第参話「行動」
あれから何年経ったのだろうか分からない。
だけれど、
この
前々から考えてた事を実行しょうと、今は旅に出ている。
いや、今はそっちが本格的かしら。
手掛かりがまったく掴めない中、一人の妖怪を探すのは一苦労。
ちょっと昔に『花畑に住む大妖怪』幽香と親友?になった。
幽香の話だと、その妖怪の名は「ミクラ」と言うらしい。
幽香にとって彼女は師匠であるみたい。
また、やはりあの翁の言った通り神様だった。
能力は有るらしく『自然を司る能力』という能力。
「もうひとつあるが教えてもらえなかった」と言っていた。
◇
今、私が居るのは元居た世界でいう奈良に当たるところ。
その奈良にひっそりとある狸がやっている骨董屋みたいな店。
奈良には結界が張ってるはずだが、ここの土着神が「人を襲わない妖怪は入ってもいいように弄った」と、そこの狸が言っていたが本当なのかは定かではない。
しかし、ここの品は意味ありげな者ばかり並んでいる。
「どうだい、ほしい物は見つかったかい?」
そう言って話す狸の名は佐吉。
半分人間で半分妖怪の半妖狸。
「そうね、今ほしいのはとある妖怪の情報かしら」
「ほう…、その妖怪とは?」
「名はミクラ、神でも妖怪でもある者、その正体と何処に居るのか」
「ミクラさんか。あの方は一ヶ所に留まらないから何処に居るのか分からないけど……正体なら知ってるよ」
「正体は、この近くにある伏見稲荷大社の神『
!?まさか、それほどの神様だとは思わなかったわ。
「そう、分かったわ。何故知りたかって?ある方からの御願いかしら。あと私の考えている夢の実現に必要そうだったから」
「そうかい、夢ね…………叶うと良いね。そうだ、伏見稲荷大社に行ってみな。そこにミクラさんの娘さんが居ると思うから」
「成る程、ありがとうね。お金はこれくらいかしら、ここに置くわね」
「あれあれ、忙しく出ていったな」
◇───────────◇
此処かしら。
この山の頂上にある本殿に行くには長い長い階段を登らなければならない。
階段を登っている途中、何度も尾を一、二本生やした狐を多く見かけた。
本殿にやっとたどり着いものの、お目当ての彼女は見つからなかった。
その代わりに死清と名乗る少女と出会った。
「イズナなら今は用事があって居ないけど……あんたは何の用?」
ミクラの娘はイズナと言うらしい。
「単刀直入に言うと、ミクラの今の居場所を知りたいのよ」
「ミクラさんを?難しい…と言うより誰も知らないと言った方が正解かな。
ミクラさんは一ヶ所に留まらないし、そもそも何処に向かっているのか行こうとしてるのかを教えてくれないからね」
「ということは、また行き止まりって事ね。ありがとう、それだけでも良い情報だったわ」
「あんたの名前は?」
「私?私の名前は八雲 紫よ」
「八雲 紫ね、もしミクラさんが帰ってきたら伝えとくよ」
「ええ、分かったわ。それじゃあこれで…」
スキマを開き次の目的地を目指す。
「不思議な能力……ミクラさんの能力にも似てたような…?」
え?第弐幕が無いだって?キニシナイキニシナイ
……という分けにもいかないですよね。
第壱幕は、第一章の裏を表します。
よって第参幕は、第三章の裏を表しています。
そこのところを御了承ください