東方白狐録√A【完結】   作:白狐さぐじ

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前回の続きです


第弐話「????」

 

 

 あれは、川が枯れ雨があまり降らなかった年だった。

 その年は池も川も井戸も水が無くなり、死者も出るほどだった。

 私はどうやったらそ(・)れ(・)が治るか『読み』、左(・)目を捧げた。

 すると、雨が降り川が井戸が水がもとに戻り大地が蘇ったようだった。

 私は人々から感謝され、それが信仰に変わり『神』と成った。

 私は山ノ神と成った。

 今では過去の話だがな。

 

 まあ、話は変わるがちょいと私の話を聞いてくれ。

 

 

◇

 

 

 あれは、私が山ノ神に成って100年ほど経った頃、人々は信仰が少なくなっていた。

 それどころか、山を荒らし自然を我が物顔で踏みにじっていた。

 

 はじめは、すぐ治まるだろうと無視していた。

 しかし、だんだんと過激になった。

 私は我慢しきれなくなり、怒ったのだ。

 

 

山は狂い

 

             川は溢れ

 

  木は枯れ

 

          腐り

 

       倒れ

 

    大地は割れ

 

              崩れ

 

      荒れた

 

 

人々は

        神を憎み

 

     怨み

 

            蔑み

 

自ら犯した罪を

 

   押し付け

 

           哀しみ

 

      苦しみ

 

 誤り

 

    謝り

 

 

   助けて

 

        と

 

        『願った』

 

 

 

 

 しかし、私は怒りを鎮める事はなかった。出来なかった。

 怒りは暴走し、私は自我を失っていた。

 暴れ荒らし続けていたとき、二匹の妖狐が私を元に戻してくれた。

 彼と彼女は私と闘い戦い、私は負けた。

 私は自我を取り戻し、変わりに彼らは命を失った。

 

 彼らには小さき命(子)がいた。

 彼らはその子を何処かの洞窟に隠した。

 しかし、彼らは死んでしまった。

 だから私はその子を代わりに育てようと必死に探した。

 だが、見つけることは出来なかった。

 

 

◇

 

 私はそれから山ノ神を辞めて、妖怪になった。

 それから数百年経った頃、この國に自然を司る神が生まれた。

 

 

『その者は自然を豊かにした。

 

その者は死なぬゆえ、自然も死ななかった。

 

その者がこの世に居る限り、自然はこの世に存在し続ける。

 

自然の象徴とされていた、妖精は、知識を無くす換わりにその者と同じく死ななくなった。

 

その者は神でもあり妖怪でもあった。

 

その者は神と妖怪の視点から人々を救った。

 

その者は…………』

 

 

 私はその「自然を司る神」があの子じゃないのかと、思っている。

「自然を司る神」の容体と、他の者達から聞いたあの子の姿が一致したからだ。

真っ白な毛、九本ある尾、そして真っ赤な目をしているらしい。

また、人間時は赤い目で真っ白な髪だそうだ。

 

おっと、話が逸れてしまったな元に戻すとしよう。

 

そんな風で今の状態、読む能力を持っている。

こんな感じでいいか?」

 

不思議な老人?は、そう言って話を終わらせた。

 

「色々と分かったし面白かったわ。貴方の過去を知ったのなら、私も話さないといけないわよね」

 

 私はそう言い、私が元居た世界の話をしはじめた……

 

 

 




今回は、とある過去が明かされました。
サブストーリーの第壱幕は、この話を合わせた二つで終わりとなります。
本編を書くには情報とネタが不足しているため、サブストーリーがメインになっています。
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