ここ最近、オリジナル作品を書いたり、家の用事でなかなか書けず、投稿が遅れてしまい申し訳ありません。
第三十四話「魂魄」
……
「ミクラって紫よりも長く生きてるってことは、凄いお婆ちゃんなのね~」
「幽々子どういう事かしら?私がお婆ちゃんって聞こえるのだけど」
「うふふふ、さあ、何の事かしら~。それにしても綺麗な白い髪ね」
なんだろ…凄い傷ついた。
良く考えたら私、お婆ちゃんなのね。
というか、何でこんなことになったんだろう…。
◇
突然、紫に誘拐紛いのような事をされた。
紫は油断していた私の首根っこ掴んでスキマを使って連れ去られた。
偶々、近くにイズナも眷属も居なかったので助けを求めることすら出来なかった。
まあ、油断って言っても昼寝をしてたんだけど…。
可愛い目玉達(イズナは気持ち悪いって言ってたけど…)の空間を抜けると、木々に囲まれた石段に出た。
すぐ先は大きな、そして年季のある門があった。
紫が門を開けようとしたとたん独りでに開いた。
中からは刀を二つ提げたお年寄りが出てきた。
「何者かと思えば紫殿であったか。…ん?もしや紫殿…」
刀を提げてる、侍かな?
あれ、今の時代って侍なのかな?
「ち、違うわよ。言っとくけど、神隠しの原因は(全てが)私じゃないわよ!私の友達よ」
一応してるんだ。
「紫殿に友達?」
「悪かったわね私に友達が居て。そんなことより入っていいかしら?」
「紫殿は宜しいですが……そちらは…」
ん?私…かな?
「そうだったわね。ミクラ、そこの老いぼれじいさんに勝ったら中に入れるわ。私は先に入ってるから」
(コクッ)
「なっ!お、老いぼれ……、まあ良い。儂は、西行寺家を代々お仕えしてきた一族。魂魄 妖忌じゃ!」
魂魄?珍しい名字だな。
「私はミクラ。刀を持ってるってことは…」
「勿論、儂は刀で戦うぞ。お主は何で戦うのだ?」
私はとある空間から佐吉から貰った刀の一つを取り出した。
「なら、私も刀で戦うよ」
「ホホゥ、刀の持ち方で素人とお見受けする。しかし、儂は容赦せんぞ!」
妖忌は刀を構え、そして私に斬りかかってきた………
◇
「まさか、こんなに小さいおなごに負けるとは、衰えたかのぅ…」
「そこを右に曲がったら真っ直ぐ行った先に紫達が居る」
紫以外にも誰か居るのだろうか?
「…達?」
「行けば分かる」
「分かった、ありがとう妖忌」
「ん、あ、ああ、ミクラ殿」
妖忌に別れを言って、先へ進んだ。
紫と『誰か』の笑い声が聴こえる。
何か楽しい事でも話しているのだろうか?
誰だろうか。
声からして、女性だ。
でも、知らない声。
「……うふふふふ、紫ったら」
紫とは親しい仲のようだ。
この部屋かな?
覗いてみる。
すると部屋には桃色の髪をした女性が紫と笑いながら話していた。
紫は私が覗いていたのをきずき、手招きしてきた。
私は誘いに乗り部屋に入る。
「あら、あの子が紫が言ってた子?」
「そうよ。でも貴方より歳上よ。ほらミクラ、此方は…」
「私は西行寺 幽々子よ。ミクラって言うのね。可愛い名前」
可愛い…か……。
「幽々子か、よろしく♪」
◇
それから、色々と話した。
それまでされたことのなかったこと。
私を高貴な者と、神聖な者と分かっていながら、同じ位の者とみて話してくれた。
昔からそうだった。
私が神だと分かると、言葉を改め喜ばれるだろう話しかされなかった。
嬉しい、今は嬉しい。
◇
少し話した後、私は紫と幽々子の元を離れ庭を散歩していた。
何かに呼ばれている気がした。
ここに入った時から誘われている気がしたのだ…。
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