「うぇー、カビ臭いな…。何年この森にほったらかしにしたのさ人間は。ほら、
はぁーやれやれ、分社は分社でも、こんな薄暗い森の奥にあるなんてな。
人間は何のために此処に分社を造ったのかな…。
はぁーー。
まあ、この分社を建てた子孫位は見てみようかな。
「………………」
あれ?
もしかして道に迷ったかな?
先ずはこの森抜けなきゃ。
おお!やっと道らしき道が見えた!
「え?ここ何処…。あれは………寺かな?」
◇
「遅くなってしまいましたね」
「そうですね星。早く帰らないと皆さんが心配してしまいます」
「では早く帰りま………」
「どうかしましたか星?」
「あ、いえそこに狐が」
「ここら辺は狐が多いからですね」
「いえ、違うんです。群れで今移動していったんです。何かあったのでしょうか…」
「不思議ですね。さ、帰りましょう遅くなって………?」
「どうかしました聖?」
「そこに妖怪の少女が寝ている」
「本当ですね」
◇
「ん~…。あれ、いつの間にか寝てたや」
「あのー、どうかしたんですか?こんなところにいて」
こんなところ?
ああ、そうだそうだった。
「道に迷ったというかなんと言うか…って人間?」
「まあ、一応人間ですが、妖怪の貴方が迷うことなんてあるんですね。ということは、急ぎの用は無いということですね」
「ん、まあそうじゃないかな」
「なら、私達の寺に来ませんか?」
「うん…
◇
ここは寺の中のとある部屋。
部屋には、私を含めた妖怪が四人、人間?が一人、良くわからないのが一人だ。
私がこの部屋で待たされて居ると、少しずつヒトが増えてきて今がこの状態である。
「さて、皆さん揃いましたね。では自己紹介といきましょうか。
私はこの寺『命蓮寺』の住職をやっている聖 白蓮と申します」
人間の雰囲気がする。
「えーっと、私は寅丸 星と申します。毘沙門天という…神様の代理をしています…」
神様なのか、見えないけど…。
「僕はナズーリン、星のお目付け役って所かな」
こちらは鼠なのかな?
「私は雲居 一輪、で此方が雲山」
桃色の入道。
「私は村紗 水蜜だよ」
面白い服。
「私はミクラ。か………」
「か?」
「ううん、何でもない。ちょっと長生きな妖怪だよ。
よろしく」
「よろしくお願いたしますミクラさん。
ところでミクラさんは何の妖怪何ですか?
◇
種族は妖狐と答えた。
神であることは言わなかった。
いつか話すときがあるような気がしたから。
聖は魔法使い。
星は虎の妖怪だったらしい。
ナズーリンは鼠の妖怪だが、神の使いでもあるらしい。
一輪は元は人間で、今は雲山と二人で一つの妖怪。まあ、雲山は見越し入道という妖怪らしいが。
村紗は船幽霊という妖怪。
聖は私の前髪に隠れていた、『目』に気づき聞いてきた。
目を隠すようにした、包帯と御札について。
自らそうしたといったのだが、心配してきた。
能力で見ることは出来るとだけ言っといた。
なんかここは妖怪からは妖怪寺といわれ、妖怪を匿うようなところだとか。
今のところ人間にはバレてはいない様子。
私もすることがないから、少しの間此処に住むことにした。
というか半分強制的だったけど。
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