東方白狐録√A【完結】   作:白狐さぐじ

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第三十三話「eternally cursed presence」

 

 

 

 

 

 

気がつくと、周りはひしゃげた車、崩壊したビル、散らばっているガラスの破片。

そして、叫びや哀しみが混ざった雑音が響いていた。

 

 

 

『神話に記された名の島は叫んだ。

  大地は焦った。

  海は泣いた。

  空は逃げた。

  炎は暴れた。

  木は避けた。

  水は溺れた。

 

 人間は……立ち止まった…』

 

 

 

 

私は、生まれたときから廻りとは違う存在だった。

 

「真っ白な髪と赤い2つの飴を持っていた」

「見る能力を持っていた」

「創る能力を持っていた」

「四つの時に不死になり、七つの時に不老になった」

「旧い歴史で導いた」

「古い時代は忘れられていた」

「語って創った」

 

 

 

 

記憶は6000億年前からある。

正確な数字までは覚えてはいない。

 

私の見る力は世界(この次元)を見るため。

私の創る力は世界(その次元)に創り変えるため。

私の不老不死は死んで生きるため。

 

私はEternally cursed presence(『永遠に呪われた存在』)だ。

創造神とは異なり、そして同じ存在。

私は神が創造した世界を審判する者。

壊す時代もあった。

治す時代もあった。

諦める時代もあった。

または次に託す時代もあった。

 

私は『古き事を記した物(古事記)』にも『旧き約した聖なる書(旧約聖書)』にすら書かれることは無かった。

私を知る者は、一部の神と一部の人類、そして創造神のみ。

 

私に似た存在は、どの時代(次元)にも存在した。

全ての者は、人類として現れた。

人類以外(ケモノ)で現れたのは、全ての時代(次元)で5回しかなかった。

 

 

 

 

 

 

私は、月夜に照らされた道に独り立つ。

道を繋げるため……託すために………

 

 

 

 

 

 

 

 

◇───────────◇

 

 

 

 

長い長い夢を見た。

過去の記憶を見た。

旧い歴史を思い出した。

古い時代を思い出した。

 

自分は何者なのだろうか?

 

 

 

 

目が覚めて。

起き上がり周りを見渡す。

月の光が射し込んでいる。

 

立ち上がり庭に出た。

久しぶりに獣に戻ってみることにした。

座りこみくつろいで居ると、急に声を掛けられた。

 

「やっと目が覚めたのね」

 

「その声と気配は、紫と……神威だね」

 

「心配したわよ、急に倒れるんだもの。貴女、1週間も眠っていたわよ」

 

「げ、そんなに寝てた?イズナに心配かけたよね…」

 

紫と神威は、初めて見る私の姿に驚きもしながら話してくれた。

これが、私の本来の姿である。

 

 

夜が明けるまで、私は月の光とともに寛いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆───────────◆

 

 

 

 

 

古き時代、人々の想いは形となった。

その想いは次元を漂う者となった。

その者は、創造神と対となす存在になった。

 

創造神と一部の神と一部の人類は、いつしかこう呼ぶようになった。

『永遠に呪われた存在』

自分の意思とは関係無く宿るその力は、人々から忌み嫌われた。

 

人々が想い造った存在は、人々から見放された存在となった。

幾つかの次元を渡り、その存在は……

 

 

 

 




誤字・脱字等ご報告よろしくお願いいたします!


何時になったら幻想入りするのか…いや、出来るのか不安になってきた。

追記
今、オリジナル作品を書いているので此方は遅れます。すいません!
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