文彦達は初めから気付いていた、古いとはいえこの大型艦だ。ドアを開けて階段を降りた部屋がここしか無いそれだけで違和感があるのに“別の熱源”が索敵にあったからだ。しかしその話題を出そうとしないフェストゥムに痺れを切らしたのだ。何故、皆がいる時に聞かなかったのかというと、あまり外に話を広げるのは避けたいからだ。聞くべきなのは、一騎と総士だと文彦は考えていた。
【あら気付いていたのですか?聞かないからそのままにしていたのですが】
「あまり事を大きくしたくは無いのでな。それに今ここに居るものなら聞いても平気だと知っている」
【そうですか。
「どうした?カノン」
「ザルヴァートルモデルはニヒトとザインのみと聞いている。それ以上人類軍には作る技量は無かったはずだ。そのデータも消失したと聞いた。ならそのザルヴァートルモデルはなんだ。どこから持ってきた」
【聡い子ですね、貴女は。確かにこれはザルヴァートルモデルではありません。既に廃棄された機体を
「フェストゥムが学んだのか…お前は他のやつとは違うんだな」
【この機体は
「なっ…」
「カノン知っているなら教えてくれ僕達は情報を共有しておくべきだ」
「わかった。知っている範囲でいいなら」
しかし悲劇は終わらなかった。実験の最中ある爆発が起こった。そして残ったのはそこに博士や研究員、実験員が其処に
「……というわけから深い海...マリアナ海溝に廃棄されたと聞いている」
「そんな危険なものなのかカノン?俺には優しい感じがするんだけど」
「一騎、僕には嫌な感じがするぞ」
【この機体はいまは枷として機能しています。そして私と同化していることによりミールの半身になっています】
「半身?後の半身はどこだ…隠しているのなら信用はできんぞ」
「予想はつきます。たぶん彼でしょう」
【そうです。彼がもう半分のミールです。それと枷については又にさせてください。私は少し眠るとします。】