それからミクラ帰って来たのは明け方頃だった。
あの森の事は話さず、元々の眷属の死清や古と、新しい眷属の神威を天魔に紹介していた。
妖怪山の外れにある寂れた神社跡に住まわせるとも言っていた。
私はスキマを使い、その場を去った。
◇───────────◇
古びた社、その軒先のようなところ。
そこに私は座っている。
気配から背丈が低い何者かが此方に走ってくる。
ガサガサっと草木の間から、可愛らしい天狗が飛び出してきた。
私に気づき「ビクッ」と、驚いて尻餅をついてしまった。
「あ……貴女は、えーっと何だっけ?…そうだ、ミクラ様だ!」
「そうだよ、私はミクラ。貴女は誰だい?」
「私?私は文。射命丸 文だよ」
「文か、文はどうして
「んー……、分かんないけど…いつの間にかこの森に来てた。此処って何処?」
「此処は妖怪山の外れの方に位置してるところだよ」
そう、私が言ったとたん影が差した。
「なんじゃ、文も居るのか」
(珍しい、天魔が此処に来るなんて)
「て、天魔様!?」
文は、そう言いながらササっと私の背に隠れる。
「何もせんよ。ただの暇潰しに来ただけじゃ」
「どっこいせ」と言いながら、勝手に腰をかけた。
◇
いつの間にか天魔と話し込んでしまっていた。
文は、お使いから帰ってきた古の獣姿を見てじゃれついていたのをチラッと見た。
天魔とは、山の様子を話し合ったり、天魔の愚痴を聞いてあげたりとした。
◆───────────◆
私は誰も居ない。
いや、私以外の気配の無い世界で苦しんでいた。
「ハーッハーッハーッ…」
両目に宿る狂気に蝕まれながら独り言を誰かに語る。
「ハーッ、っ!私が何をしたのだ?応えなくてもいい…、素直に話した方が身の…ためなのか?
グフッ、ぞれ…とも、前世の記憶が関係してるのか?」
だんだん狂気が自らを支配していく。
狂気にのまれたら私はどうなるのだろうか?
たぶん、自我を無くすだろうな。
「げほっげほっ、ぐっうぅぅ、ガハッゲハッ、ア゛ガ───………」
真っ赤な目からは涙を。
口からは赤黒い血を大量に吐き出す。
不老不死のため、吐き出してもすべて私に吸収される。
何を言えばいい?
やはり、あの森での出来事を話さないといけないかな。
「なぁ、どうすればいい、創造神『────』」
「答えてはくれぬのか?」
ダメか……
『久しいな、eternally cursed presence。この世界を創れたということは、その力の使い方は分かっているのだな?まあよい、「素直にだ」そして「のみ込まれるな」それだけだ。私が言えるのはな』
また、こんな私に助言をくれた。
ならば、やらねばならぬ……
誤字・脱字等ご報告よろしくお願いいたします!
There was cursed forever
『永遠に呪われた存在』とは?
謎は深まるばかり……