目を覚ますと、そこは海だった。と言っても海の中って訳じゃあない。港の様な所に倒れていたって感じだ。
この様子だと、ジャイロの考えていた事は間違いではなかったらしい。
「う〜ん……ジャイロは何処だ?」
見渡すと少し先にジャイロが倒れていた。この身体は歩ける状態なのかを試すと同時にジャイロを起こす為にジャイロの方へ近づいていく。うん、どうやら脚は動く様だ。だがなんだかいつもと少し違う感覚を覚えた。まるでそう、身体が小さくなった様な感覚だ。
とりあえずここが何処かわからない以上、身の安全の確保が重要だということは、あのレースで充分思い知らされたからな。牙《タスク》は使えるな。これで多少は危険にも対処できる筈だ。
「おい、ジャイロ起きろ。君の言っていた作戦は成功したんだぞ。」
「う、うん?ジョニィか。よお、意識が途絶えたってことはまさか……」
「ああ、上手くいったようだ。ちゃんと地面に立っている事が出来る。」
そして、僕はなんらかの因果か、はたまた出会いという名の重力なのか、再び奇妙な再会を果たすのだった。
「お、おいなんでお前らがここにいるんだ……?」
「ん?なんだ?なにかいるのか?」
ジャイロが見つめる方を見るとそこには…
「そんな!?何故こいつらが!?ジャイロのはちゃんと、家に送り届けた筈だし、僕のはあの時にはちゃんといた筈だぞ!?」
僕らのいたところの数十メートル先にそいつらはいた。
「「ヴァルキリー(スローダンサー)!!」
あれ?なんだ?やはりこいつら【デカい】ぞ!?いや違う!やはり僕の感じた事は気のせいだとか、勘違いとかじゃあない!
「ジャイロ!」
「ああ、ジョニィもか、こいつらを見てわかったぜ。俺たちは今小さくなっている!それも身長だけじゃねえ!お前の見た目からするに中身もだ!間違いねえ俺たちは【若返って】いる!」
「だが少しおかしいぞ?それなら僕は牙《タスク》を使えない筈なのに使えているぞ?」
「恐らく、〈技術〉や〈能力〉、記憶はそのままで若返っているんだ。」
それなら納得出来る。だが何故若返っているんだ?二人とも15歳くらいに。同じだけ戻るなら歳の差はある。
なのに同じくらいになっているなんて…そんなことを考えていると
「ん?なんだこれ?俺らの馬になにかがついているぞ!?」
「なに?」
「ほら見てみろよ。胴の下半分から脚にかけて、機械みたいなのがついている」
「本当だ。なんだこれ?こんな物ついているんだから、競走馬なんて立っていられないとおもうん……だ……が?」
そこで僕はわかった事と気づいた事があった。わかった事はこの機械が馬の筋肉を支えているということ。さっき言ったように僕らの馬は競走馬だ。そんなに重い物を載せて走るような物ではない。だが明らかに人間とその荷物を合わせた物よりも重いであろう機械を着けて、軽々しく立っているところを見ると、そうとしか考えられない。そして、気づいた事は…
「ジャイロ、何故君が日本語を話せるんだ?」
そう、ジャイロも僕も、日本語をまるで生まれた時から日本で育ったみたいに流暢に日本語を話して喋っていた。
「そう言えばそうだな。何故かはわからねぇが話せるし意味も理解できるんだよ」
「全く…この旅は初めから奇妙な出来事が多すぎるよ」
「楽しくて良いじゃねえか」
そんな事を話していると、
ドゴォーン!!
少し離れた時に何かが落ちてきた。
「なんだ!?いきなり!?」
「何かが落ちてきたんだ!一体なんだあれは!?」
少しずつ煙が晴れていくそしてそこにあった物は、いや、【いた】ものは、
人型の二メートル三十センチくらいある二体のロボットだった。
如何でしたか?出てきたロボットなんですが、多分わからないと思います。この時点で誰がモチーフにされて出てきたのかがわかるならそれは未来予知出来る人だと思います。
でも、この今回でわからない方も次回には、必ずわかるような戦闘描写になると思うのでよろしくお願いします。
それでは、次回にお会いしましょう。アリーヴェデルチ!