こんにちは
ゲルググが好きなアルファるふぁです
今回はいよいよアウラちゃんメインパート
何が起きるのでしょう
薄暗いコクピットの中で、一人の少女がモニターを弄っていた
様々な機器を点けたり消したりしてみる
しかし、コクピットの機械は一切反応を見せない
拳を叩き付ける
「どうして動かないのよっ!」
苛立ちを声にしたところで、モビルスーツはウンともスンとも言わない
機体の状態は完璧だ
今まで使われていないとはいえ、アウラの乗るゲルググのコンディションはちっとも問題ない
今まで整備してきたからわかる
「アナハイムの奴らが、サイコミュなんか入れるから・・・!」
このゲルググは、ウォルターがアナハイムに譲渡したものだ
経緯はわからないが、色々と手を加えられた後アイアンフィストへ送り付けられてきた
天下のモビルスーツ業者が改造したのであればきっと高性能なものに生まれ変わったのだろう
パイロット一同はそう考えた
が、真実は違った
動かなかったのだ
起動すらしなかった
これは一体どう言うことかというと、ゲルググにはサイコミュが搭載されたのだという
今だ不明な点が多数あるサイコミュを、無理矢理搭載されたのだと
それで機能不全を起こし、機体が動かなくなった
処分に困り保管するにも金がかかったため、元の持ち主のウォルターが押し付けられる形で受け取ったのだ
アナハイムですらどうにもならなかった機体が、辺境のカス組織に動かせるはずもなく、ゲルググは倉庫で置物と化していた
だが、この状況では、藁にもすがりたくなる
「動け!動けぇ!」
起動ボタンを何回も押す
レバーを引く
何も反応はない
「動いてよ・・・」
アウラの目元が赤くなる
気が強そうな目が、弱々しく歪んだ
「みんなが・・・しんじゃう・・・」
迫り来る敵
動かないモビルスーツ
必死に戦う仲間たち
何もできない自分
どうしようもできない状況
「・・・あっ・・・?」
そんなとき、アウラの脳髄に電流のようなものが走った
「・・・ウォルター?」
声が聞こえる
誰のものだろう
ウォルター
自分を拾ってくれた人の、苦悶の声
「助けに、いかなきゃ・・・」
アタマの中が澄み渡る
意識が一瞬のうち、地球を越え、宇宙へ飛んだ
体が軽くなった
それを自覚した瞬間、コクピットモニターが灯りを点しだす
ゲルググのモノアイが光った
「う、動いた!」
先程までの不調ぶりが嘘のように、ゲルググが起動した
その動きはスムーズで、モビルスーツというより人間のようであった
一挙手一投足が滑らかだった
まるで、自分の体のように
「こちらアウラ!ネクスト、聞こえる?」
機体の覚醒と共に稼働した通信機に吠える
周波数は合わせていた
「ネクスト、聞こえる!?ネクストっ!ツバイノワールが、アイアンフィストに!」
返ってきた声
相手にしっかりと通じていた
「了解した、すぐ行く!」
「私もモビルスーツで出る!」
「は?お前の機体は・・・」
壊れているはずだ、と続くであろうネクスト・ブレイクの言葉を切って、通信機を止める
ここからは、本格的なバトルが始まるからだ
おしゃべりの暇はない
「ウォルター・・・」
ネクストの前に通信をかけた相手の名前を呼ぶ
こちらは、返事はなかった
「今、行く!」
ゲルググは、全身からスラスターを覗かせた
そこから生まれる燐光
吐き出された推進力に、機体が空を飛ぶ
方角はわかっていた
頭で、感じた