東方白狐録√A【完結】   作:白狐さぐじ

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大変遅くなってしまいました。
前書きで書くことなし!

本編どうぞ


第九話 「月と別れ」

 

 

 大國主と再会してから2、3年経った。

 最近は、暇潰しの一つとしてお面作りをしている。

 お面と言っても、作ったのは二つ程でどちらも狐の面。

 

「今日は」というか、ここ最近は、大國主の所に行っている。

 最近、月読命(つくよみ)達は忙しくて会う機会ない。

 理由は何となく知っているから、わざわざ会おうとは思わない。

 

 今日は、てゐが来ていた。

 てゐとは仲が良い方だと思っている。

 今、てゐが大國主に会うまでの話を聞いている。

『てゐは、海の向こうにある島で生まれたらしい。そこで数十年生き、その島を出る為に嘘をついた。ワニ(サメ)を騙して海を渡ったのだが、最後の最後に口を滑らして騙した事を言ってしまった。毛皮を剥がされて痛がって居たところを大國主に助けられた。』

と、こんな感じの話だった。

 大國主に助けられた時は、まだ獣の姿で人型にはなれていなかった。私と会う少し前に人型になったばかりだったみたいで、歩くのは慣れない行動だった為家に招いたのが真実。

 そういった秘話も聞けた。

 

 そんなことを話したり聞いたりしていると、廊下から足音が聞こえた。門番が小走りでやって来て、大國主と少し話すと、戻っていった。

 また、足音が聞こえたけど門番とは違う足音だった。

 足音の張本人は月読命(つくよみ)。何か難しそうな顔をして入って来た。

 

「お邪魔するよ」と言い私たちの前に座った。

 

「急ですまないが、我々は……今夜、此処の土地を離れることになった。行く場所は、『月』だ。そこで君たち、『因幡 てゐ』と『ミクラ』の二人はどうするか今、聞きに来た」

 

と言うと、てゐは聞き返した。

 

「え!?何で?どうするかって?」

 

「深い理由を言うことは出来ない。どうするかは、我々に付いてくるかどうかだ」

 

「大國主は、残るの?」

 

「儂は此処に残るが…?」

 

「じゃあ、私も此処に残る」

 

「てゐは此処に残るか。ミクラはどうする?」

 

「ん、私は………この『(地球)』で生まれたから、生まれたこの土地に残るよ」

 

「そうか、ミクラは何故だか知らないが私たちが此処を離れる理由を知ってるようだな」

 

「まあ、何となくだけどね」

 

「ふむ、二人は残るのか。ならばこれで会うのは最後かもしれないな。最後に言う言葉が思い付かないな。ならば『さようなら』と言うしかないな」

 

「貴方と会った回数は少なかったけど、この『因幡 てゐ』から最後に貴方に幸運が訪れるを願うよ」

 

「私から言うことは『また会えたら』としか言えないよ。月読命(つくよみ)と会ってから結構経つけど、こうやって話すことはなかったらな~。私は月読命(つくよみ)たちに会えて嬉しかったよ!」

 

「ああ、ありがとう。会うことがあるか分からないが、また会えたら良いな。では、私はそろそろ戻らなければならないのでな……。さよなら」

 

 

 夜になって外に出て空を見ていた。

 すると、数隻の巨大な舟が月に向かって飛んでいった。

 私は、死なない。いつの日か会えたら……

 

 




私の活動報告の所で、第一章が終わり次第、第一章の用語集を作ろうかと考えているところです。
他にも色々と報告?しているので、見てはいかがでしょうか…。

第一章もそろそろ終盤、次の話もよろしく!
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