年越してしまいました…。
此方のお話は番外編ですが、話の繋がりが在るような無いような…。
諸々、伏線の回収があるやしなや。
まあ、読んでみれば分かること!
ちなみに作者は夜のテンションで前書きを書いています。
次元の捻れ
壊れた道
外に去らされた部屋
「そうか、此処は
記憶の中か?
いや、こんな景色は見た覚えがない。
すると、此処は現実の世界になるのか。
他の、過去の世界には行けるのかな?
試してみる価値はあるか。
まずは、媒体となる扉を……あのマンホールでいいや。
少女はマンホールの蓋を開けた。
蓋の下にあるはずの穴は黒く歪んでいた。
少女は迷いなくその穴に飛び込んだ。
◇
「やっぱり此処は現実に近い世界だ」
次の世界は、『切り裂きジャック』の世界か。
技術革命の時代らしいね。
煙くさいし、汽車の音とか、懐かしく感じる。
ん?
あ、そうか、姿はジャックに成ってるのか。
じゃあ闇に紛れて、他に行く扉を探すか…。
◇
◇
◇
……
◇
?
ああ、此処は私の事を記した書がある所か。
まあ、此処だけで此処にしか無いから、歴史にすら残らなかった。
って、あれ?
私の姿、ミクラのままだ。
「何か物音がしたな…。誰か居るのかい?」
本棚の陰から髪と髭が真っ白な老人が出てきた。
埃の被ったローブを纏い、片手に分厚い本を持った老人は、キョロキョロと周りを見渡す。
誰だろう?
結構風格のあるお年寄りだな。
「ありゃ気のせいだったかな?」
老人はそんな事を言いながら、ローブに付いていた埃をパンパンと払い落とした。
幾つか本を持ち立ち上がったところで私と目が合った。
「……!」
一瞬動きが止まり、後退りしようとしたが足下に有った本に躓き、「ドサドサッ!」と周りの本を巻き込みながら倒れてしまった。
私は急いで近づき、手を差し伸べた。
「あ、ああ…」
私の手を掴み、立ち上がる。
「すまない、ありがとう。
と…ところで君は?」
戸惑いながらも、其ほど驚かずに質問するとはいい度胸をしているな。
そうだ、質問されてたんだ。
『私は……時空の旅人かな』
「…時間。君は他の空間から来たのかい?」
!?理解が速い。
『理解が速いね。まあ、そんなところ』
「君の名前を聞いてもいいかな?」
あれ?
何だろう、記憶が…?
ごちゃごちゃに…。
『私は………
違う、そんなんじゃなかった。
確か……
あ、ああ……そうだ、私は夜見。
私の名前は夜見。
私は天の巫女。
「夜見ちゃんか。
そうそう、君に名を聞いて僕が答えないのは不利だね。
僕はアルベルト・アインシュタイン。
よろしくね夜見ちゃん」
『よろしくアイン』
「あ、そうだ、こんな処で立ち話よりそこで座って話そうか」
『分かった』
アインは、椅子の上にたくさんあった本を退かしてくれたが、退かした本から埃が…。
◆
ん、何だろうか。
物音が聞こえたようたが?
気のせいかな?
「ヨッコイセ」
おお、腰が痛い。
「何か物音がしたな…。誰か居るのかい?」
何も聞こえないか。
まあ、周りを見てみるか。
「ありゃ気のせいだったかな?」
駄目だ、寝てたから目がボヤけて見えない。
(ゴホッゴホッ)
埃が舞って、咳が…。
ああ、そうだ、この本は詠み終わったから、片付けねばな。
「……!」
目の前に黒髪銀眼の少女が立っていた。
「ドサドサッ!」
後ろに後退ったが、足下に置いてあった本に躓いてしまった。
周りにあった本の山が崩れてしまった。
そんなことよりも、
「あ、ああ…」
声がうまく出ない。
少女は私の手を掴み、立ち上がるのを手伝ってくれた。
「すまない、ありがとう。
と…ところで君は?」
人と話すのは久しぶりだ。
話した内容はコレで良かったのか?
『私は……時空の旅人かな』
時空!?
3次元と4次元の複合か?
いや、5次元に関する事かもしれん。
【10次元の虚数の世界、11次元の揺らぎ】もまだ、分かっていないから、それかもしれん。
「…時間。君は他の空間から来たのかい?」
『理解が速いね。まあ、そんなところ』
成る程、5次元の多宇宙か。
やはり私の理論は間違っていなかったんだな…。
ただ、理解が速い?
そういえば、名前を聞いていなかった。
「君の名前を聞いてもいいかな?」
『私は………
違う、そんなんじゃなかった。
確か……
真名を隠すための名前を思い出してるのかな?
あれ、だけど、
まあいいや、夜見か。
「夜見ちゃんか。
そうそう、君に名を聞いて僕が答えないのは不利だね。
僕はアルベルト・アインシュタイン。
よろしくね夜見ちゃん」
そう、僕はアルベルト・アインシュタイン。
魔法と魔術による時空の捻りを研究する者だ。
『よろしくアイン』
アインか…。
「あ、そうだ、こんな処で立ち話よりそこで座って話そうか」
椅子の上にたくさんあった本を退かし、座る場所は何とか確保したな。
『分かった』
◆
其から、毎度のことだが色々と話した。
この世界のアインは、魔術や魔法について研究しているらしい。
特に時空との関係を調べているらしく、私の事やどうやって此処に来たのか聞かれた。
私はこの
今、此処は滅びかけているらしい。
この屋敷から外に出て十秒も掛からずに呼吸困難に陥る。
其ほどまでに大気が汚染している。
この世界で生きているのは極一部で、アインもその一人だった。
アインはこの世界から、他の世界に行きたい為にこんな研究していた。
だから、私に逢えたことで未来が見えたらしい。
アインは私に付いていきたい、と言ってきた。
始めは拒否したが、何回言っても下がらなかったから、仕方無く了承した。
今後は私の空間に住んでもらうことにした。
何度か会って、私の能力とアインの理論を合わせて研究するらしい。
◆◆◆
なんだ、この記憶は…。
ああ、あの時の記憶か。
でも……何でだ?
混ざっていて、正しくない。
アインと約束したのは、もっと前だったはず……
◇
あれ……何してたんだっけ?
まあいいや、寝よう…。
活動報告でも書きましたが、あと4話程で完結となります。
ちゃんと次回作を制作中なので御安心下さい。
次回は、最近出ていなかった「イズナ」と「死清」が登場します。
此だけは断言します。
あと、紫と籃も……いや、籃は出て来るのかな?
そんなところとします。はい。
「全ての物語は繋がっている。繋がりの無い物語は無い。次元を越えた先に未知なる世界が広がっている。」