東方白狐録√A【完結】   作:白狐さぐじ

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おひさしぶりです!

後書きにて謝りがあります。

ではでは本編をドーゾ


第二章 旅路
第一話 「繋ぎ芽」


 

「諏訪の國」は良かった。そこの民の表情は、幸せそうだった………

 

 

 

 

 私が「諏訪の國」に行く前に立ち寄った森は荒れ果てていた。

 死臭は漂っており、死体がごろごろと転がっている。

 森の奥に進むにつれ、臭いもキツくなり死体も増えてきた。

 さっきまで生きてたであろう死体も多くなっている。

 森の樹は、根元から折れている物や、真ん中辺りから折れている物など色々とある。

 ふと根元から倒れている巨木の陰に獣の親子が居るのが見えた。

 親子の種族は、私と同じで狐。

 子に傷は見られないが母親の方は片足が無く、血がだらだらと流れていた。

 私は二人に近づき、「此処で何があった!」と話しかける。母親は【ビクッ】と驚きながらも、恐れる者でないと分かると答えてくれた。

 

「あ、貴女は先日此処に来た方?」

 

「そうだけど」

 

「ならば、助けて下さいませんか。どうかこの子だけでも…」

 

「助けてあげるよ。けど、此処で何があったの?」

 

「貴女が此処を去って数日後に鬼が…黒鬼が来たんです。大きすぎて(みな)敵いませんでした。私も深い傷を負い、此処から動けないでしょう。どうかその子だけでもお助けくださ………」

 

【グチュ】

 

 子狐を抱き立ち上がった瞬間、目の前の母親が潰れた。

 一瞬何が起こったのか分からなかったが、見上げたことで理由が分かった。

 私より数十倍もある巨体の鬼が居た。

 母親は、その鬼の足の下だった。

 鬼は、私を見て『まだちっこいのがいだのがー』と言い、掴もうとしてきたので後ろに跳ぶ。

 鬼は掴み損ね『すばしっこい奴だな』と言うと大きな鉈の振りかざして落としてきた。

 私は素早く『何もない空間』を開き、子狐を入れて閉じる。

 閉じた瞬間、私は周りから砂鉄を集め刀の形にした。

 砂鉄の刀で巨大鉈を受け止め、跳ね返す。

 跳ね返した反動で鬼は二、三歩後ろに下がる。

 そこを突いて、腹に一発蹴り込んでみた。

【ドスーン】

と音を発てながら()()()()をついたが、そんな巨体に似合わない速さで立ち上がった。

 子狐の母親が殺された怒りか判らないが、先程造り出した刀を連続で振る!

 自分の感情をそのままぶつけた。

 我に帰ると鬼は肉の塊になっていた…。

 

 今、この森には私以外は死体だけ…

 

 私は『何もない空間』から、ぐっすりと眠った子狐をそっと出した。

 私は、この事を思い出したくないから、記憶に残したくないから、素早くこの場所を去った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 それから、幾つかの年月が経った。

 あの時の子狐は娘になった。

 今、住んでる所は新しく造った社。

 社の名は『稲荷大社』という。

 ちょっと離れたところに、(みやこ)が出来た。

 

 

 

「お母様、何処ですかー?」

 

おっと、娘が呼んでる。

 

「イズナ此処だよ()()

 

「何処ですか?」

 

「鳥居の上よ」

 

「あ!そんなところに……、危ないですよ。お母様降りてきて下さい」

 

「分かったわよ。………よいしょっと」

 

という、掛け声で私は降りる。

 

「で、イズナ~何で呼んでたの?」

 

「あ、『出掛けるなら私に声を掛けてからにしてください』と言おうと思って」

 

「ふーんじゃあ、行ってくる。留守番よろしくね~イズナ」

 

「え、あ、ちょっと………」

 

と、何か言われる前にその場を去った…………。

 

 

 




突然ですが、すみません。
活動報告にて幕間を書くとありましたが、幕間が第二章と一緒になってしまったので幕間は無いです。

と、謝りを先に書きました。
本編はどうでしたか?
良かったでしょうか?
やっと第二章に入りましたよ~。うれしいですね。
では、次の話か活動報告で会いましょか
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