東方白狐録√A【完結】   作:白狐さぐじ

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 明けましておめでとうございます!
 年越してしまいました…。

 此方のお話は番外編ですが、話の繋がりが在るような無いような…。
 諸々、伏線の回収があるやしなや。
 まあ、読んでみれば分かること!
 ちなみに作者は夜のテンションで前書きを書いています。


怪章「話は何処へでも繋がっている」
次元の捻れ


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 壊れた道

 外に去らされた部屋

 

「そうか、此処は()()私の世界か…」

 

 記憶の中か?

 いや、こんな景色は見た覚えがない。

 すると、此処は現実の世界になるのか。

 他の、過去の世界には行けるのかな?

 試してみる価値はあるか。

 まずは、媒体となる扉を……あのマンホールでいいや。

 

 少女はマンホールの蓋を開けた。

 蓋の下にあるはずの穴は黒く歪んでいた。

 少女は迷いなくその穴に飛び込んだ。

 

 

「やっぱり此処は現実に近い世界だ」

 次の世界は、『切り裂きジャック』の世界か。

 技術革命の時代らしいね。

 煙くさいし、汽車の音とか、懐かしく感じる。

 ん?

 あ、そうか、姿はジャックに成ってるのか。

 じゃあ闇に紛れて、他に行く扉を探すか…。

 

 

 

 

……

 

 

 ?

 ああ、此処は私の事を記した書がある所か。

 まあ、此処だけで此処にしか無いから、歴史にすら残らなかった。

 って、あれ?

 私の姿、ミクラのままだ。

 

「何か物音がしたな…。誰か居るのかい?」

 本棚の陰から髪と髭が真っ白な老人が出てきた。

 埃の被ったローブを纏い、片手に分厚い本を持った老人は、キョロキョロと周りを見渡す。

 

 誰だろう?

 結構風格のあるお年寄りだな。

 

「ありゃ気のせいだったかな?」

 老人はそんな事を言いながら、ローブに付いていた埃をパンパンと払い落とした。

 

 幾つか本を持ち立ち上がったところで私と目が合った。

 

「……!」

 一瞬動きが止まり、後退りしようとしたが足下に有った本に躓き、「ドサドサッ!」と周りの本を巻き込みながら倒れてしまった。

 

 私は急いで近づき、手を差し伸べた。

 

「あ、ああ…」

 私の手を掴み、立ち上がる。

「すまない、ありがとう。

 と…ところで君は?」

 

 戸惑いながらも、其ほど驚かずに質問するとはいい度胸をしているな。

 そうだ、質問されてたんだ。

 

『私は……時空の旅人かな』

 

「…時間。君は他の空間から来たのかい?」

 

 !?理解が速い。

 

『理解が速いね。まあ、そんなところ』

 

「君の名前を聞いてもいいかな?」

 

 あれ?

 何だろう、記憶が…?

 ごちゃごちゃに…。

 

『私は………訪菜(とうな)美樹(みき)

 違う、そんなんじゃなかった。

 確か……夜見(よみ)隅櫓(すみやぐら) 夜見だった気がする…』

 

 あ、ああ……そうだ、私は夜見。

 私の名前は夜見。

 私は天の巫女。

 

「夜見ちゃんか。

 そうそう、君に名を聞いて僕が答えないのは不利だね。

 僕はアルベルト・アインシュタイン。

 よろしくね夜見ちゃん」

 

『よろしくアイン』

 

「あ、そうだ、こんな処で立ち話よりそこで座って話そうか」

 

『分かった』

 

 アインは、椅子の上にたくさんあった本を退かしてくれたが、退かした本から埃が…。

 

 

 ん、何だろうか。

 物音が聞こえたようたが?

 気のせいかな?

 

「ヨッコイセ」

 

 おお、腰が痛い。

 

「何か物音がしたな…。誰か居るのかい?」

 

 何も聞こえないか。

 まあ、周りを見てみるか。

 

「ありゃ気のせいだったかな?」

 

 駄目だ、寝てたから目がボヤけて見えない。

(ゴホッゴホッ)

 埃が舞って、咳が…。

 ああ、そうだ、この本は詠み終わったから、片付けねばな。

 

「……!」

 

 目の前に黒髪銀眼の少女が立っていた。

「ドサドサッ!」

 後ろに後退ったが、足下に置いてあった本に躓いてしまった。

 周りにあった本の山が崩れてしまった。

 そんなことよりも、

「あ、ああ…」

 声がうまく出ない。

 

 少女は私の手を掴み、立ち上がるのを手伝ってくれた。

 

「すまない、ありがとう。

 と…ところで君は?」

 

 人と話すのは久しぶりだ。

 話した内容はコレで良かったのか?

 

『私は……時空の旅人かな』

 

 時空!?

 3次元と4次元の複合か?

 いや、5次元に関する事かもしれん。

 【10次元の虚数の世界、11次元の揺らぎ】もまだ、分かっていないから、それかもしれん。

 

「…時間。君は他の空間から来たのかい?」

 

『理解が速いね。まあ、そんなところ』

 

 成る程、5次元の多宇宙か。

 やはり私の理論は間違っていなかったんだな…。

 ただ、理解が速い?

 そういえば、名前を聞いていなかった。

 

「君の名前を聞いてもいいかな?」

 

『私は………訪菜(とうな)美樹(みき)

 違う、そんなんじゃなかった。

 確か……夜見(よみ)隅櫓(すみやぐら) 夜見だった気がする…』

 

 真名を隠すための名前を思い出してるのかな?

 あれ、だけど、訪菜(とうな)は聞いたことがあるような?

 まあいいや、夜見か。

 

「夜見ちゃんか。

 そうそう、君に名を聞いて僕が答えないのは不利だね。

 僕はアルベルト・アインシュタイン。

 よろしくね夜見ちゃん」

 

 そう、僕はアルベルト・アインシュタイン。

 魔法と魔術による時空の捻りを研究する者だ。

 

『よろしくアイン』

 

 アインか…。

 

「あ、そうだ、こんな処で立ち話よりそこで座って話そうか」

 

 椅子の上にたくさんあった本を退かし、座る場所は何とか確保したな。

 

『分かった』

 

 

 

 其から、毎度のことだが色々と話した。

 この世界のアインは、魔術や魔法について研究しているらしい。

 特に時空との関係を調べているらしく、私の事やどうやって此処に来たのか聞かれた。

 私はこの世界(次元)について聞いていた。

 今、此処は滅びかけているらしい。

 この屋敷から外に出て十秒も掛からずに呼吸困難に陥る。

 其ほどまでに大気が汚染している。

 この世界で生きているのは極一部で、アインもその一人だった。

 アインはこの世界から、他の世界に行きたい為にこんな研究していた。

 だから、私に逢えたことで未来が見えたらしい。

 アインは私に付いていきたい、と言ってきた。

 始めは拒否したが、何回言っても下がらなかったから、仕方無く了承した。

 今後は私の空間に住んでもらうことにした。

 何度か会って、私の能力とアインの理論を合わせて研究するらしい。

 

 

◆◆◆

 

 

 なんだ、この記憶は…。

 ああ、あの時の記憶か。

 でも……何でだ?

 混ざっていて、正しくない。

 アインと約束したのは、もっと前だったはず……

 

 

 あれ……何してたんだっけ?

 まあいいや、寝よう…。

 




 活動報告でも書きましたが、あと4話程で完結となります。
 ちゃんと次回作を制作中なので御安心下さい。

 次回は、最近出ていなかった「イズナ」と「死清」が登場します。
 此だけは断言します。
 あと、紫と籃も……いや、籃は出て来るのかな?
 そんなところとします。はい。



「全ての物語は繋がっている。繋がりの無い物語は無い。次元を越えた先に未知なる世界が広がっている。」

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