稗田阿礼、彼女は他の人に比べ記憶力が高いと噂されていた……
◇
私は久しく都に来てみた。
最後に来たのは……確か輝夜の件だったと思う。
今の私は、両目を永琳から貰った包帯で隠し、それを笠で隠し歩いている。
覗かない限り、両目を隠しているのは分からないだろう。
なら、どうやって視てるのかは、最近気付いた能力のお陰だ。
その能力は、完全じゃないため良く分かっていない。
けれど両目を隠しても景色が見えているということは『見る』に関する能力なのだろう。
そんなことはさておき、今向かってあるのは、稗田阿礼の住んでいる屋敷だ。
何故向かって居る理由は色々とある。
その中の一つ、
それらを知りたいだけで、来たのだ。
と、そんな事を考えていると稗田の屋敷に着いた。
勿論私は門から入らない。
今回は人の姿で屋敷の庭に入った。
少しぶらぶらと歩き、やっとお目当ての人物を見つける。
しかし、彼女は私を見るなり驚きはしたものの嫌そうな視線がきた。
彼女はそれなりに霊力を持っているようで、何となくだが姿を隠した状態でも誰だか分かるのだろう。
「……何のようですか、神様とやら」
「あ、そいや名前言ってなかったね。私はミクラだよ」
「ミクラですね。知ってると思いますが私は、稗田阿礼。
阿礼とでも呼んでください」
「じゃあ、阿礼どっか話せる所ない?」
「…………案内しますから付いてきてください」
と言い、阿礼が移動し始めたので付いていく。
着いた部屋に阿礼と私は座った。
「ミクラさん、どうなさったんですか」
「ん、色々と聞きたかった事があったから来ただけだよ」
その後は、聞けるだけ知りたかった事を聞いた。
そのお礼という感じで阿礼の聞きたいことを話した。
それが終わると世間話を色々と。
驚いたことに今、腹に子を宿しているようだ。
私は次の年にまた来ると無理矢理だが言ってきた。
◇□◇□◇
なんででしょうか、ミクラさんとは気軽に話せてしまう。
昔からの知り合いの様な感じというか…。
何を聞きに来たかと思えば、あの娘がどうなったのか気にしていたんですね。
あの娘の名前は「
苗字と名前は私が付けた。
鈴奈は、今は本屋をやっている。
ちょいちょい手伝ってあげていたが、腹に子が出来てからはあまり行けてない。
ああ、そういえばミクラについ話してしまったな、子が腹にいることを。
でも彼女にも家族がいるみたいだし、世話が大変だとか言っているから心配はしていると考えても良いのかな?
しかし、あの両目を隠すように巻かれた包帯に興味が湧いてしまった。
考えたいけど、寝ないと腹の子に悪いかな。
「と、こんなもんかな。最近、日記を書き始めたがこんなに書いたのは初めてだ。さて寝ないとな」
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察しの良い方は分かったと思います。
本居 鈴奈は、鈴奈庵の初代当主という設定にしています。え?名前がそのまんまだって?ナ、ナンノコトヤラ…。