話してたので気付いたら家だ。
いくらながらスマホが危ないとはいえ、自分にはスパイダーセンスがあるから危なくはない。
周りから見たら相当危ないだろうが。
「ただいま、おばさん。」
「あら、おかえりピーター。今日は忙しかったからピザ頼んじゃったけど、良かったかしら?」
「あぁ、ありがとうおばさん。僕ももっと稼げればおばさんに楽させてあげられるんだけど…」
「いいのよピーター、あなたは毎日ニューヨークのために頑張ってるんだから。この後も行くの?」
「うん、さっきヒューリーからS.H.I.E.L.D.の機密情報を持ってバックれたヤツを捕らえろって言われてね。」
「そう、怪我しないでちょうだいね?」
「了解だよ、メイおばさん。」
まぁ、稼ぎは少なくても幸せならそれで良いさ、と思う蜘蛛は
今日もニューヨークの街を空高く舞い上がる。