オーバーロード~幸福な悪夢~   作:焼酎ご飯

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私の言葉は信用ならない。

しいて言い訳をさせていただきますとダクソ3が面白いのが悪いです。

何はともあれゴメンナサイ。





第六話

 

 

ミシィッ

 

 

 

「うわ、あっぶな…」

 

 

 

薄い明かりがテーブルの上と周囲をわずかに照らす薄暗い広間。

俺は夕食時と同じ席で安堵のため息をついていた。

だが夕刻には盛り上がりを見せていたこの空間も夜更けともなれば静かなもので、俺に注目する者はいない。

都市というだけあって人の営みの音はどこからということなく耳に入ってくるが、酒場と言うことを考えればこの静けさはどこか物寂しさを感じさせる。

宿屋もかねている以上深夜の酒場の営業は行っていないようで、厨房にすら人の気配はしない。

 

では何故俺はそんな場所で眠りもせず冷や汗を流していたのか…

 

 

 

「これだけ仕掛け武器やらアイテム置けばそりゃあ軋むか…自分から穴開けて落下死とか笑えない…笑えない」

 

 

 

そう、夜に忍んで広間にいた理由と言うのは、持ち物の整理である。

この世界に来てからアイテムや武器の取り出しをなんとなくの感覚で行っていたが、どのように物を取り出しているのか、何を持っているのか、そして"スロット"もアイテムボックスと同様に利用できるのかを確認するために持ち物整理を行っていた。

取り出された無数の武器やアイテムはその物量によってテーブルを埋め尽くし、"教会の石槌"を置きかけたとき、ついに限界をむかえた。

 

 

 

「とりあえず片付けるか~っと、スロットは輸血液と水銀弾も100以上はストックがあるか…アイテムは無難に発火ヤスリってところで…」

 

 

 

手に持った輸血液や水銀弾、そしてスクロールのような古びた紙をそれぞれ手にもつと、自分の意思に反応するように手の平から消えてなくなる。

かとおもえば次の瞬間には手のひらに出現しており、それを繰り返すことによって"スロット"が十全に機能していること確認する。

 

"スロット"という機能は、俺の職業である狩人の持つパッシブスキルであり、輸血液・水銀弾、そしてアイテムの一つを動作なしに発動、ないし手元に出現させることが出来ると言うものだ。

武器専用のスロットも存在し、左右に二つずつ登録することによって即座に武器を切り替えることが可能で相手を翻弄するのに有効…といえば聞こえが良いかもしれない。

実際のところアイテムや武器の切り替えと言うのは熟練者のプレイヤースキルや課金アイテムで補えてしまう為、狩人のスロットと言うスキルは大したアドバンテージとはなりえない。

 

だが狩人という職業にはしっかりと数値的なアドバンテージが存在する。

 

 

 

「仕掛け武器も最終強化品が全部揃ってる、けど…俺ってほかの神器級(ゴッズ)とか伝説級(レジェンド)ってどこにやったんだろ?」

 

 

 

おそらくギルドに置いてきてしまったのだろうと半ばあきらめ、広げたアイテムを片付けることも兼ねておもむろに仕掛け武器の一つを手に取る。

湾曲した柄の先端からは、内側に折れた巨大なノコギリが付けられた歪な武器。

 

"ノコギリ鉈"…獣の皮肉を裂くために並べられた刃は狩人を象徴する武器であり、俺が最も長く使ってきた武器の一つである。

 

 

 

「まぁ神器級(ゴッズ)つっても使わないものばっかりだったし、モモンガさんみたく収集癖があったわけでも無いから別にいいっちゃいいけど…なんか勿体無いような…ふんっ」

 

 

 

手首を慣らすようにノコギリ鉈をくるくると回し、空を切るように真横に振りぬく。

風切り音と共に金属が噛み合うような音が響き、歪なノコギリは火花を散らしながら巨大な鉈へと姿を変える。

このノコギリ鉈を含め、仕掛け武器の殆どは神器級(ゴッズ)伝説級(レジェンド)のようなレアアイテムではなく、聖遺物級(レリック)やそれに順ずるものが多く、手に入れるのにそう苦労しないアイテムばかりである。

武器を強化する…といった手段も存在し当然強化は施されているのだが、それでも伝説級に届くか届かない程度のものであり、レベル100プレイヤーが持つには少し頼りない代物である。

 

では何故そんなアイテムを好き好んで使っているのかーーーーーその理由というのが狩人のアドバンテージである"仕掛け武器のダメージブースト"である。

狩人は"仕掛け武器"と"水銀銃"、"一部狩人道具"において、自身のステータスによってダメージ補正が付与されるのだ。

だが逆にその他戦闘系職業を取得することは出来ず、先に挙げた武器以外を使用する場合は補正やスキルを引き出すことが出来ないため、実質使う武器が仕掛け武器や水銀銃のみになってしまっている。

 

 

 

「まぁこの世界じゃぁ神器級(ゴッズ)なんて無くても十分やっていけそうだな。というか狩り道具とか秘薬はあるのに何でゴールドは殆ど持ってないとか…病気になる前の俺は何を考えていたんだ…ん?」

 

 

 

何故自分は狩人を選んだのだったかと思いを巡らせていると、ふいに宿泊側の部屋から足音が耳に入る。

 

時計が無いので確認は出来ないが深夜であることは間違いなく、反射的に警戒を強める。

ただ誰かがトイレに行くだけかもしれないが、そうであっても仕掛け武器の数々を見られるのは心象的に良くない。

中には拷問器具にしか見えないようなものも存在するので、見た目がえぐいものを手早く回収する。

 

 

 

「痛たたた…頭が…っておや?ストレイドさんじゃないですか。どうしたんですかこんな夜遅くに…」

「ちょっと荷物整理をな。と言うかそっちは大丈夫なのか?ロバーデイク」

 

 

 

現れたのはロバーデイクだった。

頭を押さえて顔を青白くしているところを見る限り、晩餐の酒が相当響いているらしい。

俺自身が人間と比べると相当なうわばみということもあるかもしれないが、あの量で酔うあたりアルコールへの耐性が低いようだ。

 

 

 

「…うっぷ…すいません、ちょっとお手洗いに…」

「落ちないようにな」

 

 

 

そういうと彼はその体躯からは想像もつかない程弱々しくよろよろとした足取りでトイレへと向かうのだった。

正直一番アイテムを見られたら困りそうな人物だっただけに、彼が下戸であることに感謝する。

一部仕掛け武器はもとより、秘術や儀式触媒の殆どは冒涜の限りを尽くした末に見出された呪いの塊のようなものだとされている。

この世界の宗教体系はどうなっているかは知らないが、少なくとも神官に見られて良いようなものではない故に、彼がトイレで苦しんでいる間に手早く回収するのだった。

そして聞きたくも無いが内容物をぶちまける音が聞こえて数十秒後、相変わらず死にそうな顔をしたロバーデイクが戻ってくる。

 

 

 

「…」

「大丈夫か?」

「えぇ…少しマシになりました…はぁ」

「そうは見えないが…とりあえず座ろうか」

「?」

 

 

 

俺の意図するところがわからないのだろう。

もしくは早く部屋に戻りたいのか、ロバーデイクはゆっくりとした足取りで俺の前の席に腰掛ける。

するとロバーデイクはようやく気がついたように、机の上に並べられた品々に目をやる。

 

 

 

「これは…すべてストレイドさんの持ち物ですか?」

「ん?あぁまぁそんなところだ。武器やらマジックアイテムやら色々整理していた訳何だが、とりあえずーーーーー」

 

 

 

俺はアイテムボックスに手を突っ込むと、ポーションを一つ取り出す。

 

 

 

「っ!そういえばストレイドさんはそのアイテムを取り出す魔法を使えたんでしたね。道理でこれほどの物を同時に運べたわけだ」

「これは魔法じゃなくてどちらかと言うとマジックアイテムの部類なんだが…まぁこの世界では珍しいみたいだな」

「そうですね、もう私たちはそれなりに慣れましたけど、あまり人前では使わないほうが良いと思いますよ?」

「む、それもそうか」

「はい。ところでそのポーションは?」

 

 

 

机の上に転がっているアイテムに目の色を変えることもなかったことに安堵し、再び感覚のズレを認識させられる。

やはりゲームと同じ感覚でいるのはそのうち大変な目にあいそうだ。

…しかしながら今から試そうとしていることもかなり軽はずみな行動であるため、今後何かしらやらかすことは目に見えている。

 

 

 

「あぁこれか。解毒ポーションなんだが…とりあえず飲め」

「…はい?」

「酔いがひどいんだろう?効くかはわからんが」

「確かに酔ってはいますけど、この程度のことにポーションを使うことは…」

「ポーションなんて消費しないと溜まる一方だからむしろ協力してくれるとありがたいぐらいなんだが」

「…やっぱりユグドラシルってのはすごいところなんですね。こちらでポーションといえば最下級のものでもおいそれと手が出ません」

「そんなに高価なものなのか。なら今日払ってもらった屋台の代金として飲んでくれるとありがたい」

「そうですか…厚意を無碍にするのもなんですので、ありがたくいただいておきます」

 

 

 

ロバーデイクはポーションを受け取ると、迷い無くそれを飲み干す。

これには多少実験的な部分も含まれていたのだが、彼の顔色が一瞬にして元に戻るあたりしっかりと効力は働いているようだ。

解毒という一点においては"丸薬"を渡しても良かったのだが、聖職者が血の医療を受けると言うのはいかんせん不吉すぎる為に普通の解毒ポーションに落ち着いた。

実験と言うと聞こえが悪いのだが、実際自分を歓迎するために酔いつぶれた彼を治療したかったと言うのが最たる動機だ。

決して屋台での失態を取り消すためではない。

代金代わりになったことを喜んだりしていない。

 

 

 

「!?…す、すごい即効性のポーションですね。最上級のポーションでも一瞬とはいかないのに…使ったことはありませんが」

「そのあたりの価値観の違いも理解を深めなくてはいけないな。ともかく、気分はどうだ?」

「酔いは完全に覚めました。それどころか体中の毒素がなくなった気さえします…本当にこんな凄まじいポーションを飲んでしまっても良かったんでしょうか?」

「使わなければ腐らせてしまうだけだからな。さて、酔いが醒めたところで良ければ少し話し相手になってくれないか?今後のこともあるしな」

「今後ですか?それなら私ではなくリーダーのヘッケランの方がいいかもしれませんね」

「いや堅苦しい話じゃない。これから長く世話になる相手なんだ、機会があればひとりひとり話しでもしておこうと思ってな」

「そういうことでしたら是非。そういえば昨日アルシェが凄まじいマジックアイテムを見せてもらったと若干興奮していましたが、もう彼女とはお話を?」

「え、お、あ…うむ…」

 

 

 

突然アルシェの名前が出たことに嫌な汗がドッと出るが、怒りを感じている様子も無いので胸をなでおろす。

最悪追い出される覚悟だったのだが、アルシェはマジックキャスターという性質上あのような常軌逸した嫌がらせのような所業も、魔法に対する経験として昇華してくれたようだ。

 

 

 

「アルシェには少し申し訳ないことをしたな。かなり驚かせてしまったようだ」

「なにがあったかは知りませんが、ストレイドさんの見せるもので驚かないものの方が少ないんじゃないでしょうか?それにアルシェも心なしか楽しそうに話していましたよ」

「それならよかった。さすがに"夜空の瞳"はなかったと反省している」

「夜空の瞳…それがどういったものかはわかりませんが、先程のポーションのこともありますしこの机に並べられた品々もきっとすごいものなんでしょうね」

「あのポーションであそこまで驚かれてはそれを自覚せざる終えないな」

「たとえばこれにしたって私にはただの"石ころ"にしか見えませんがどれだけ金貨を積まなければーーーーー

 

 

 

「あぁそれはただの"石ころ"だ」

「…なんでそんなものを大量に?」

「なぜか衝動買いしてしまった。だがまぁ確かにここにある殆どのアイテムはポーションより高価なものなんだが…これを売ることができたら色々と解決するんだがなぁ」

「ポーションでしたら買取を行っている…なるほど、確かに伝説があふれているような世界の品ともなれば迂闊に売ることはできませんね」

 

 

 

カルチャーギャップを身をもって体験しなければ自覚できなかったその事実に一瞬で行き着いたロバーデイクに軽く戦慄する。

俺が単純にアホなのか、それともフォーサイトの影の頭脳はロバーデイクなのか…おそらく前者なのだろうが、彼との会話には注意しなくてはいけない。

やはり聖職者は一筋縄にはいかない。

 

 

 

「そういうことだ。だが幸いにも君たちフォーサイトに助けられたわけだ」

「助けられたのは最初から最後まで我々の方ですよ。ストレイドさんには悪いんですが、あなたが生活面に困っていたのは我々としては行幸でした」

「両者両得ならそれ以上は言うまい…とは言ったものの、それに関係して聞きたいことがある」

「なんですか?」

「君たちフォーサイトは何故ワーカーとして働いて…いや、理由は金だったな。突っ込んだ聞き方になってしまうんだが、何故そこまで金が必要なんだ?」

 

 

 

人によっては聞かれたくないことなのだろうが、うすうす感じていた疑問をぶつける。

 

聞く限りではワーカーという職業は冒険者という職業より危険が伴うこと…

故も知らない俺のような人間を雇い入れたこと…

 

いくら金銭的に得とはいえ、何かと危険を踏みすぎているように感じる。

金と命の比重は言うまでも無く命が重いだろう。

アルシェが魔法学院を辞めたという話もワーカー云々が関わっていると考えるのなら、職場である以上気になると言うものだ。

 

 

 

「ふむ…そうですね、私がワーカーとして働いているのはお金が目的と言うよりは、立場の都合と言うか…」

「立場?」

 

 

 

思いのほかすんなりと理由を話してくれたことに驚く。

それと同時にアルシェが学院の話を言い渋っていたこととワーカー云々の話は関係ないのだろうと予想する。

彼ら全員の動機が同じとは限らないが、あまり深刻な話ではなさそうだ。

 

 

「はい。この世界…といいますか冒険者組合と神殿が存在する街では神官は治癒魔法を無料で行使してはいけないという取り決めになっています」

「では神官は自由に魔法を使えないのか?」

「組合の取り決め上冒険者の仲間を癒すのには問題ありません。しかしそれ以外の…例えばモンスターに襲われた村の人々を癒すのには対価として金銭を受け取らなくてはいけません」

「何故だ?本人の自由意志というわけにはいかないのか?」

「ただの癒し手…そういう風には生きられない時代です。金銭はお布施という形で受け取るのですが、そのお金は神殿の神官育成などと言った活動資金に割り当てられます。なので必要なことではあるのですが…」

「それに納得できないと言うことか?」

「…そうですね。必要であると言うことは理解できるのですが…救えたにもかかわらず金銭が理由で救えない人々がいると言うのはどうしても納得できないのです」

「なるほどな…」

「ようは我を通したい不良神官が私で、それを行動に移せるのがワーカーだったということです」

「…」

 

 

 

死活問題などではなかったにしろ思いっきり深刻な話に内心あせりながらとりあえず相槌をうつ。

そして俺は認識を改めなくてはならない。

聖職者は怪しいなどと思っていたのだが、まったくそんなことは無くむしろ小っ恥ずかしくなるぐらい失礼な考えだった。

彼は不良神官などといってはいるが、ただ優し過ぎるだけのアンバサワーカーだっただけなのだ。

 

 

 

「私は神官ではないからなんともいえないんだが、いいんじゃないか?それはきっと正しいことだ」

「そういっていただけると幸いです」

「それにそんなことで不良神官なんて言っていたらうちのギルドのクレリック系は擁護のしようがなくなってしまう」

「ギルドですか?察するにユグドラシルの話と思いますけど、ストレイドさんは何かしらの組合に所属していたんですか?」

「組合とはまた違うな…まぁ端的に言ってしまえばチームなんだが、クレリックとアンデットが肩を組んで戦っているような所だったな」

「ア、アンデットが仲間にいらっしゃったんですか?」

 

 

 

何か空気が重かったので話を盛り上げようとしたところ、あっさりと爆弾を放り投げてしまう俺の脳は瞳とは対極にあるのではないだろうかとすら思える。

これで俺の正体がばれるようなことは無いだろうが、とっさのことにあわてて取り繕う。

 

 

 

「アンデットといってもそれはそれは心優しく仲間思いで…まぁともかく危険があるようなことは無かったな」

「ストレイドさんのいた世界については相変わらず驚かされてばかりですね…神官としての葛藤とかどうでもよくなってきました」

「それは良かった…のか?」

「はい。あれこれ考えなくてすむのはやはりいいことかと…まぁようするに私がワーカーとして働いている理由は金銭によるところではないと言うことです。もちろんお金は大事ですが」

「なるほどな…話してくれて助かったよ。あとの二人はーーーーーまぁそのうち話をする機会があるだろう。今ここでロバーデイクに聞いてしまうのも味気ない」

「えぇ、それがいいかと思います。まぁあの二人なら言い渋るということも無いでしょうし」

 

 

 

予想していた通り特に深刻な理由は無いようだ。

だが一応注意しなくてはならない。

別段ロバーデイクの言葉を信じていないと言うわけではないのだが、すんなりと話したロバーデイクがこれだったのだ。

もしかしたら親の敵の為にとか、俺だけの太陽を探してとか、生き別れの妹の為にワーカーをしているなんて言われても不思議ではない。

親睦を深めたいのはもちろんなのだが、それ以上に空気がギクシャクしてしまってはもともこも無いのだ。

 

 

 

「ならそのうち話すとしようーーーーーさてロバーデイク、色々と話せて楽しかったよ」

「こちらこそポーションありがとうございました。おかげで今日は快眠できそうです」

「それは良かった。ではそろそろ眠ろうと…っとその前に、良かったらこれを少し持ってみてくれないか?」

 

 

 

俺はテーブルに立てかけるように置かれた"教会の石槌"を持ち上げ、テーブルを回りロバーデイクに差し出す。

 

"教会の石槌"…主に教会の狩人が用いた仕掛け武器とされ、巨大な石の鈍器と内蔵された銀の剣という極端な二面性を持ち、扱うにはそれなりの筋力が必要となる。

 

フォーサイトの面々を見ながら常々考えていたことがある。

それぞれどのような仕掛け武器が似合うのだろうか?

そしてロバーデイクのイメージとしてはこれ以上に似合うものは無いだろう。

そのほかにも気になることがあるのでとりあえず手渡す。

 

 

 

「これは…ってよくこれほどのハンマーを片手で持てますね」

「これを片手で振り回すことぐらいは出来るぞ?いや、私の見立てではお前も持つことが出来ると思っている。とりあえず持ってみてくれ」

「さすがにこんな巨大なハンマーを振り回すことは出来ないと思いますよっとっ!…??思ったより…軽い…ですね?」

「ふむ、なるほど。軽く感じると言うことは問題ないのか…ありがとうロバーデイク最後に面白いものを見せてあげよう」

「?」

「そのハンマー、教会の石槌と言うんだが、その武器は自身が感じる重さと実際の重さは異なっている。例えばーーーーー」

 

 

 

石槌をロバーデイクから受け取ると、荷物整理の時同様にテーブルの上にゆっくりと置く。

俺の手から石槌が離れた瞬間、ミシリという木が軋む音が広間に響き渡る。

 

 

 

「私が無駄に色々と広げていても軋み一つあげなかったテーブルが悲鳴を上げる程度には重ーーーーー

 

 

 

 

 

バキィッッッ!!!

 

 

 

 

 

ーーーーーすぎたな…うん」

「…そうですね」

 

 

 

テーブルは真っ二つに割れ、石槌は埃を巻き上げ床板を貫く。

まさに絶句。

当然ながらもろもろを破壊したことによって発生した騒音は屋内にいた殆どの人の安眠を妨げた。

俺がしでかしたこのトラブルの解決と、あたりに散らばったアイテムを拾い集めるのに協力したロバーデイクが翌日寝不足になったのは言うまでも無い。

 

 

 




ダクソが出る前は何をしていたかって?


acfaをしていました。


ゴメンナサイ。
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