最近、オカルト気味になっている白狐サグジです。
イズナも妖怪山の社に住むことになった。
伏見稲荷大社は、前々から関わっていた、そして頼んでいた人間達に託した。
◇
イズナを此処に連れてきた訳は、
私の過去の記憶を紐解き、今の世代の知らない時代を語るためだ。
『旧き歴史は過去を表し、今の世を導く。
古き時代は忘れ去られ、道を失う。
語る者は、今の世に道を創れり』
◇
部屋にはイズナと紫、そして私。
死清は、古と神威と一緒に違う部屋に居る。
「これから語るのは、イズナの知らない時代のお話だよ。私が今まで話さなかった真実のお話…」
『私が旅をしていたとある時代、いたって普通の森がとある種族によって荒らされていた。
その種族の名は『黒鬼』、蠱毒などの
その黒鬼の一人が森を壊し、森に住む者達を殺していた。
私は偶々その森に訪れていた。
そこで私と同じ種族の彼女を見つけた。
彼女は、一人の子を守りながら逃げていた。
「本当の事を言うよ。
イズナは、彼女の子で私の子ではない」
彼女は途中で脚に怪我をして動けなくなってしまった。
だから私はイズナを守ろうと思った。イズナを受け取った直後、彼女は奴に潰された。
私は怒り狂い正気を失って、奴を殺した。
気が付いた頃には奴は、原型を留めていなかった。
出来れば、これは思い出したくなかった。
今もこの森は存在してるよ。
「呪われた森」としてね。
これが今まで隠してきた、本当の事実。
私はイズナの本当の母親ではない』
私は、思いきって話した。
イズナは「薄々気付いていた」とも、「それでも、お母様は私」だとも言ってくれた。
「そう…だったんですね。私の本当のお母さんは、私を…」
途中で泣いているのが見えた。
紫は、イズナをなだめていた。
私は、
廊下に出て少し進んだ頃、目の前が歪んで見えた。
気付いた時には、私はいつの間にか倒れていた。
立ち上がろうにも、腕に力が入らない。
イズナと紫の声が微かに聞こえたような気がした。
だけども、何も考えることが出来なく…なって…いった。
そこで…目の…前が……真っ暗…になった……。
◇
お母様は、本当の事を話してくださった。
前々から薄々気付いていた、本当の親ではないことは。
お母様に、お礼を言おうとしたのだけど涙が出て上手く喋れなかった。
紫に「大丈夫だから」と言って立ち上がりお母様を追い掛けようとした矢先、廊下の方から何かが倒れる音が聞こえた。
私は直ぐ様、部屋こら出た。
部屋から少し離れたところにそれは見えた。
お母様が、お母様が倒れていたのだ。
すぐに駆け寄り、声をかける。
紫も追い着いた。
起き上がらせ、また、声をかけた。
だけども、だんだん目を閉じていく。
けっして死なないと分かっていても、「死なないで」「起きて」と言ってしまう。
それからお母様が目が覚めたのは、1週間後だった
誤字・脱字等ご報告よろしくお願いいたします!
「ミクラはどうなってしまうのか!?」