ご注文はデルタギアを装着したワイルドギースですか?   作:ひばり9号

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初めまして、ひばり9というものです
ごちうさはにわか程度の知識しかないので設定とか色々アレだと思いますが目を瞑ってやってください



一発で犯人は俺じゃないと確信したよ

春の暖かい陽射しが、街を包み込んでいた。

まるで積み木で作られたような建物が並ぶ、通称“木組みの街”。

そのうちのとある家の裏庭に、彼は居た。

(今日もいい天気だなオイ)

彼の名はワイルドギース。淡いグレーの体にモヒカンのような頭の毛、そして左目の傷を持った“うさぎ”である。

彼はここらのうさぎの間じゃ名の知れた不良野良うさぎで、“灰色の雷”という異名もある。

生まれた時から野良うさぎであり、幾度も他のうさぎと戦い、勝利した。左目の十字傷もその勲章である。

そんな彼が、なぜこの家に住み着いているかというと・・・。

「ワイルドギース、またあんた裏庭のハーブ取ったでしょ!」

非難がましい声が聞こえるのと同時に、1人の少女がうさぎ小屋の前に現れた。

「まったく、食料は各自調達の約束でしょ!?」

琥珀のような輝きをもつ金髪のショートに、すらっと伸びた足、少し幼さの残る顔、彼女がこの家の住人である桐間紗路“シャロ”だ。

可愛らしい童顔とは裏腹に性格はやや大人びており、少々意外に思える。

が、しかし、今はその童顔にあからさまな怒りが浮かんでいる。

「あんたがハーブ好きなのは分かったけど、いくらなんでもあんなに大量に取ってく必要ある!?」

裏庭のハーブとは、家の裏庭でシャロが育てているハーブのことだ。

(は?俺知らねーし)

ワイルドギースは、面倒くさそうにシャロを目を向けた。

そもそも何故ワイルドギースが疑われたかというと、彼がここに来た理由にも関わってくる。

数ヶ月前から彼は、シャロの家に勝手に住み着いており、その時に家賃代わりとして裏庭のハーブを取っては家の中に置いていた。それをシャロはお化けと勘違いし、学校の先輩リゼや幼馴染の千夜と共にお化け=ワイルドギースを捕まえた。

そこからワイルドギースは正式にシャロ宅に住むことが決定するのだが、シャロは未だにハーブの一件を根に持っており、ハーブが無くなっているととりあえずワイルドギースに疑いをかける。

もっとも、ハーブを取っているのはワイルドギースではなく他の野生のうさぎであるが。

彼は野生のうさぎがハーブを取ろうとするたびに追い払っているが、シャロ本人はそんなことはつゆ知らず、

「いい加減にしてくれる?このまま続くようなら私にも考えがあるよ」

怖い顔で相変わらずワイルドギースを責め続ける。

(ちげーっての)

彼は明らかに不機嫌さが滲み出た顔をシャロに向けるが、うさぎの思いが人間に通じる訳もなく、しばらく怒った後にブツブツ言いながら家に戻っていった。

バタンと強めにドアが閉まる音を聞いたワイルドギースは、大きくため息をついた。

(何で俺が怒られなきゃならねえんだ)

怒られ始めた当初は少し反抗もしてみたが、最近では諦めて大人しくしているようにしている。その方が早く終わるからだ。

(かったりいなもう・・・)

そう思いながらうさぎ小屋の中に寝転がった時だった。

(ん・・・?)

視界の端で何かが動いた。

野生のうさぎかと思ったが、動きやサイズが違う。

瞬間、彼の第六感が違和感を感じ、後を追い始めた。

うさぎでないのならあれは何なのか。

ワイルドギースはほぼ本能で動いていた。

彼は必死に追いかけたが、結局見失ってしまった。気付くのがもう少し早ければ追いつけたかもしれなかったが。

(ちっ、逃げられたか)

辺りを見回しながらワイルドギースは思った。

仕方なく家に戻ろうとした時、彼は何かを見つけた。

(これは・・・!?)

それはハーブの切れ端だった。やはり、誰か第三者がハーブを盗んでいたのだ。

(今度来たら絶対捕まえてやる)

そう心に誓い、彼は戻っていった。




修学旅行の飛行機の中で一気に書いたので結構雑な部分があったりします
その辺は気にしないでください
ちなみにワイルドギースはオスです
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