ソードアート・オンライン 《SpecialStory》   作:ЖセイキチЖ

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最近寝不足で誤字が多いかもしれません。指摘のほどよろしくお願いします。
ギルドの名前は募集しているので感想に書いてくれると嬉しいです。



第12話 悲しい結末

前衛が2枚になったことで戦闘はとてもスムーズにいくようになった。俺はひたすら防御に徹し、経験値ボーナスを譲り続けた。そのため、ケイタやサチは快調にレベルが上がっていった。

レベルの上げの休憩中にケイタは俺に夢を語り、質問した。

「仲僕達は攻略組になってこのゲームをクリアしたいんだ。でも、攻略組の人には全く追いつかない。…キリトはなんでだと思う?」

「うーん…強いて言うなら情報力かな?攻略組はどこの狩場が効率がいいとか、どうすればつよい武器が手に入るかとか情報を独占してるから。」

俺は攻略組の現在の状況を他人事のように話した。

「それもあると思う。…僕は意志力だと思うんだ。それがあるからボス戦に参加して倒してっていうことをやれると思う。だから僕はその意志力を持って攻略組に参加したいと思ってるんだ。」

ケイタはいい事を言っているが、俺は否定しかできない。確かに意志力があると思う。その力の源はゲームをクリアしたい訳では無い。このゲームで強く、攻略組であり続けたいからである。でも、月夜の黒猫団は攻略組の考えと違っている。こいつらが、攻略組に匹敵するレベルと技術を持って参加したら今の攻略組を変えることができるかもしれない。俺はそう思っている。

「ケイタは凄いな。」

俺の中から素直に出た言葉だった。

「そんなことないと思うよ。…休憩をしたし、狩りを続けよう!」

おぉー!という声と共に狩りは開始された。

数日狩りを続け、レベルは急上昇した。そして、貯金額をみるみる増加し、ギルドホームの購入さえ現実となっていた。

 

たった1つ、サチの盾剣士転向は一向にうまくいかない。俺は無理だと悟っていた。ケイタや他のメンバーは可能と言っている。なぜなら、サチがモンスターに対して恐怖心を持ってるからである。俺がそれに気づいたのもつい最近だった。もともと怖がりで、戦闘が苦手だったサチは無理な話だった。

おそらくこのプレッシャーに耐えかねたのか、宿屋から姿を消した。

ギルドメンバーリストから居場所を確認出来ないのは迷宮区に行っているからだと考えた。俺は街にも追跡不可の場所もあるからそこを探すと言った。ケイタたちには迷宮区での搜索を任せた。俺は《索敵》スキルの上位にあたる《追跡》を使ってサチを探す。これがあるから、俺は街を探すと言い放った。宿屋からスキルを使いサチの足取りを追った。歩き続けると、水の滴る音だけが響く暗闇の片すみで、最近手に入った隠蔽能力付きのマントを羽織ってうずくまっているサチを見つけた。

「…サチ。」

声をかけるとびっくりしたようにこっちを向いた。

「キリト…。どうしてこんなとこがわかったの?」

スキルを使って居場所を突き止めたとは言えないので適当に言う。

「カンかな。」

「…そっか。」

サチはかすかに笑ってからすぐに暗い顔に戻った。

「みんな心配してるよ。迷宮区に探しに行った。俺達も戻ろう。」

サチは少し時間をかけてから口を開いた。

「ねぇ、キリト。一緒にどこかに逃げよ?」

反射的に聞き返した。

「逃げるって…何から?」

サチはすぐに答える。

「答えるの街から。モンスターから。黒猫団のみんなから。SAOから。」

俺はそれに対して反応できなかった。少し考えてから恐る恐る聞いてみた。

「それは心中…しようってこと?」

サチは小さく笑い声をもらした。

「ふふ、それもいいかもね……ううん、うそだよ。そんなことできたらこんな所に隠れてないよ。」

それ言ったことをきっかけにサチの負の感情が爆発する。

「何でこんなことになっちゃったの?なんでゲームから出られないの?ゲームなのになんで本当に死ななきゃいけないの?茅場っていう人はこんなことをして何の得があるの?こんなことに、なんの意味があるの?」

俺は再び答えられなかった。俺にもわからない。だから素直な俺の考えを伝える。

「多分、意味なんて無いよ。誰も得はしない。」

サチの不安を取り除こうと俺は勇気を振り絞った。

「君は死なないよ。」

「なんでそんなことを言えるの?」

「月夜の黒猫団は強いギルドだ。昔より強くなってしかも、マージンも必要以上に取っている。あのギルドがいる限り、君は死なない。別に、無理に剣士に転向しなくていいんだよ。」

サチは俺にすがるような視線を向けた。

俺は、その目を真っ直ぐ見返さず、そらした。

「…ほんとに?私は死なずに済むの?いつか現実に戻れるの?」

「…あぁ。君は死なない。ゲームがクリアするその時まで。」

自分でも思うほど薄っぺらい言葉だった。それでもサチの不安が少し取り除かれたのかサチは俺の肩に顔を当てて少し泣いた。

 

しばらくしてからケイタにメッセージを飛ばした。サチが見つかったから宿屋に来てくれ。と送った。送信してから俺達も宿屋へと向かった。何があったかは深く追求されたかった。おそらくサチのことを心配しているからであろう。

この日の夜から、サチは夜が更けると俺の部屋に入ってきてねむるようになった。俺の近くにで君は死なない、という言葉を聞くとどうにか眠れるからという理由だった。サチが部屋に来るので夜の経験値稼ぎは行けなくなった。だがそれでも良かった。サチと一緒にベッドに入って不安が少しでも解消されていくならそれで良かった。

 

サチが見つかってから数日で必要なお金が集まった。自分たちの家が買える。つまり《ギルドホーム》を買いに、不動産仲介プレイヤーの元へ出かけていた。宿屋でケイタの帰りを待っていたが、テツオが1つ提案した。

「ケイタが帰ってくるまでに迷宮区で金稼いで、新しい家のための家具を全部揃えちまおうぜ。」

そのために俺達は今まで行ったことなかった最前線からわすが3層下の迷宮区に向かうことになった。もちろん俺は行ったことがあり、稼ぎがいいが、トラップが多いことを思い出した。でも、最前線でも充分通用するレベルだったので俺は言わなかった。

迷宮区では、順調な狩りが続いた。1時間ほどで目標金額を稼いだ。すぐに戻ろうと話して帰り道の途中で1人が宝箱を見つけた。それはほっとこうと言ったが、何となくやばそうだからと言って止めようとした。だが、開けた。その瞬間にアラームが大音量で鳴り響く。3つあった部屋の入り口からモンスターが滝のように押し寄せてくる。これに対処出来ないと判断した俺は全員に転移結晶を使え!と言った。でもそこは結晶無効化エリアだった。そのせいで俺を含む全員がパニックに陥った。

モンスターの強さは最前線と変わらなかった。というより、数が多いせいで強く感じた。俺の周りで次々と仲間が死んでった。その恐怖を振り払うように上位ソードスキルをメチャクチャにふりまわした。焦っていたせいで周りに目を配る余裕がなかった。

ソードスキルを使う中、1人が俺の視界に入った。サチだった。サチはモンスターの波に飲み込まれHPを全て失う瞬間に俺に向かって手を伸ばしながら、何かを言った。俺はその手をみ、助けようとした。でも無理だった。目の前でボリゴンを四散させたからだ…。

 

俺自身どうして生き残ったのかわからなかった。気づくと仲間とあんだけいたモンスターは1匹もいなかった。俺は理解出来ないまま宿屋へと向かった。

新しいギルドハウスの鍵をテーブルにのせ、俺達の帰りを待っていたケイタは俺の話を――4人が死に、なぜ生き残ったのか、すべてを聞くと、あらゆる表情を失った目で俺をみて、ただ一言こういった。

「《ビーター》のお前が、僕達に関わる資格はなかったんだ。」

そして彼は街の外れのアインクラッド外周部へと向かい、何のためらいもなく飛び降りた。

「待ってくれー!」

俺の声は虚しく響き、無限の虚空に身を躍らせた。

 

俺は自分が守ると言った相手を殺した。

最後の瞬間、彼女が発ッしようとした言葉がどれほどの悪罵であろうとも、俺はそれを受け入れなくてはならない。あやふやな噂でしかない蘇生アイテムをひたすら求めるために俺は無茶なレベル上げを行おうと決意した。ソロでボスを倒すために。…ただ最後の言葉を聞くために。

 

 

 

 




悲しいですね。この話で《月夜の黒猫団》は生存ルートにしようと思いました。ですが、なるべく原作通りに書きたいのでこうなりました。
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