明け方早く、私は起きた。
山の麓、都は朝から騒がしかった。
帝の兵は、弓や刀の準備を。
その他は、輝夜に一目惚れした貴族の兵達だ。
月からの使いが来るのは夜、満月が良く見れる頃
何だろうな気持ちが落ち着かない。
いいや、今は忘れよう。
そうだ、この有り余っている神力で何かをしよう。
と思っても何を………纏ってみようかな?
纏うって……こんなかな…?
何だろうか白く気化した様な物が私を囲む。
その白いのが消え去ると、視界の高さが高くなったような気がする。
「お母様?って誰ですか!でもこの方、お母様と同じような感じがする…」
「なんじゃ、イズナか。あれま?口調が変わってしまっているのぅ」
「お、お母様なんですか?見た目と口調と雰囲気が変わりすぎて誰だか分からないですが、お母様のような気がします」
「やっぱり変わっているか。ならば元に戻すか…」
纏っていた神力を全てしまいこむ。
ちょっと背が縮んだ、いや、元に戻ったか。
「やっぱりお母様だったんですね。でもどうしてあんな姿をしていたんですか?」
「あー、えーっと。神力を纏ってみた」
「そ、そうなんですか…。あ!そんなことより朝食出来ましたよ」
「あ、そうなの。分かったすぐ行く」
ああ、何だろうかこの落ち着かない感じは…。
忘れよう、また思い出せばいいのだから。
さて、食べに行くかな。
□□□
真夜中、満月が光輝き美しいと感じる頃。
私は輝夜の隣に居る。
屋敷の塀、庭、屋根には輝夜を守るためところせましと兵が居る。
その内の一人の兵が満月の手前を指差しながら何やら叫んでいた。
指差し先を見ると、見馴れない格好をした者達が降りてきていた。輝夜はその中に見知った人物を見つけていた。
輝夜が喜んでいるつかの間、屋敷を守る兵は月人の持つ不思議な武器によって攻撃されていた。
私は輝夜を守るように素早く移動し、此処での唯一の仲間と合流する。
彼女は、私を見て驚きながらも輝夜を見てから何かを悟ったような顔をしていた。
私は空間の入口を作り出し、とある山に繋げ、彼女達をそこに入れ入口を閉じた。
月人はこの一連を見ており、やはり黙っていてはくれないようだった。
「よう、そこの禍々しい妖怪!月の賢者と月の姫を何処にやった!答えろよただの妖怪ごときがぁ!」
「何処って、助けてほしいと言われたから匿ってあげるだけだよ。あと、私はただの妖怪じゃないからね」
「ふんっ妖怪にはかわりねえじゃねえか!この御札が分かるか妖怪。分からねよなぁ、だから教えてやるよ特別になぁ!この御札は妖怪を存在ごと生滅される事ができるんだぜぇ。まあ、今から消えるんだし聞かなくてもいいけどな!」
勝手に話を進めている馬鹿はほっとこうかと思っていると、説明していた御札が翔んできた。
しかし、今の私に貼り付いても効果は出ないだろうな…。
私は神力を具現化して、弓と矢を数本造り出した。
その矢の一本を御札を翔ばしてきた彼に当てる。
当たった部分から植物の根が生え彼を覆い尽くす。
暫くすると根は枯れ、燃えだし跡形も無くなってしまった。
他の奴らは彼が居た場所を見て驚愕し、恐れ怖れ畏れた。
恐れと怖れは恐怖となり、彼らの心は畏れによって蝕まれる。
矢を避ける事すら出来ぬ状態になり次々と生滅していった。
月人が居なくなったところで、此処に居る兵達の記憶を書き換え輝夜達のところへ向かった……
どうでしたか?
まだまだ話は続きます!
え!?チートだって。な、ナンノコトデショウカ!
では次のお話で♪