こんにちは、鉄血が楽しみ過ぎて辛いアルファるふぁです
早く次の日曜日にならないかなぁ
今回は前回の続きとなります
つまり戦争ですね!
連邦のモビルスーツ・ジムⅢがビームライフルを撃った
閃光とともに加熱されたメガ粒子が伸びる
ビームは敵機のマラサイの背部ランドセルに直撃する
ダメージに耐えきれず、旧ティターンズのモビルスーツは爆発四散した
「一機撃墜!」
ケイロンは高揚と恐怖とを心に込めて吠えた
「これで五機!次はどいつだ!」
ジムの頭部が首を振る
攻撃できそうな相手を探しているのだ
視界には乱戦の様相が広まっているが、無闇に敵に攻撃を加えると味方に弾が当たりかねない
ハイエナのようなやり口になるが、こちらの味方を撃破して手が空いた相手から順繰りに倒すしかない
その時、ケイロンの視界の左側から何かが飛び込んできた
グフカスタム
旧ジオン公国の量産モビルスーツ
真っ赤に熱せられたヒートソードを、振り上げていた
グレックリーはブースターを最大出力にして叫ぶ
「食らえぇえええ!」
「ぬぁあああっ!?」
渾身の一太刀はシールドによって阻まれた
だがタダでは転ばないのがアイアンフィスト流だ
グフカスタムが、シールドで防いでいない脇腹へガトリングシールドを撃った
「あぐぐっ!チィ!」
ジムⅢは慌てて飛び上がる
グフカスタムと距離をとると、ケイロンは相手をじっくり睨んだ
「動きが鋭い、アイアンフィストの機体だな・・・?」
ジムⅢが離れると、グレックリーは相手の構えを見た
「そこそこやる奴か、いけるか・・・?」
一定の間合いを保ちつつ、両者はじりじりと動き始める
砂埃と煤をはらんだ風が、二機の間を通り抜けた
ビームライフルの弾が、レイゼンの乗るドムトローペンの脇を高速で通り過ぎた
ただのジグザグ軌道で動いては補足されると、レイゼンはブースターを吹かす
「不味いのに当たったな・・・」
心中で舌打ちをひとつ
敵はバージムだった
旧ティターンズのモビルスーツ・バーザムをジムに似た外見に改装した連邦の機体
カラーリングは青と白
「ぬ、ぉっ!」
ビームがまた飛んでくる
肩に焼け跡が付き、腕に溶けた装甲が垂れてきた
もう何メートルかずれたら、胸部へ直撃するコースである
一発ごとに精神力が大きく削られる
モビルスーツの性能だけではここまで正確な射撃は難しい
凄まじいパイロットが乗っているのがわかった
「あの機体色、あの腕前・・・前に戦ったことがあるぞ」
レイゼンは回避の最中、余裕のない思考の余りを使って敵機の様子を観察していた
相手が以前戦ったことがないか思い出していた
そして、アイアンフィストに来た中で最強のパイロットの名前に行き着いた
「・・・ブルース・ウェイン大尉か!」
その答えがもしも正解だとしたら、現状で考えうる中で最も厳しい
なにせそのパイロットは、レイゼン、ウォルター、グレックリーの三人が束になってかかって尚互角以上に戦うスーパエースなのだから
しかもあの時は旧式のジムクゥエルで現れたのが、今回はバージムである
最新とは言わずともかなりの高性能だ
性能差が広がり、さらにこちらはたったの一機
さてどうするかと思案していた、その時だった
「ジオニズムに反逆する愚か者共がっ!」
まずゲルググキャノンがビームキャノンを向けてきた
「連邦の兵か、覚悟してもらうぞ!」
続いてハイザックがビームサーベルを握って突貫してくる
「二機まとめて俺のスコアになれぇ!」
最後にドライセンがトライブレードを取り出しながら現れた
二機の追いかけっこへ唐突に乱入してきた三機のモビルスーツ
ツバイノワールの機体だろう、両肩が黒く染められている
この混乱した状況でも一塊で動けていた
バージムはその三機へ首を向ける
そして、ブースターを起動した
ゲルググキャノンが放ったビームキャノンを空中へ上昇することで回避
縦に回避、ビームライフルを撃ち込む
斬りかかってきたハイザックとビームサーベルで鍔迫り合いし、蹴りで体勢を崩させる
そしてコクピットへ一突き
背中へ飛んできたトライブレードは、振り返って一閃切り捨てる
ドライセンはビームガトリングを撃つ
バージムは空中で体を捻り、すれすれのところで光弾の群れをかわす
次の刹那にはドライセンの片腕がビームガトリングごと溶断した
ビームライフルが命中したのだ
そして飛び込むような急接近を経て、バージムはドライセンの傍を通り過ぎた
ドライセンの上半身は地面に転がった
三機のモビルスーツはそれぞれ大爆散する
様々な破片が辺りに飛び散る
僅かな時間のことであった
少なくとも三機が倒れた時点では、全力で離れようとしたレイゼンの視界にはいまだあのバージムがいる
爆炎と煙を掻き切るように飛び出してくるモビルスーツが一機
疑うまでもなくブルース・ウェインの乗るバージムだった
その一機はまたビームライフルをこちらに向けてくる
「一体どうしろって言うんだ?」
レイゼンは誰にともなく言った
バージムのライフルから閃光が迸った
緑の影があった
それはミサイルの嵐を全身から放った
それに混ざる光線
橙の影が攻撃を左右に避ける
地上を滑るように動き、直線に飛んでくる攻撃をかわしていく
ビームマシンガンが向けられた
ズサは銃口の先から逃げた
右へ行くと見せかけ左へ行き、回転しながら前進する
フェイントをいくつも混ぜた舞うような動き
ゲルググは迷わずビームマシンガンのトリガーを押した
そして武器を、滅茶苦茶に振り回した
乱射である
避け方など関係ない、弾幕を形成する
ズサは直ぐ様回避行動をやめ、空中へ逃れた
ビームキャノンを撃たれ、肩のミサイルランチャーを吹き飛ばされながら
撃ち尽くしたお陰で誘爆はしなかったが、ミサイルが入っていたら小さくないダメージを受けていただろう
緑のズサは空中で静止した
スラスターから噴射される炎を調節し、相手を見下す位置で止まる
「誰だ?」
ズサのパイロットは問う
「アイアンフィストのパイロットか?」
オープンチャンネルであるので、相手には伝わっているはずだ
対するゲルググのパイロットは答えた
「だったらどうしたの?」
「ジオンの理想を捨てたのか」
「テロリストの福音なんかに興味はないわ」
ズサは銃剣の付いたビームライフルを夕焼け色のゲルググへ向けた
モノアイが銃口を睨む
「正しき未来のために、スペースノイドのために戦いが必要なのだ・・・地球連邦を退け、宇宙に住む者達がさらに発展する土壌を作らねばならないのだ」
マーヴェルの声が徐々に低くなっていく
「ジオンに正義はある!」
幽鬼を彷彿とさせる恐ろしげな意思を、アウラは受け取った
「正義?そんなもの、ありはしない」
そして拒絶した
「着飾ったエゴと共に沈め、勘違い野郎」
「小娘が、消えるのは貴様の方だ!」
相対する両機が、互いに向かって突撃した
緑の影と橙の影が交差する
あまりの速度に、そのモビルスーツ達の機動は線のように見えた
グリーンとオレンジのラインが複雑に絡み合う
ビームと実弾が、互いから発射され、互いから逸れた