東方白狐録√A【完結】   作:白狐さぐじ

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 失踪はしてません!
 大丈夫です、ちゃんと生きています。

 諸事情により遅れてしまいました。すみません!

 今回は紫視点(最後以外は)です。


第二話「準備」

 此処はとある山奥の奥。

 そこには妖怪たちが住む大きな屋敷がある。

 私はその屋敷を案内されている。

 案内をしているのは、これから会う妖怪の幹部と思われる者。

 それなりに、力がありそうな案内人。

 ローブで顔が見えないが、身長と体型から女子と分かる。

 冷気を纏う少女。

 雪女か、それに似た妖怪だと思う。

 

 話がそれた。

 これから会うのは、妖怪の総大将の一人『魔王 山本五郎左衛門』。

 総大将の中でも名の知れた妖怪。

 多くの妖怪を従える、伝説に近しい存在である。

 

 

 

 案内人が突然立ち止まり、目の前にある戸を開ける。

 なかには年老いた弱々しい老人。

 しかし、それに似合わない覇気を感じた。

 

「貴方が五郎左衛門ですね?」

 

「如何にも、儂が山本五郎左衛門じゃ。どのような要件で…此処に?」

 

 私はすぐさま本題に入った。

 

「私達は一月(ひとつき)後、あの白く輝く月ある都を攻めるつもりでございます。しかし、人手足りぬゆえ協力者を求め此処に参りました」

 

 数名の二つ名のある妖怪(強者)は、集まったのだが数が足りなかった。

 

「ほほう、成る程な。ならば力を貸そうではないか!」

 

 はあ!?

 

「……何故、すぐに承諾を?」

 

「裏の噂でお前さん(スキマ妖怪)のことは聞いておる。そんな妖怪が困っているのに、手伝わなくてどうするんじゃ」

 

 裏の噂って、どんな噂よ!

 協力者が居るだけで、それだけで有り難いのだけどね。

 

 

 

 

 その後も作戦等を話し、私はその場を後にした。

 此処で大人数の協力者が増えたことはとても嬉しかった。

 あとは、ミクラが居れば善かったのに…。

 あれほどの強さなら月人を負かせる、と思うのだ。

 それなのだが、ミクラは突然私の視界から消えてしまった。

 いや、私を避けているのだ。

 理由は分からない。

 ミクラは私達に多くの隠し事をしている。

 『能力』、『狂気』、『経歴』……。

 たぶん数え切れない程の嘘を抱えているのだと思う。

 今も何処で何をしているのか分からない。

 知りたくて調べても、ほぼ全ての者はミクラと接点がなかった。

 裏で繋がっていたとしても、関わるようなことが一つも出てこなかった。

 

 ミクラが何を考えてるのか知りたい…。

 ミクラが何をしているのかを。

 何故、私を避けているのかを。

 何故、私の目的を知っていながら()()()()流さないのかを。

 

 

 

「主よ、分かった」

「…?」

「あのスキマの手下」

「……」

「主と同じ九尾の妖怪。しかも式神だった」

「…成る程、分かった。火月お疲れさま、休んでいいよ」

「な、なら主よ……撫でて…ほしい…」

「…ふふ、もちろん」

「あと、チグルもお疲れさま…………

 




腹減った……
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