≪~IS・男達のリベリオン~≫=world rebellion!=   作:かたつむり

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エタったと思ったか! 

残念、まだ続きました。
応援してもいいよと言う人が、まだいたら嬉しいです。
これからも亀投稿ですが、完結目指していこうと思います。


Miss of arrogant behavior is really exasperating
第10話


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≪~IS・男達のリベリオン~≫

      =world rebellion!=

 

第一章/一話:踏み外した兵器。その名は…

 

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【ラウ】

 

 

あの世界を震撼させた出来事、白騎士事件から二年の月日が流れた。

 

ドクターに呼ばれた私は。ドクターの代わりに本社で行われる、幹部会議へと向かう事となった。

 

まったく、ドクターも研究に没頭するクセを直すべきだ。そうでないと・・・

 

 

「さて、皆そろった様で何よりです。まぁ、若干一名ェ! 何処かのキ印が代打を立てたようですけど。ねぇ~、君は如何思います? クルーゼくん」

 

「申し訳ありません・・・」

 

 

私の胃に、穴が開いてしまう。

 

 

「まぁ良いでしょう。ジェイルの独断は、べつに今に始まった事じゃありませんし。今回の事は不問にします。タ・ダ・シ! 次からは、会議への代理参加には必ず。イイですか、必ずです。アポイントメントを取って下さい。君は知っている事かも知れませんがねぇ、一応今日の会議は幹部会議であってd」

 

「おいムウ、それくらいにしておけ。話が進まない」

 

「・・・まぁ、そうですね。クルーゼ君に言ってもしかたないです。この話は終わりです。クルーゼ君も立ったままでは辛いでしょう、ジェイルの席に座って下さい」

 

「申し訳ありません。お気づかい、ありがとうございます」

 

 

漸く遅れてしまった会議を始めらる様だ。

 

やれやれ。ドクターもアポイントを取っていないのなら、事前に知らせてほしいものだ。

 

ガウルンが割って入らなければ今もなお、お叱りと言うなの愚痴を聞かされていただろう。

 

集まった彼らに申し訳ない気持ちになる。

 

 

あぁ、お願いですドクター。研究に没頭するなとは言いません。

 

ただ人として最低限の常識はもってください。

 

ク、また胃がキリキリと! ・・・そろそろ新しい胃薬を買わなくては。

 

 

「さてっと、それでは是より。我々軍事兵器製造会社ロゴスの創設幹部件、重役による会合を始めます」

 

 

はぁ・・・胃が痛い。

 

 

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【リボンズ】

 

 

「さて、今日も集まってもらった理由ですが・・・まぁ、皆さん。毎回言っているのでだいたい分かっていると思いますが、一様、会議の通例なので言わせてもらいます。まぁ、形式美ってやつですよ。僕、形って大事だと思うんですよねぇ」

 

「オイオイ、イイかげん始めようぜ。前ふりが長いんだよ、大将」

 

「オッと失礼、会議のお題は何時もどうり。我が社が怨敵ISの事です、が。そ前にちゃんと、自己報告をお願いしますよ」

 

 

ふふふ、彼らのコミュニケーションはいつ見ても飽きないね。

 

自身を偽らない。そのあり方は野性的であり、原始的だ。

 

だからこそ、彼らは人として気高く美しい。

 

自身を偽り、与えられた役を唯こなす。近代社会の歯車共には無い、生命の輝きがある。

 

その生き方は朝日の様に心に広がり。

 

その熱い魂のは、周りの者を引きつける。

 

事実彼らの周りには良くも悪くも、人が集まる。

 

それはきっと、街灯に群がる蛾と同じ心象なのだろう。

 

あがけば届くかもしれない光だと言うのに。

 

その光に焼かれる事を恐れて、進む事を止めた者がいったい、この世界にどれだけいるか。

 

けど、だからこそ求めてしまうのが人の性。

 

抑圧された心に、彼らの生き方が際限なく広がっていく。

 

諦めた筈の夢と言う光を、無意識に求めてしまう。

 

ISが誕生した事で弾かれた夢と言う感情は、際限なく広がっていく。

 

 

例えそれが自身の夢でなく、誰かの夢だとしてもね・・・

 

 

人間観察が趣味の僕として。彼らの会話は、下手なコメデアンよりも面白いのよ。

 

それから会議が始まってから、各々が、個々に割り振られた役割の、状況と情報を公開仕合。意見交換や、今後のスケジュールを調整して行く。

 

そして本日の本命とも言える議題が、アズラエル社長から上がった。

 

 

「これまでに上がった報告で、僕なりにいくつか腑に落ちない点があったんですよねぇ・・・ただ最近。それの真相に繋がっているかも知れない影が、政治の裏にチラホラ、見え隠れ仕出してきました」

 

 

是は是は、じつに興味深い話だ。

 

 

「それはそれは、とても興味深い話です。何者なんです? その影は」

 

「亡国ですよ、亡国企業・・・皆さんも、名前くらい聞いた事はあるでしょう。何十年も前から存在していると言われていた、謎多きテロリストです。いやホント、驚きましたよ。僕の中ではアレって、ネス湖のネッシーみたいな扱いでしたけどね・・・どうやら実在している様です。そして、その亡国企業がISの一件に、関わっている可能性が出てきました」

 

 

ほぅ・・・

 

 

「で、根拠は」

 

「ISの世界への普及速度が、異状だからです」

 

 

普及速度が異状・・・ なるほど、僕もアズラエル社長の考えが読めてきたぞ。

 

 

「だいたいねぇ、僕はずっとおかしいと思って入たんですよ。日本へのミサイル攻撃を、ドクター束が製作したISが防いだ事件。今で言う白騎士事件から、既に二年が経ち。ISの出現が、世界の軍事バランスを大きく崩壊させ。ISのあり方は政治や世界にも、大きな波紋を生みました。ですがそれでも世界の反応は、余りにもスマートだった」

 

「『そりゃ勿論、ISが欲しいからだろ。何せあんなトンでも兵器だ戦争のし甲斐があるぜ』クククッ、サーシェスならきっとこう言うだろうぜ」

 

 

くふっ・・・ガウルン、笑わせないでくれ。今のは不意打ちだよ。

 

あぁ、サーシェスなら言うだろうね。目に浮かぶよ。

 

 

「オホン・・・ガウルン。仮にもし君がアメリカの大統領だとしてですよ。突然世界に現在の科学レベルを越えた、超常兵器が現れました。そしてそれは、敵か味方か判りません。さて、君ならどします」

 

「そりゃまあ、警戒するだろうぜ。それで何とか話し合いで・・・OK.理解した」

 

「そう、それが普通の反応だ。そもそもISは、単機で一国を落とす事も可能な兵器です。その矛先に恐怖し。また、警戒するはずです。特に不本意とは言え、日本へミサイルを放ってしまった国は、戦慄すらしたはずです。実際、報復されても可笑しくありませんしねぇ~」

 

「なるほど。そして日本からすれば、わざわざその技術をくれてやる事もない。それがたとえテロだとしても。客観的に見れば、非は撃った側にあるのだから。・・・本当なら、今も冷戦状態が続いてもおかしくはないか」

 

「そうでしょ、全く狂ってるとしか思えませんね。アラスカ条約何てカッコ良い名前の協定ですけどぉ、要訳すると自国の兵器が弱いから、貴方の国の兵器を下さい。勿論無償で(笑い)。な、頭の可笑しい取り決めです。正直な話僕は、この協定が可決されるとは思いませんでした」

 

 

あわよくば開戦、MSの良い宣伝になってほしかったのに。

 

ギルバートの意見に気を良くしたのか。それともストレスの所為か。

 

社長はいささか饒舌になっている。まぁ、兵器は使われてこそ意味があるんだ。

 

戦争を望むのは死の商人として間違ってはいないよ。

 

 

「あ、アズラエル社長・・・その意見には同意し兼ねますが、今は亡国の動きが気になります。近年の政治の動きはおかしい。国を動かすべきトップ達の反応もだ。私も、何らかの意思を感じてはいましたが。その背景に亡国が係わっているのなら、このまま何もせずに後手に回り続けるのは危険です。いくら我が社のバックボーンに米国の重役が居るとはいえ、このままでは本国での兵器のシニアまでも、中からISに持って行かれます」

 

 

「その事なら大丈夫です。既に手は打ってあります」

 

 

後ろに立つ秘書に、何かを持って来るように言った。

 

 

「・・・これは」

 

「これはまだ報じれていませんが。ISの世界大会『モンド・グロッソ』に関する企画書です。そしてこの大会には、我々ロゴスもスポンサーとして参加しようと思っています」

 

 

モンド・グロッソ・・・ISの世界大会だって。

 

 

「はぁ、スポンサァだぁ? 」

 

「・・・理由を聞かせてほしい」

 

「どういうつもりだい、わざわざ敵に塩を送る様なまねをするなんて」

 

「・・・思っていたよりも不評そうですね。皆さん、そんなにISがお嫌いですか」

 

 

やれ、やれ、です。アズラエルはそう言いながら両手を上げて、大げさに首を振る。

 

アズラエルはの小馬鹿にしたリアクションが、こんなに腹立たしくと思ったのは、初めてだよ。

 

 

「良いですか、ハッキリ言って今、世界で最もホットなのはISです。ISのコアがドクター束によって世界に配布されてから二年。我らが米国を除く各国は、ISを新たな抑止力に加え。これまで国の抑止力であった兵器は破棄され、英雄達はホームレスになり下がる。・・・おまけに、勘違いをしたビッチ共は増えていくばかり。世界は今、ISによって動かせれているんですよ」

 

 

「だからISに媚を売るのかい」

 

 

それの言葉は裏切りだぞ、アズラエル。

 

 

「冗談じゃぁありませんよ!! 何で僕が今までMSを売り出さなかったと思います? 確かに機密保持も理由の一つですが、本命じゃあない。売れないからです。本当の意味で、MSを売り出せる時! それはIS最強と言う世界の色眼鏡が、この世から消滅させてからです」

 

 

アズラエルの言葉には、隠せぬ程の怒気が込められている。

 

如何やら僕の心配は杞憂で済んだ様だ。

 

 

「我が社の新兵器が、大会のチャンプと種目別競技のトップ達を相手に戦う、エキシビションマッチを。スポンサーとして多額の資金を投じる代わりに、モンド・グロッソの競技プログラムに組み込んでもらうよう、契約交わしました。」

 

 

ファハハハッアハハハハ!! なんて事を考えるんだ、この男は。

 

 

「ふふふ、本気かい。今そんな事をしたら確実に世界は荒れるよ」

 

「見せつける必要があるんです。見る目の無い腹とプライドだけが大きい企業の重役。勘違いした愚民共。つけあがるメス豚。そしてISこそ、史上最強の兵器と信じて疑わない屑ども。奴らの妄想を破壊しなくてはいけない。ISの世界大会、モンド・グロッソ。これを利用しない手はありません。目に見える形で、完膚無きまでに潰して、初めてISの時代は終わるんですよ!! いいわけなんてさせません。戦乙女が地を這う芋虫になるところを、その目に焼き付けてもらいます」

 

 

アズラエル社長は言葉を収めると、オーダメイドの椅子に深く座る込む。

 

そして何かを確認する様に。席に座る重役幹部一人一人に目を向ける。

 

 

「本日最後の議題です・・・・。僕についてきてくれますか」

 

 

ふふふ、今さらだね。

 

 

「勿論だよ。」

 

 

この議題は満場一致で可決された。

 

それは僕達が、世界をかき乱すという契約に。血判を押した事を意味する。

 

 

一滴の水が生みだした小さな揺らぎ。

 

その揺らぎは、確実に。この世界の行く末に大きな波紋を作りだすだろう。

 

だが良くも悪くも、世界は回ることを止めない。

 

 

「あぁ・・・楽しみだよ、本当に」

 

 

賽は投げられた。

 

 

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【ジェイ】

 

 

薄暗いラボの中。

 

様々な角度から映された映像が。部屋の中に、これでもかと置かれたモニターに映される。

 

その中で一番大きいスクリーン・モニターには、同じ形をした兵器が、赤い戦鬼をかもむ様子が映されている。

 

兵器達から放たれる、鮮やかなビームがモニターを明るく染め上げる。

 

だが、その度に銀色の閃光は走る。

 

赤い戦鬼を狙ったビームは、戦鬼の刀に切られ、弾かれ、流される。

 

 

≪くっ、くそぉ! ・・・いい加減当たれよ≫

 

≪何であんな動きが出来るんだ!? ≫

 

 

このまま硬直状態が続くのかと思われた拮抗は、次の瞬間赤い戦鬼の傾いた。

 

手に持った刀で弾き返したビームを、他のビーム当てる事で。戦鬼は、道を作る事に成功した。

 

戦鬼は縦横無尽に駆け抜けては、兵器達を一刀のもとに切り捨てていく。

 

 

≪人間じゃねぇよ、こいッごぁげぇぁ!!・・・≫

 

≪FO.5、応答しろFO.5! ≫

 

《俺を相手によそ見するたぁ。いい度胸だなぁあ、おい》

 

≪クッ、何時の間に≫

 

《やっぱ戦いは、接近戦だよなぁ》

 

≪ばぁ、この化け物がぁああ!! ≫

 

《おせぇよ、チョイサァ―――!! 》

 

 

兵器は戦鬼に向けてビームライフルを構えた所で、ライフルごと装甲を切り裂かれた。

 

 

「おやおや、流石だよアリー。ラムダ・ドライバを使わずに制圧するとは、圧倒的じゃあないか。それとも、ゲイツの部隊が弱過ぎたのかな」

 

 

私は赤い戦鬼こと、親友アリー・アル・サーシェスに、惜しみない賞賛をおくる。

 

それと同時に、隣でモニター越しに観戦していた新たな同志。ゲイツを少しからかって見るが。

 

 

「ウ~ン・・・本当は銃殺刑にしたいけど、これはしょうがないかなぁ~。相手が悪すぎる」

 

「おぅ・・・銃殺刑かい。ずいぶんと過激なチームだね」

 

 

正直、今は少しばかり反省している。

 

(すまない、名も知らぬゲイツの部隊員達よ。だが君達が弱過ぎたのがいけないのだよ)

 

 

《おい終わったぞ。次は何をすりゃ良いんだ》

 

「ああ、お疲れ様。今ハッチを開けるよ。それと今日は、もう上がってくれて構わないよ」

 

《了解だぁ、大将》

 

 

その後すぐ、私が端末を操作して開けたハッチから赤と白の戦鬼が入ってきた。

 

MS。ロゴス最重要機密に当たる。装着式人型パワードスーツ。

 

それもISを圧倒する事を目的に、さらに人型に近くなった新型のMS。

 

見る者を威圧させるかのような、芸術的造形。

 

制作した私さえも、見とれてしまう完成度だ。

 

 

「如何だったかな、それを使ってみた感想は」

 

「ヘヘェ、こいつはスゲェぜ大将。ビームは切れるしPS装甲を紙みてぇに引き裂いて、刃毀れ一つしねぇ。良いもん貰ったぜ」

 

「それは吉報。喜んでもれえて嬉しいよ」

 

 

まるで新しい玩具をもらってはしゃぐ、子共の様なアリーを横目に。

 

私はアリーとゲイツの部隊が動かしたMSのデータの比較作業を始める。

 

 

「しっかし凄いもんだねぇ、MSって言うのは・・・あ、ねえねえ。MSに名前ってあるの? 」

 

 

しかしゲイツの何気ない質問が、私の手を止めさせた。

 

 

「名前か・・・とくに考えていなかったな。アリーのはMS・Aで、量産機はナンバーの読みで、今まで問題なかったからね」

 

「おいおい、そりゃねぇぜ。今更だが、こいつはもう俺の大事なバディー何だからよぉ。名無しって言うのは勘弁してほしいぜ」

 

 

自分の機体に愛着がわいたのか。

 

相棒が名無しであった事に、アリーが抗議してきた。

 

 

「ふむ。ならばこんな名前は如何だろうか・・・」

 

 

『アストレイ』

 

 

道を外された者。

 

兵器の王道からはじかれた兵器。

 

 

「僕らにはピッタリの名前だろ」

 

 

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つづく

 

 

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