東方白狐録√A【完結】   作:白狐さぐじ

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第三十三話「eternally cursed presence」

 

 

 

 

 

 

気がつくと、周りはひしゃげた車、崩壊したビル、散らばっているガラスの破片。

そして、叫びや哀しみが混ざった雑音が響いていた。

 

 

 

『神話に記された名の島は叫んだ。

  大地は焦った。

  海は泣いた。

  空は逃げた。

  炎は暴れた。

  木は避けた。

  水は溺れた。

 

 人間は……立ち止まった…』

 

 

 

◇

 

私は、生まれたときから廻りとは違う存在だった。

 

「真っ白な髪と赤い2つの飴を持っていた」

「見る能力を持っていた」

「創る能力を持っていた」

「四つの時に不死になり、七つの時に不老になった」

「旧い歴史で導いた」

「古い時代は忘れられていた」

「語って創った」

 

 

◇

 

 

記憶は6000億年前からある。

正確な数字までは覚えてはいない。

 

私の見る力は世界(この次元)を見るため。

私の創る力は世界(その次元)に創り変えるため。

私の不老不死は死んで生きるため。

 

私はEternally cursed presence(『永遠に呪われた存在』)だ。

創造神とは異なり、そして同じ存在。

私は神が創造した世界を審判する者。

壊す時代もあった。

治す時代もあった。

諦める時代もあった。

または次に託す時代もあった。

 

私は『古き事を記した物(古事記)』にも『旧き約した聖なる書(旧約聖書)』にすら書かれることは無かった。

私を知る者は、一部の神と一部の人類、そして創造神のみ。

 

私に似た存在は、どの時代(次元)にも存在した。

全ての者は、人類として現れた。

人類以外(ケモノ)で現れたのは、全ての時代(次元)で5回しかなかった。

 

 

 

◇

 

 

 

私は、月夜に照らされた道に独り立つ。

道を繋げるため……託すために………

 

 

 

 

 

 

 

 

◇───────────◇

 

 

 

 

長い長い夢を見た。

過去の記憶を見た。

旧い歴史を思い出した。

古い時代を思い出した。

 

自分は何者なのだろうか?

 

 

◇

 

 

目が覚めて。

起き上がり周りを見渡す。

月の光が射し込んでいる。

 

立ち上がり庭に出た。

久しぶりに獣に戻ってみることにした。

座りこみくつろいで居ると、急に声を掛けられた。

 

「やっと目が覚めたのね」

 

「その声と気配は、紫と……神威だね」

 

「心配したわよ、急に倒れるんだもの。貴女、1週間も眠っていたわよ」

 

「げ、そんなに寝てた?イズナに心配かけたよね…」

 

紫と神威は、初めて見る私の姿に驚きもしながら話してくれた。

これが、私の本来の姿である。

 

 

夜が明けるまで、私は月の光とともに寛いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆───────────◆

 

 

 

 

 

古き時代、人々の想いは形となった。

その想いは次元を漂う者となった。

その者は、創造神と対となす存在になった。

 

創造神と一部の神と一部の人類は、いつしかこう呼ぶようになった。

『永遠に呪われた存在』

自分の意思とは関係無く宿るその力は、人々から忌み嫌われた。

 

人々が想い造った存在は、人々から見放された存在となった。

幾つかの次元を渡り、その存在は……

 

 

 

 




誤字・脱字等ご報告よろしくお願いいたします!


何時になったら幻想入りするのか…いや、出来るのか不安になってきた。

追記
今、オリジナル作品を書いているので此方は遅れます。すいません!
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