前回のつずき(←なぜか変換できない)です。
まだ見てない人はこの話から前回の話を想像してみよう。
まず動いたのは新八だった。
「銀さんって甘いもの好きですよね」
「ああ」
「じゃあこの砂糖菓子あげますよ。いいよね、神楽ちゃん」
「べ、別にいいアルよ」
(な、何!?)
神楽は驚きを隠せなかった。無理もない、新八がそんな聖母のようななことを言っているからだ。
「じゃあ神楽ちゃんにはチョコレートかな?」
新八の様子がおかしい。きっとこれは何かの布石だ…。そうたやすく新八の策略にはまるわけにはいかない。
「私はもう大人アル。甘い物はいらないネ」
「そうか…。神楽ちゃん酢昆布好きだしね」
新八は残念そうな表情をしていた。しめしめ、してやったり。
「じゃあ仕方ない」
新八は一拍おいておいて悪魔のような笑い顔でこういった。
「これは僕がもらうよ」
(し、しまったー!)
まんまとやられた。羽振りがよさそうに見せかけてチョコを自分にもっていった。布石ではなく今すぐチョコを取るための策だった
そもそも砂糖菓子は甘すぎてみんな遠慮しがちだ。そのあまり食べたくないものを巧みに甘党の銀時に回した。まさに一石二鳥である。しかもついつい大人ぶり甘いものはを否定してしまった。もしケーキを切り、サイズが違った時、前回(かに)に私が使った言葉の揚げ足を取られてしまう。やつは私がむきになりこの言葉を使うことも想定していた。自分が油断しているばっかりに招いたミス。
「や~、神楽ちゃんももう大人なんだね~」
「まあ、ガキの成長は8.〇秒バズーカーのブームが終わるよりはやいからな」
「失礼ですよ銀さん」
「まあ、神楽もああいってるし、
銀時がニヤニヤしながら言った。
(あ、あの天パ、気づいてやがったー!)
あの天パは気づいていた。そして新八の策にのり私を陥れた。やられた。このままではやつらのペース。なんとかしなければ…なにか、何か策はないのか!?
(はっ…!)
その瞬間、神楽はひらめく。圧倒的ひらめき。二人の談笑も届かない。それほどの閃光が神楽の脳をさす。ひらめく。悪魔を殺す悪魔的奇手。新八・銀時殺し。
「おい、なにしてんだ神楽、そんなには鼻高くして」
「いや別に高くなってねーよ」
「い、いや、なんでもないアル。それよりはやくケーキ食べるアル」
「よし、じゃあこのキリトのような包丁使いできってやるぜ」
「顔と髪は別人ですけどね」
「んだとこら。眼鏡使いは黙ってろ」
「誰が眼鏡使いだ」
三等分に切ったケーキは予想どうり1つだけ小さかった。
「さあ、どう分ける?いやーきっと甘くて美味しいだろーなー」
さっそく銀時が仕掛けてくる。神楽の揚げ足を取るつもりだ。だが神楽は動じなかった。そして大勝負に出た。突如なき始めたのである。
「お、おい、どうしたんだ神楽」
「ぐすん…。こんなふうにみんなでケーキ食べるのいつぶりかなって。マミーが死んでパピーも忙しくなって…。ちょっと嬉しくなってしまったアル」
((そ、そうきたカー))
神楽は同情を誘う手に出た。もちろんこれは嘘泣きである。それは2人にも分かっていたが、ここで不用意に「いやうそ泣きしても無駄だコノヤロー」なんていってしまうと二人の評価がガタ落ちである。三回連続人気投票8位を脱したい新八にとってはいたい。いたすぎる。神楽はそれをも見越してこの手を使ったのである。
(くくく…さあ、私に一番でかいのをよこすアル)
「お、落ち着いて神楽ちゃん。はいティッシュ。」
「あ、ありがとうアル」
「ま、まあ辛いこともあるだろうけどがんばれよ」
「わ、わかったある」
「えーと。ケーキは神楽ちゃんが一番大きいのでいいよね」
(きたー!)
神楽の勝ち。そう見えた。だが勝利の女神は神楽には微笑まなかった。
なぜなら
(さあ、いただくと…ってなんじゃこりゃー!)
神楽がもらったケーキは一番大きかった。だが何か寂しさを感じた。そう、上にイチゴがのっていないのである。
(ば、ばかなー!)
「あぁ、お前なんか考え事してて気づいてなかったけど、一つだけ大きかったからそれのいちご全部回収したんだよ。あ、イチゴはこれね」
(う、嘘ダー!!!!!)
またしても神楽の完敗である。神楽の足元が以前(すき焼き)のように崩れようとした。しかしそこに新八が助け舟を出した。
「でもやっぱりイチゴがないのはかわいそうですね。少しあげましょうよ、銀さん」
「え゛~嫌に決まってんだろ。これは俺のイチゴミルクの原料になるんだよ」
「何いってんすか。あんた原作でそんなの1度も作ってないでしょ」
「ちぇ~」
「し、しんぱち~」
まさかここにきて新八が優しくなるとは。新八に対する神楽の高感度が0から1上がった。
「これぐらいでいいよね」
のっけられたイチゴはくきのあたりが白いいわいる“はずれ”である
「じゃああまったのは2人で食べましょう銀さん」
「そうだな。これで心置きなく食えるぜ」
「……」
「どうした神楽」
「…こせ」
「な、何いってんのの神楽ちゃん」
「お前らの…」
神楽の戦闘力がどんどん上がっていく。そして銀時のスパウザーが壊れた瞬間(新八が「なんでんなもんもってんだよ」とつっこみたかったのは言うまでもない)
「てめーらのけーきをよこせー!!!!!!!!」
ついに神楽が爆発した。もう〇ハゲのべ〇ータ様も涙目である。
「ちょ、ちょっと待って神楽ちゃん」
「お、落ち着け神楽、ちょ、きこえてる?」
神楽が2人に近づいた。
「うおらぁー!」
「ぎゃー!」
「ぎ、銀さん!」
「つぎはお前の番アル」
「ちょ、ちょっとまってって。は、話せばわかるからさ、ね?」
「問答無用!」
「ぎゃー!」
「…ってことがあったんですよ姉上」
「あらあら、神楽ちゃんもまだまだ子どもね~」
包帯だらけ新八とその姉、志村妙はお茶を飲みながら談笑していた。
「でもさすがに銀さんも新ちゃんもやりすぎたんじゃない?神楽ちゃんまだまだ子どもなのに」
「はは、おもわず…」
「今度酢昆布でも買ってあげなさい」
「そうですね、姉上」
「あっ、そういえば」
お妙が何かを思い出した。
「なんですか?」
「いや、なんでもないわ」
「え~、気になるじゃないですか」
しぶるお妙。心なしか気まずそうな顔をしている。
「じゃあ、言うけど」
「はい」
「新ちゃんの誕生日って…いつだっけ」
「…」
今日も江戸は平和である…。
どうでした?やっぱ頭脳戦(?)を書くのは苦手です。
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