珍しく連日投稿です。
※魔力回復ポーションなんてなかった。修正しました!ゴメンナサイ!
帝都を出て少し歩いた場所にある草原
夕日に照らされた草原はまるで金色の風が吹いているかのような風景が広がっていた。
そんな草原にある小高い丘の上、ポツリと一本だけ生えた木の下で私は白銀に輝く小さな鐘を指でなでる。
"聖歌の鐘"…医療教会の上層「聖歌隊」の特殊な狩り道具
音色が次元を跨ぐ神秘の鐘を彼らなりに模したもの。
ついに音色は次元を跨がないが全ての協力者に生きる力と治癒の効果を及ぼす。
この聖歌の鐘というマジックアイテムのテキスト?と呼ばれる説明をストレイドさんが言っていた通りに反復する。
私が《
ともあれこんな至宝のようなアイテムを私に投げ渡したとんでもお爺さんであるストレイドさんは、少し離れた夕焼けの草原でその年老いた外見には似合わない俊敏な…まるで獣のような動きで仲間と激戦を交えている。
「ハァッ!!」
「ヌゥッ!!」
「…」
ストレイドさんは先日とは違い密着性を増した狩り装束?と呼ばれる衣装を纏っており、銀のポニーテールを揺らしながら流れるような身のこなしを見せる。
その動きに追従するようにヘッケランは鋭い刺突を放つが、紙一重の距離をバックステップで回避される。
しかしその甘い攻撃を回避した先には、回避位置を予測したロバーのメイスによる打撃が振るわれる。
体重の乗ったその一撃はストレイドさんの側面へと叩き込まれる。
が、重い金属音と共にロバーデイクが大きくのけぞる。
「ッグォッ!?」
驚愕の色に染まるロバーデイクの瞳には、ストレイドさんの手に装着された巨大なナックルダスターが映る。
一瞬の動作によって生まれた決定的な隙。
のけぞり、がら空きになったロバーの胸部へとストレイドさんの腕が伸びる。
「…」
「ロバーッ!シッ!!」
のけぞったロバーへと迫る腕を阻むように、イミーナの引き絞った弓から二本の矢が放たれる。
風切音を放ち飛来するその一撃は、一瞬にして目標の腕にまで到達する。
弾かれた弦のような音が響く。
腕に突き刺さるはずだった矢は、いつの間にか突き出されていた右手に握られており、わずかな振動を止める間もなく握りつぶされる。
そして鈍い音が響いたかと思うと、ロバーのプレートに前蹴りが入りその勢いのままに草原を数メートル転がる。
「ツッ!!」
防御と攻撃を同時に行ったによって生まれたほんのわずかなの隙
片足を浮かせ、片腕を封じられた状態のストレイドさんの背後から、ヘッケランは刃を突き立てる。
武技を発動させたのか、刃が発光し限界を超えた速度で攻撃は迫る。
「…惜しいな」
「ッ!?!?」
遠くから見ていた私でさえ何故か聞こえた気さえする、背筋が凍りつくような冷たい一言。
刃がひどくゆっくり進んでいるように見え、ついに背中に触れようかとした瞬間、ストレイドさんの姿が一瞬ぶれる。
「ガッ……ガハッ!!!!」
次の瞬間には脚が真横からヘッケランのわき腹へと突き刺さり、くの字に腰を折ったヘッケランはロバー同様に草原を転がる。
「だが、ただならぬ気迫ではあったぞ。ま、アリなんじゃないか?-----
ドスッ
ーーーーー心の臓とは…狙ったかイミーナ」
乾いた刺突音が響く。
ヘッケランが吹き飛んだ瞬間、まるではじめからそこにあったかのように一本の矢が飛来し、ストレイドさんの胸に突き刺さる。
何もかもが止まってしまったかのような静寂が当たりを包む。
そして一陣の風が吹きぬけ、各々が状況を理解し始める。
「当たった?…当たったわ!!っしゃあああああぁぁぁぁぁって…ああああああああああ大丈夫ですかソレ!?」
「大丈夫じゃなきゃ殺傷武器を使わせないから安心してくれ。しかし…これはへこむぐらい綺麗に一本取られたな」
歓喜したかと思えば驚愕に震えるイミーナだったがその反応も当然である。私も思わず背筋が凍った。
自分の放った矢が相手の胸を突き刺したにも関わらず、相手は倒れるどころかぴんぴんしているのだ。
殺してしまったかもしれないという焦り、殺していなかったと言う安堵、何故生きているのかという疑問、理解できないものに対する恐怖。
この事態に驚かないほうがどうかしているのだが、飛び上がるほどの驚きを見せていない私はもうすでに順応し始めているのかもしれない。
「アルシェ、何度も悪いが"鐘"を使ってやってくれ。MP…魔力が足りないようならポーションを使ってくれても構わない」
「--わかりました。ストレイドさんは治療しなくていいんですか?」
片手でヘッケランとロバーデイクの脚をつかんで引きずるストレイドさんは、服についたゴミでも取るように胸に刺さった矢を引き抜く。
噴水のように血が吹き出し、足元の草を血しぶきが濡らすがどういうわけか出血は一瞬で止まる。
思った以上に力持ちなことにも驚きだが、尋常ではない出血量にケロッとしていることと、血が止まったことに目を奪われる。
(ーーきっと彼は何か別の種族との混血か、強大な神の加護か呪を受けているんだろう)
そう適当な予測をつけて考えを放棄する。
タレントによって視覚化できる魔力量は距離の開いたここからでも巨大で、先程から目立つ身体能力ははっきりいって異常だ。
古い英雄譚というのは誇張が激しいものだと思っていたが、ストレイドさんのような人がいる以上あながち間違いではないのかもしれない。
「私はダメージを受けていないから大丈夫だ」
あの出血量でダメージを受けていないとか何を言っているのだろうか?
そうこう考えていると、ストレイドさんは白目をむいて気絶したヘッケランとロバーを私の前までつれてくる。
普通仲間が卒倒していれば慌てるどころの話ではないのだが、十回以上も気絶しては回復しての繰り返しなので驚くものも驚けない。
見慣れてはしまったが気絶するほどの衝撃を受けたのならほうってはおけないので、回復させるために聖歌の鐘をゆっくりと鳴らす。
頭に直接響くかのような澄んだ鐘の音が響き渡り、私を中心とした円形の空間が柔らかな光に包まれる。
するとドッと疲労が溜まったような、魔力が一気に減少した感覚に陥る。
「顔色が悪いな…無理なようだったらポーションを使うんだぞ?」
「ーーわかりました」
木の根元にはアルデオ?と呼ばれる兜が突き刺さっており、中にはポーションがギチギチに詰まっている。
何かもう容器からして高級感あふれるポーションが大量に詰まっているわけだが、伸びているのが一人のときにはコレを飲ませている。
本来この程度のことにこれ程の効能を持つポーションを使うこと自体はばかられるのだが、ストレイドさんいわく「じゃんじゃん使ってくれ」とのことで今日だけで何本消費したかわからないぐらい使用している。
ならポーションだけで済ませればいいと言うことになるのだが、ストレイドさんはなにやらこちらの魔力総量を量りたいが故に、聖歌の鐘を私に使わせているとのこと。
これだけ尋常ではない様子を見せ付けられた後となれば、大量にポーションを持っていて湯水のごとく無駄使いをしても驚きはしない。
「…ハッ!」
「うぅん…」
「ーーおはよう二人とも」
二人は頭を押さえながら腰を上げる。
骨折や内臓破裂が起きていてもおかしくないほどの衝撃なのだが、ただの寝起きのように立ち上げれるあたりこの鐘の効果はやはり目を見張るものがある。
「また気絶してたってことは、くっそ一撃も入らなかったのか…とりあえず気付けありがとなアルシェ」
「"模擬戦"とはいえナックルダスターだけの相手にここまで歯が立たないのはなんと言うか…」
「ストレイドさんってモンクなのか?初見じゃ武器振り回していたように見えたんだけど」
「少しモンクの真似事をしたんだが様になっていたようだな。私は色々と武器を使うが、模擬戦で仕掛け武器を使って殺してしまったなんて洒落にならんからな」
「我々には殺す気で来いといっておきながら、まさか素手が不得手だったとは」
「だがまぁ今回はお前たちに一本取られたぞ?」
「ーーイミーナが矢を命中させた」
「えっ!?…ってそのイミーナはどこに?」
ヘッケランもストレイドさんも長時間戦っている間に少し砕けた雰囲気になっていることにふと気がつく。
本当の殺し合いではないとはいえ、あれほど鬼気迫る戦いを長時間繰り返していれば何か通ずるものがあるのかもしれない。
ストレイドさんは何か思惑があってこの模擬戦を企画したみたいだが、これも目的の一つなのだろうか?
そしてこの企画の幕引きをしたイミーナはというと、若干顔色を悪くしてふらつきながらこちらへ戻ってくる。
「大丈夫か?」
「私は大丈夫だけど…ストレイドさんのの方こそ大丈夫なの?さっき心臓がどうとか言ってたし…」
「心臓の調子がいい感じだと言っただけだ。それに矢が刺さったのは服だけだ」
「それならいいんだけど…あれ?さっきめちゃくちゃ出血していたようにm
「そうだ、イミーナには一撃与えた戦利品としてこれをあげよう」
ストレイドさんは先程自分の胸から引き抜いた矢をイミーナに差し出す。
そしてそれと同時に、矢を持った手が仄かな光を放つ。
「あ、私の矢ね。でも一度刺さった矢ってやじr………ものっすごい血塗れなんだけど、ストレイドさんホントに大丈夫?」
イミーナは手に持ってしまった矢を引きつった顔で見つめる。
何の躊躇も無く渡されたが故に受け取ってしまったが、イミーナが引くのも最もだ。
矢から滴る血は目の前にいるストレイドさんのものであり、身近な人の鮮血は異常に生々しく感じるものだ。
そのせいもあってか、まるでそれが血ではないかのような不気味な色合いに見えなくもない。
「その矢には私の血を用いてエンチャントをかけた。作用した感覚はあったからおそらく生物相手には威力が増すと思うぞ…まぁ一発限りだが」
「ーーエンチャント?…魔法ではないんですか?」
「魔法とは少し違うな。スキルーーーーーう~む…ジョブを極める…ぬ~ん…気合で使えるようになる技のようなものだ」
「"武技"のようなものですかね?」
「武技?」
「武技って言うのは戦闘技術の一つみたいなものなんだけど…知らないですか?」
「知らないな…スキルに連想されるってことは特殊能力みたいなものなのか?」
「そんなところっす。さっき俺が武技の一つをやったんだけど、それを発動すると自分の能力以上の技を一時的に引き出すことができるってかんじです」
「ほぉ~、なるほどなぁ…私でも出来るだろうか?」
「感覚的な部分が強いからどうかわからないけど、俺としてはストレイドさんが出来ないほうが意外なんだけどなぁ…でもこの武技を使うと体に負担がかかるんであまり連発は出来ないんですよ。今回はポーション飲み放題に加えてアルシェの回復つきなんていうとんでもなく贅沢な模擬戦だったんで後半は使いまくってましたが」
「なるほど道理で攻撃がすばやくなっていたわけか…まぁさっきのエンチャントの話に戻るが、その武技のようなものだと思ってくれて大丈夫だ」
「せっかくだからもらっておくけど…ストレイドさん、この血って拭っちゃだめなの?」
「血が少しでも付着してれば大丈夫だ…と思う」
ストレイドさんが殆ど魔法を使えない理由と言うのは、こういった特殊な能力を有しているからではないだろうか?
血液によるエンチャント…という話を聞いてから私はイミーナの手に持った矢をじっと見つめていた。
先程ストレイドさんが矢を手渡すときに光を確認したのもそうなのだが、この会話の間に一切凝固しない血液と言うのはやはり普通ではなく、何かしらの作用が働いているのは間違いないだろう。
もしかしたらストレイドさんの異常な身体能力の高さは、血液にあるのかもしれない。
体外に出ても何らかの作用をするもたらすほどの機能を有しているのならその可能性もあるかもしれない。
そうこう考えていると、イミーナが矢の血を払い矢筒に収めたことでふと我に返る。
もう学院は随分前に辞めたと言うのに、未だに不可思議なことに直面してしまえば分析してしまうような研究的考えが抜けきらないことに小さくため息を漏らす。
「そもそもこの噴出した血?は何かわからないっていうのが本音なんだ」
「どういうことですか?」
「私の着ている狩装束が原因なんだが…実際に見せてしまったほうがいいな。ヘッケラン、切れない程度でいいから私の腕を剣でたたいてみてくれないか?」
「?…わかりましたけど、コレ結構切れますよ?」
「いいからいいから」
ヘッケランはいぶかしみながらも立ち上がり剣を抜くと、握りを甘くしてストレイドさんの腕を軽く刃でたたく。
赤い飛沫が舞う。
ストレイドさんの腕から赤黒い液体が噴出し、ヘッケランは慌てて剣を引く。
ヘッケランの剣の剣身はベッタリと赤い液体に塗れ、ストレイドさんの顔には赤い飛沫が付着している。
まるで首でも刎ねたかのような出血に空気は凍りつく…のだが、どこか驚ききれていない自分にむしろ驚く。
どう見てもあれほどの出血が発生する攻撃でもなければ、あれほどの出血が一瞬で止まるのもおかしい…ということを冷静に分析している自分の慣れが少し恐ろしい。
「うおゎっ!?ロ、ロバー回復…」
「必要ない、大丈夫だ」
ヘッケランの声に聖印を構えかけたロバーを制して、ストレイドさんは篭手を外す。
晒された腕は老人のものにしては太く、健康的なものに見えたが、重要なのはそこではなかった。
「まぁこんな感じで、私の皮膚には傷一つ入っていないわけだ」
そう、ストレイドさんの腕には先程の刃による裂傷が一切見受けられないのだ。
「ちょ、ちょっとまってください!じゃあさっきの出血はいったい?」
「それがこの装備の特徴だ。防具としての防御力は有しているにも関わらず攻撃されると出血しているかのように見えると いう素晴らしい装備だ…まぁ防御力に関しては無効化が働いているかもしれないんだが…」
「え?じゃあこの赤いのは…」
「それがわからないんだ。少なくともこの篭手を装備せずに篭手にのみ攻撃した場合は血なんて出ないし、さっきのような出血があっても自分の血が抜けている感覚はない…だがスキルは自分の血として発動する…前の世界とは事情が違う分訳がわからない装備になっていることは確かだな」
「なんてでたらめな…でも怪我とかないみたいで安心しましたよ」
「私もよかったわ。殺す気で来いって言われてたけど、さすがに怪我させちゃうのは寝覚めが悪かったし」
「…その装備にはどういった意味が?」
「意味か?軽く攻撃してこんなに血が出たら驚くだろう?つまりはそういうことだ」
無効化という言葉やスキルという言葉についてはよくわからないことがあったが、どうやら自分の血液を失うことなく異常な出血を演出するという効果を持った防具のようだ。
正直意味がわからないのは言うまでもないが、"血液を増幅させているのか""何もない場所から血液を作り出しているのか"どういった理屈であるのかはわからないが、ただの赤い液体と言うわけではなく、スキルの話を聞く限り自分の血液であると推測でき、とてつもないマジックアイテムであるのは疑う余地もない。
「まぁ私も気色の悪い液体を無意味に撒き散らしていたわけではない」
「そういえば吹き飛ばされすぎて忘れていたんですけど、結局この模擬戦ってどういう理由で?俺たちの鍛えなおしとか?」
「いや、ただ互いに力の度合いを知っておいたほうがいいと思ってな。少し熱くなってしまったが…皆体は大丈夫か?」
「むしろ昨日より健康なぐらいよ。ポーションのおかげで疲労もないし、あのアルシェの持ってる鐘も効果絶大だしね」
「ーーあ、そういえば鐘お返しします」
「うむ。これからはアルシェに頼んで聖歌の鐘を目覚まし代わりにしてもいいかもしれないな。寝覚めは最高になるだろう」
「ーーそれだと私が朝からダウンしてしまう」
彼が鐘を受け取ると、最初から何も無かったかのように手元から鐘が消失する。
ついでといった具合に地面に突き刺さったアルデオと、手に持ったナックルダスターをアイテムインベントリへと収納していく。
これは最早今日一日で見慣れてしまった光景だ。もう皆も驚いていない。
と言うかあんな戦いを繰り広げた後なのだ、ただ単に驚いている余裕がないだけなのかもしれない。
ストレイドさんのような英雄豪傑相手に熱くなってしまったという言葉を引き出せたあたりヘッケランたちは善戦したはずなのだが…私たちは彼のお眼鏡に叶ったのだろうか?
私は戦っていないので偉そうに言えたことではないのだが、"互いの力を知る"という点では、ストレイドさんの強さは底が知れない。
そう考えると私たちとしてはこの戦いは意味がなかったのだが、経験としては計り知れない収穫があった。
瀕死の重症を負ってもすぐさま回復して再開できる訓練…聞こえは恐ろしいものだが、戦いを職とするものにとっては得がたい経験だ。
それに私も第6位階に匹敵するかもしれない効果をもたらすマジックアイテムを、魔力を気にすることなく使用させてもらえたのだ…マジックキャスターにとっては人間の限界ともいえる魔法を目にすることですら僥倖とも言えるのに、私は自らの手でそれを何度も行使できたのだ。
私たちは今日この小一時間だけで、人生数回分じゃ足りないぐらいの経験を得たといっても過言ではない。
「じゃぁひと段落ついたってことで、とりあえず今日は帰るか」
「出来れば今日中に練成所で溶鉄させておきたいしね」
「では美品の武具の売却組と練成所での作業組の二組に分けますか」
「溶鉄の方には量から考えて私がいなくてはいけないな。しかし数が少ないとはいえ武具の運搬には力が必要だろう?」
「ーー練成所には私とストレイドさんで行くべき。錬金に一番明るいのは私だし、三人の方が力がある」
「確かに《
「それじゃあさっさと帰りましょ!疲労はないけどさすがにおなかが減ったわ」
「うっし!それじゃあ撤収ー!」
ヘッケランを先頭に、各々足取り軽く帰路へとつく。
今日も今日とてとても濃い一日が終わる。
だがその濃さというのも辟易するようなものではなく、むしろ未知への興味に心が躍るようなものであった。
しかし
(私だけ…私だけ楽しんでいてもいいんだろうか…)
ふと妹達のことが頭によぎる。
いつ崩壊するかもわからないような危うい夢にすがり付いているあの家…
その夢を見続けている両親から二人を開放しなくてはいけないのに、知識欲に流されている自分に軽く自己嫌悪を覚える。
(ストレイドさんの力があれば、お金をどうにか返すことが出来るかもしれない…二人の為にもこのチャンスを逃すわけにはいかない!)
悪感情を振り払い、未来への希望を見据えるようにストレイドさんの背中を見つめる。
彼の柔和な性格に感謝し、改めて妹を救い出す決意を固め、私は力強く帝都へ歩を進める。
『なぁ…なんかアルシェの足取り…何か怒ってないか?』
『もしかして私がお前たちをボコボコにしたことを憤慨してるのかも…』
後で何故かストレイドさんに謝られたのだが、私は何のことかわからずに慌てることしか出来なかった。
ストレイドさんと出会ってもう二回も謝られているのだが…私はそんなに怒っているように見えるのだろうか?
相変わらず戦闘描写は苦手です。
柵の中にコメントを投げ入れてください。
喜びます。