東方白狐録√A【完結】   作:白狐さぐじ

3 / 48
サブタイトルが思いつかない…
おはこんばんちわ御饌津神サグジです。
書くこと無いので
本編をどうぞ


第三話 「神としての名」

 

 

 外は暗く、雪はシンシンと降る冬の夜。雪の上には一人の足跡。

 村は静か、人々は寝ている時間帯。狐の妖怪は、村の周りを歩いていた。

 

「ふぅー、寒い………」

 やっぱり人型になると寒いな~。

 狐に戻ると視界が低くなっちゃうし………。

 

『雪が降るなかの月は、やっぱり綺麗だな~』と思いつつ歩く。

「今日は、そんなに妖怪が来なくて助かる。」そんな独り言を言いながら。

 

 

 私の足元には、あいつら(狼妖怪)の死体が点々と転がってる。

 それらは村の倉の穀物を狙って来たが、私に見つかったためこんな風になっている。

 あいつら(狼妖怪)を1ヶ所に集め、火を付ける。死臭がすごいが我慢する。

 ついでに見つけた鼠を食べつつ温まる。

 

 

 雪が止んできた。

 月の光りに照らされながら『酒でも持ってくれば』と思いつつ、ふと前の方から人らしき者が来る。

 男のようだが此処に来るのは初めてのようで、周りを見ながら歩いている。

 ふと、私に気付いたようで此方に近づいて来た。

 

 男は私の身なりを見ながらこう言ってきた。

「お主妖怪だな、妖怪が村の近くで何をしておる」

 

「私は、他の妖怪から村を守ってるだけ」

 

「妖怪のお主が村を守るか、面白い奴じゃのぅ。儂を見ても恐れないとは」

 

 はて?なんの事だろう。そんなことより………

「私は『お主』じゃありません」

 

「おお、そうだ名を聞いておらんかったのぅ。儂の名は『スサノオ』最近、此処『根之堅洲國(ねのかたすくに)』に住み始めた者じゃよ」

 

「私は、ミクラ。生まれつき目が赤く毛が白い狐の妖怪で九尾」

 

「『目が赤く毛が白』とはのぅ。しいてミクラからは、妖力以外に神力も感じるがのぅ」

 

「ジ、ジンリョク?」

 

「ミクラは神力を知らぬのか?」

 

「・・・はい」

 

「知らぬとは・・・。神力とは、人間からの信仰から生まれる力。例えば、感謝かのぅ」

 

「感謝ですか。感謝なら普通にされてましたが」

 

「ふむ、たぶんそれが元じゃろうな」

 

 ふと気づくと月はいつの間にか沈み、日が出てきた。日が出たことにより、よりいっそう寒くなってきた。

 

「寒くなってきたのぅ。ミクラ、何処に風を防げる所はあるかのぅ?」

 

「あ、はいありますよ。此方(こちら)です」

と、言いつつ私の家(あの洞窟)に向かった。

 

 

 

今は、洞窟で暖をとっている。体が暖まってきた頃、スサノオは話し掛けてきた。

 

「此処は良い洞窟じゃ。ミクラは、此処に住んでおるのか?」

 

「はい!生まれは判りませんが、育った所は此処です」

 

「判らぬとは?」

 

「おそらくですが、私のみためが元で捨てられたんだと思います」

 

「聞いて悪かったのぅ。ミクラの名は何処で?」

 

「先程の村の人々から貰いましたよ」

 

「そうか。さっきから質問ばかりで悪いが、二つばか聞いても良いか?」

 

「え?あ、良いですよ」

 

「1つ目は、ミクラの『神としての名』を儂が決めて良いかのぅ?」

 

「『神としての名』ですか?良いですよ」

 

「わかった。二つ目の質問を聞いてから決めるでのぅ。二つ目は、お主の能力は何じゃ?」

 

「能力?」

 

「わからぬのか。能力について頭の中で思い浮かべてみろ、たぶん出るじゃろ」

 

 言われた通りにやってみると………

「神としての能力は、『自然を司る能力』、妖怪としての能力は・・・『ありとあらゆる(ことわり)を操る程度の能力』です」

 

「うむ、そうか。神の方は・・・ミクラ、お主今不老不死だと思うぞ。妖怪の方は、難しいのぅ。その能力は、上手く使えるまで派手に使わん方が良い」

 

「そうですか」

 

「あんまり驚かんのぅ」

 

「不老不死は、前々から心当たりはあったので」

 

「そうか。そうだ、お主の『神としての名』を考えなければ!能力があれだからぶつぶつ・・・」

 

 急にぶつぶつ言いながら、スサノオは考え始めた。

 どんな名前になるか少し楽しみ。

 そんなことを思っていると、考えが纏まったようで話してきた。

 

「おお、すまんのぅ。やっと考えついたぞ。ミクラの神としての名は、『ウカノミタマノカミ』」

字はこうじゃと言いながら地面にこう書いた。

 

宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)』と。

 

 私は少し嬉しくなり、微笑んでると

「ミクラの今の顔は、良い顔じゃ。嬉しいのか。」

と言ってきて余計に嬉しくなった。

 洞窟の外を見ると、また雪が降ってきたみたいだ。

 

 

『今日は、此処に泊まっても良いかのぅ?』と言ってきたので、『良いですよ』と応えながら火に薪をくべた。

 

 




ハイ!能力も名前も出ましたね。
名前の元ネタはいつか設定として出す予定です。
それだけです。
次も読んでいただけたら幸いです。
※修正しました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。