アイドルマスターシンデレラガールズ~花屋の少女のファン1号~ 作:メルセデス
誤字脱字、キャラ崩壊、亀更新等不安な要素しかありませんが、始まります。
高校の始業式から数日、学校の授業が終わって、いつもの帰り道にそれは起きた。今日出された課題をさっさと片付けて時間を持て余そうと考えてた時だ。
「僕のロボットが〜!!」
ちょうど、公園の前を通る道で子供の泣き声か聞こえた。
あ〜、おもちゃのロボット落として部品が壊れたのか。
俺も昔は同じことやったな…覚えてないけど。
視線を向ければ子供だけじゃなく、茶色の長い髪の毛の女の子が子供の隣に立ってる。…って、よく見たら、同じ高校の制服か。 大方、心配でもして駆け寄ったのか?
まさか、子供を泣かせたってことはないだろう。
…ないよな?
「ちょっと君!」
横を通り過ぎていく警察官が二人…誰かが通報したのかそれともただ通りかかったのかは知らないが、これで大丈夫だろ。さて、帰って課題やるか…
「とりあえず、署まで来てもらおうか」
「え!? ちょっと!」
………おい。何故かは知らないけど、警察の方、完全に連行しようとしてる!? せめて話くらい聞いてやっても良いだろうに。 警察に振り返る女の子の横顔が見えた。
あれ? 同じクラスのやつか…。 知らない人ならまだしも、知ってるとなると見て見ぬ振りってのは、なんだか気分が悪い…。 決断した時は早かった。 俺は足早に三人の元へと歩き出した。
………今思えば、この時間帯にこの出来事に遭遇してなかったら、ここまでの関わりを持つことなんてなかったと思う。 面倒なこともあるだろう。
「ちょっと良いですか?」
まぁ、後悔だけはしないのは確かだろうさ。
「なんだね?君は」
「通りすがりの学生ですよ」
めっちゃ怪訝な目で見られてる。いやまぁ、関係のない人間がいきなり話しかけられたらそうなるのは分かるけども。まぁ、今回に関しては彼女の関係者じゃないこともないが…まぁ、置いとこう。
「話の経緯は聞こえてたんで知ってます。とりあえず、当事者から話を聞きましょうよ?彼女は何もしてないって言ってるんですから」
「しかしだな…」
当事者は泣き止まない子供。警察官も話を聞こうとはしたのかもしれないが、それでも泣き止まないのか。となると、普通に話し掛けてもダメか。だったら、こっちに注目をさせれば良い。子供の両肩に手を乗せる。それだけで、子供はこっちを向いてくれた。…本当は無理にでも顔をこっちに向かせようとしたんだが、大丈夫だったか。
「ちょっと良いか」
「…うん」
まだ涙声だが、話くらいは出来そうなくらいに落ち着いてくれた。これなら話せそうだ。
「何で泣いてたんだ?ロボットを落としてどこか壊れちゃったのか?」
「うん。手がどこかいっちゃって…お姉ちゃんも…一緒に探してくれたんだけど、見つからなくって…どこにあるか…わからなくて…」
「そっか。じゃあお兄ちゃんも手伝うわ。ついでに、そこのおじさん達もな。こんなに人が多ければ、すぐに見つかるって」
勝手に警察の方も人数に入れたけど、まぁ良いだろう。
彼女の迷惑料として、一緒に手伝って貰うさ。
まぁ、探すのが五人ともなるとすぐに見つかった。
子供に手渡してやると、「お姉ちゃんもお兄ちゃんもおじさん達もありがとう!」と、満面の笑顔を見せて走って行った。まぁ、子供の笑顔ってのは悪くないよな。
警察の方は、微妙な顔をしている。まぁ、彼女には謝らないといけないしな、仕方ない。彼女の方は…うん、あまり見ないようにしよう。こう、俺が見てはいけないような気がする。あれは、子供に向けてる笑顔だからな。良い笑顔してるよ、本当。子供が見えなくなった後、警察の方は彼女の方に向き直り、お手本通りのように頭を下げた。
「ご迷惑をおかけしました!」
「あぁ…うん、別に良いよ」
彼女は彼女で、特に腹も立ててないらしい。警察の方は俺にも頭を下げてそのまま職務に戻っていった。まぁ穏便に済んで良かったか。
「災難だったな」
とりあえず、一言声を掛けておこう。何かこのまま別れるのも気まずい。同じクラスなのは間違いないが互いに話したこともない。
「うん…。二度も体験はしなくて良いかな」
「なかなかないとは思うがな。ま、それにしても穏便に終わって良かったな、渋谷」
そう、彼女は渋谷だ。フルネームは…渋谷凛だったはず。
名前を見た時に、名前の通り凛としてる、というのが第一印象だとは…恥ずかしいから言いたくない。
「えっと…」
「一応、同じクラスの芳乃だ」
「………ごめん」
ま、覚えてないのも仕方ない。話したことないんだから。
まだ高校が始まって数日だ。同じクラスの奴でも名前と顔を一致させる方が難しい…と思う。話したことがあったり、そのクラスの学級委員長とかしてたら話は別だけどな。先に言った通り、渋谷とは話したことはない。
俺や渋谷が学級委員長とかしてるわけでもないしな。
「別に気にしてない。俺が覚えてるのは偶然だったしな。クラスの半分も名前と顔が一致してるか怪しい」
「そっか」
「………んじゃ、俺は帰るわ。これからよろしくな」
とりあえず一段楽着いたし、ここらで締めにするのが良いだろう。お互い、もう話す事はないはずだ。渋谷に背を向けて、俺は一歩を踏み出した。
「あの…ありがとう。それと…よろしく」
「………ああ。じゃあな」
言われると思ってなかったお礼を言われるのは嬉しい誤算というものだ。思わず、足を止めてしまった。ちなみに、返事をしたのは背を向けたままだ。………別に振り返るのが面倒だっただけだ、正面から礼を言われるのが恥ずかしかったわけじゃない。………恥ずかしかったわけじゃない。さて、家に帰って課題を終わらせますかね。
第一話でした。どうでしょうか?自分では自分の書いた小説を評価しにくいので、なんとも言えません。
ただ、読者の方が面白いと感じて頂ければ幸いです。