東方白狐録√A【完結】   作:白狐さぐじ

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やっと書きたい部分に入った!
最近、オカルト気味になっている白狐サグジです。





第三十二「本当のお話」

 

イズナも妖怪山の社に住むことになった。

伏見稲荷大社は、前々から関わっていた、そして頼んでいた人間達に託した。

 

 

イズナを此処に連れてきた訳は、()()()()を話すためだ。

私の過去の記憶を紐解き、今の世代の知らない時代を語るためだ。

 

 

 

 

『旧き歴史は過去を表し、今の世を導く。

古き時代は忘れ去られ、道を失う。

語る者は、今の世に道を創れり』

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋にはイズナと紫、そして私。

死清は、古と神威と一緒に違う部屋に居る。

 

「これから語るのは、イズナの知らない時代のお話だよ。私が今まで話さなかった真実のお話…」

 

 

 

『私が旅をしていたとある時代、いたって普通の森がとある種族によって荒らされていた。

その種族の名は『黒鬼』、蠱毒などの()()を受けた者たちのことをそう呼んでいた。

その黒鬼の一人が森を壊し、森に住む者達を殺していた。

私は偶々その森に訪れていた。

そこで私と同じ種族の彼女を見つけた。

彼女は、一人の子を守りながら逃げていた。

 

「本当の事を言うよ。

イズナは、彼女の子で私の子ではない」

 

彼女は途中で脚に怪我をして動けなくなってしまった。

だから私はイズナを守ろうと思った。イズナを受け取った直後、彼女は奴に潰された。

 

私は怒り狂い正気を失って、奴を殺した。

気が付いた頃には奴は、原型を留めていなかった。

出来れば、これは思い出したくなかった。

 

今もこの森は存在してるよ。

「呪われた森」としてね。

 

 

これが今まで隠してきた、本当の事実。

 

私はイズナの本当の母親ではない』

 

私は、思いきって話した。

イズナは「薄々気付いていた」とも、「それでも、お母様は私」だとも言ってくれた。

 

「そう…だったんですね。私の本当のお母さんは、私を…」

途中で泣いているのが見えた。

紫は、イズナをなだめていた。

 

私は、()()()()とした足取りで立ち上がり「ちょっと、外に行ってくるね」と言い、その場を去った。

 

廊下に出て少し進んだ頃、目の前が歪んで見えた。

気付いた時には、私はいつの間にか倒れていた。

立ち上がろうにも、腕に力が入らない。

イズナと紫の声が微かに聞こえたような気がした。

だけども、何も考えることが出来なく…なって…いった。

そこで…目の…前が……真っ暗…になった……。

 

 

 

 

お母様は、本当の事を話してくださった。

前々から薄々気付いていた、本当の親ではないことは。

お母様に、お礼を言おうとしたのだけど涙が出て上手く喋れなかった。

 

紫に「大丈夫だから」と言って立ち上がりお母様を追い掛けようとした矢先、廊下の方から何かが倒れる音が聞こえた。

私は直ぐ様、部屋こら出た。

部屋から少し離れたところにそれは見えた。

 

お母様が、お母様が倒れていたのだ。

すぐに駆け寄り、声をかける。

紫も追い着いた。

起き上がらせ、また、声をかけた。

だけども、だんだん目を閉じていく。

けっして死なないと分かっていても、「死なないで」「起きて」と言ってしまう。

 

 

 

 

それからお母様が目が覚めたのは、1週間後だった

 




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「ミクラはどうなってしまうのか!?」

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