すいませええええん!
悪気は…ありませんでしたああああ!
ふう…ってわけで『人類皆阿呆なり』お楽しみください。
「いらっしゃい!焼きそば二人前ね!はいどうぞお!」
ここはB級グルメ会場。そこの焼きそば屋でサングラスをかけた男が客をさばいている。
長谷川泰三38歳である。
(これだよ…!俺がやりたかったのはまさしくこれだ!)
最近彼は新たに焼きそば屋のバイトを始め、今日はB級グルメが開催されるということで長谷川のバイト先の焼きそば屋もエントリーしたというわけだ。
(値段はタダだけど、こうやってじかに客と向き合ってその客の笑顔を見る!これこそが仕事ってやつなんだ!)
仕事の楽しさを痛感する長谷川。そんな長谷川のもとに、
「一人前ね!ありがとうございました!」
「お、ずいぶんと張り切ってるじゃねえか長谷川さん」
万事屋の三人が現れた。長谷川はそれに驚いたようで、
「あれ、銀さん。意外だな、こんなとこに来るなんて」
「いやな、新八がどうしても花見をしたいって駄々こねるからよお」
「それ銀さんでしょうが」
新八の鋭いつっこみにハハハと笑って長谷川は、
「まあいいや。で、うちの焼きそば食べるか?屋台はぼろいが、味は保証するぜ?」
長谷川があどけてそう言う。だが銀時は
「いや、もう神楽が食べてるんだが」
平然とそう言った。長谷川が見てみると神楽が確かに勝手に食べていた。しかも在庫の半数以上を。
「っておい神楽ちゃん!何勝手に食べてんだよ!しかももう半分も食べてんじゃねえかよ!」
「いあいほうはいはふなほれ(意外とうまいアルナこれ)」
「そうか、じゃあ良かった…。じゃなくて!それしか在庫無いから!それ全部食べたら俺くびになっちゃうから!」
神楽はそんな長谷川を尻目にすべての焼きそばを食べ終えた。
「うう、腹いっぱいアル」
「み、店が……」
ショックのあまり長谷川は真っ白い灰になって風に吹き飛ばされてしまった。
「ねえ神楽ちゃん、さすがに食べすぎじゃない?多分長谷川さん今回もくびだよ…」
「仕方ないアル。それが世界の、銀魂の世界の
「仕事させてあげなよ…」
…なんてことがありつつ、万事屋の三人は桜の前にやってきた。
江戸の桜の満開のシーズンが終わったにもかかわらず、その桜は思わず固唾を呑んでしまうほどに咲き誇っていた。それをみた新八は、
「すごいですね、二人とも。地球の桜ぐらいきれいですね」
なんて感想を漏らす。銀時と神楽はというと、
「「がつがつがつがつ」」
「お前らああ!食べすぎだああ!」
出店でカレーを食べていた。桜に目もくれずに。
「ってお前らああ!ドンだけ食い意地はってんだよ!桜見に来たんだろうが!」
「ええ?もう別によくね?」
「よくねえよ!」
新八はまさに“花より団子”状態であった二人をカレーから引き剥がし、桜のほうにつれてきた。
「ほええ、意外といいじゃねえか」
「そうアルナ。なんだか日ごろのちっぽけな悩みなんか忘れてしまいそうアル」
「…はあ、ほんとマイペースだなこいつら…ってあの人たちは!」
新八が見つめた先。そこにはハタ王子とその付き添いのじい、それと沢山の護衛の人たちがいた。その中には三人が知っている顔も見受けられる。そんな物騒な様子を見て、
「おいおいせっかくの花見だってのにずいぶんと物騒じゃねえかよ。てかまたあのバカ王子かよ」
なんていってしまう銀時の気持ちもわからなくもない。
「銀さん、バカじゃないです」
「バカじゃなくてアホの間違えアル」
「いや違うからね。ハタだから、ハタ」
「バカもアホもクソも大してかわらねえだろうが。銀魂と金魂みたいなちげえだよ」
「それだいぶ変わってるでしょうが」
なんて本人が聞いたらぷちんとしてしまうような会話をしてると、
「ぶえくしょんっっ!!なんじゃ?誰か余の噂でもしとるのかのお」
「誰が好き好んでおめえの噂なんかするかよ(ボソッ)」
「んだとくそじじい!てめーのその変な触覚引きちぎってやろうか!?」
「てめーも生えてんだろうが!」
こっちでも切れそうに、というか切れながら話していた。
「にしても何で余はこんなとこに来なくてはならないんじゃ。余は珍しい動物のほうが好きじゃが」
ハタ王子がしかめっ面でつぶやく。
「まあ仕方ありませんよ皇子。これも地球とわが星の交友関係のためですから」
「はあ、面倒くさいのう…。第一警備が多すぎて全然楽しめんのじゃ。こんな昼間っから攘夷するバカなんておるか?」
ハタ皇子の言いたいことはわかる。今はまだ12時を回ったところ。こんな白昼堂々と狙ってくるやからは普通いない。それは真選組の面々も同意見で、
「土方さん、なんか平和そうなんで俺もなんか食べに行っていいですかい」
「ダメに決まってんだろうが。皇子の身になんかあったら切腹だぞ」
「その時は土方さんが全責任をとって全員分切腹して下せえ」
「それは俺になんかいも死ねって言ってるんだよなそうだよな?」
沖田と土方も真剣に警備をしているわけではなさそうだ。だがそれをみて近藤が、
「おいお前ら気を緩めるんじゃないぞ。いくら襲ってくる確率が低いからってサボっていいと言う事にはならないんだからな」
と二人に喝を入れる。焼きそばとお好み焼きを持ちながら。
「いやあんたが一番楽しんでんじゃねーか!さっきの言葉そのまま返すわ!」
とまあこんなこんな感じでまさか誰かが襲ってくるとは考えていないようだ。
そんななごやかムードを見ていた新八は、
「銀さん、あんなムードで大丈夫なんですかね」
銀時に聞いてみる。銀時は
「まああいつらはバカじゃねえからな。大丈夫だろ」
なんだかんだ銀時は真選組を信頼してる様子だ。
「第一こんな時間帯、警備で襲ってくるやつなんていないだろ。そんなバカ、あいつぐらいしか…」
その時、銀時の言葉をさえぎるように、爆音が会場全体に鳴り響く。
「っ…!」
銀時が反射的に音が鳴った方向を見る。そこの壁には大きな穴があいていた。
そしてそこから1台の大きなロボットが現れる。某機動戦士の〇クのような外見、少し控えめの配色。万事屋と真選組の面々はそれに見覚えがあった。そう、そいつは前にも花見の最中に突如出現したことがある。その操縦者は、
『はははっ!狂乱の貴公子、桂小太郎、参上仕った!』
狂乱のアホ、桂小太郎だった。
いやはや一ヶ月とは早いものですね。いつの間にか前の投稿から一ヶ月以上過ぎてるとは…。
今回の反省をふまえ、次から投稿のペースをもっと早くできるようにしたいと思います。辛かったら止めます。たまに長期休暇もあります。
こんな小説ですが今後とも宜しく御願いします。