ワンルームシェア   作:Wa

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あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いしますm(_ _)m


2話 後悔

「拓人〜」

 

「なんだ?」

 

「お腹減った。昼ご飯まだ?」

 

「今洗濯してるんだよ!ちょっと我慢しろ!」

 

「お腹減ったー!お腹減ったー!」

 

アカネはオモチャを買ってもらえない子供のように駄々をこねるアカネは見ていてとても痛々しい。

 

「うるせぇぇえ!」

 

アカネが俺の部屋に住み始めてもう、一週間もたった。

俺はアカネを住まわせて後悔をしている。

こいつは幽霊のクセにご飯を食べるのだ。しかも相撲取り並みに、おかげで食費がバカにならい、家事でもしてくれればまだ許せる気にもなるが家事もしない。本当住まわせなければよかった。

 

「あ〜お腹いっぱい」

 

満足そうにしているアカネの目の前にA4サイズぐらいの紙を見せた。

 

「アカネこれを読んでみろ」

 

「働か...ざるもの...食うべからず」

 

「そうだ、働かない奴はご飯を食ってはいけないんだ」

 

「私は幽霊で働けませんよ」

 

アカネは呆れた表情をした。

 

「うん、だから家事をやってくれないか?」

 

アカネは面倒くさそうな表情をした。

 

「やらなきゃお前晩飯抜きな」

 

俺はアカネに冷たい眼差しを向ける。

 

するとアカネは面倒くさそうな表情が真剣な表情に変わった。

 

「よし、じゃあ食べた食器を洗って貰おうか」

「あと、このグラス大切なやつだから、絶対割るなよ」

 

「はい!任せて下さい」

 

そう言いアカネは台所に向かい食器を洗いだした。

 

「俺はリビングにいるから終わったら教えてくれ」

 

「はい、了解しました!」

 

 

 

「んっ....」

 

目を開けると自分の部屋の天井が視界に写った。

 

どうやら、アカネが皿を洗い終わるのを待ってる間寝てしまったらしい。

 

チラッと時計を見ると時計の針は夜の7時を指していた。

 

台所ではまだアカネが皿を洗っているのか、ガチャガチャと音が聞こえる。

 

「あいつ...皿洗うのに時間かかり過ぎだろ、何してんだ」

 

俺が台所に行くと、アカネが何かコソコソとしていた。

 

「なにしてんだ」

 

俺の声にアカネは驚いて肩を揺らし、俺を見た。

 

「いや、何もしてませんよ〜」

 

そう言うアカネは背後に何かを隠していた。

 

「お前何を隠しているのはなんだ?」

 

「エヘヘ〜」

 

作り笑いをしてなんとかやり過ごそうとするアカネ

 

「何も言わないから、早く出しなさい」

 

「笑ったりしない?」

 

アカネは少し泣き目で喋った。

 

「笑ったり?お...おう」

 

俺が返事をすると、俺の目の前に現れたのは黒と紫色の物体だった。

 

「ハンバーグ作ったんだけど...失敗しちゃって...」

 

「お前...これ...ハンバーグって...お前」

 

アカネはハンバーグと言っているが、俺にはとてもハンバーグには見えないい。

 

「アカネ...今度は俺と作ろうな...」

 

「うん...」

 

俺はとりあえず、落ち込んでいるアカネをリビングに移動させて、夜ご飯を作る事にした。

 

「よし、美味しいもんでも作ってやるか〜」

 

そう言いながら冷蔵庫を開けると、冷蔵庫の中は何も入ってなかった。

 

「あれ?アカネに聞いてみるか」

 

リビングに行くとアカネは机に伏せてまだ落ち込んでいた。

 

「なあ、アカネ〜冷蔵庫の食材知らない?」

 

「ハンバーグの材料に使いました。」

 

アカネは顔を伏せたまま喋った。

 

「へっ?あっ...分かった」

 

冷蔵庫の食材を全て使った事に普通なら怒るのだが、アカネとても落ち込んでいたので何も言わなかった。

 

「食材が無いと何も作れないな〜」

 

俺が悩んでいると玄関のチャイムがなった。

 

ドアを開けると、鍋を持った前髪が目の上ギリギリのパッツンのセミロングの女の子が立っていた。

 

「あっ亜良さんどうしたの?」

 

彼女の名前は『佐藤 亜良』一緒の大学に通う、お隣さんだ。

 

「拓人くん、あの...おかず作りすぎちゃってお裾分けに来たんだけど」

 

なんて、完璧なタイミングなんだ。まるで、俺の声が聴こえてたみたいだ。

 

「いいの?ありがとう」

 

「いえいえ、私が作りすぎただけですから」

 

亜良は謙遜しながら話した。

 

「じゃあ、鍋は今度洗って返すね」

 

「うん、それじゃあまた学校でね」

 

そう言って、亜良は帰っていった。

 

鍋を覗くと中には煮込みハンバーグが入っていた。

 

「おい、アカネ〜晩飯食べるぞ」

 

すると、仰向けで落ち込んでいたアカネはバッと起き上がりこっちに来た。

 

「お前、お腹減ってただけじゃないのか?」

 

「いえいえ、っていうか今日の夜ご飯は、私への嫌がらせですか?」

 

アカネが少しブスッとして言った。

 

「いやいや、お隣さんに貰ったんだよ」

「お前そういや、俺の大切なグラスだけ無いんだけど何処に直したんだ?」

 

「ああ、あれなら割っちゃいました」

 

「えっ?」

 

アカネは結局、晩飯抜きになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




月1ペースで頑張っていきたいと思います。
でわ!
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