≪~IS・男達のリベリオン~≫=world rebellion!=   作:かたつむり

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今週最後?の投稿です。できるだけ周二~月一のペースで一話の投稿を目指します。
あと、感想を貰えると嬉しいです。気になるとこが在ったらビシビシ言ってください。
前書きを長ったらしく書きましてすいませんです。
読んでくださった皆様、今後ともよろしくお願いします。


第3話

≪~IS・男達のリベリオン~≫

      =world rebellion!=

 

 

三話:フィクション

 

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一人の子供の話をしよう。

 

子供の名前はジェイル・スカリエッティ。街中で小さな書店を営む夫婦の一人息子として生まれる。

 

天才の名を欲しいままにした、現代のアインシュタイン。

 

一を聞いて千を知るを地で行く彼は、ありとあらゆる知識を蓄え発展させ自分の更なる益にしていった。

 

そんな天才がムウ達と逢う事になる切欠は初めて彼らが出会いから三年前に遡る。

 

 

 

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【三年前】

 

 

幼年のジェイは飢えていた。

 

天才の片鱗は幼児の頃より表れていた。親の言葉を何度か聴いただけで覚え、理解した事から始まり。

 

字を教えれば、童話から動物図鑑、論文書まであらゆる本を読みあさり。

 

数字を教えれば、複雑な数式を解き明かしていた。

 

ジェイはこれが生き甲斐だと言うように、貪欲に知識を求めていった。

 

幼児が店に並んだ論文書を、理解し読み耽る。たとえ自分の子供で在れ、普通ならジェイはさぞ気味の悪い存在だろう。

 

だがジェイは両親に恵まれた。智識に対するジェイの奇怪な言動も、ジェイの持つ個性として受け止めてくれた。

 

暖かい両親と家庭の仲で育ったジェイは、ジュニアハイスクールに上がる頃には店に存在するあらゆる学会の論文書の凡そ2/3を読み理解し、知識として暗記していた。

 

そんな彼はジュニアハイスクールに入学するのを、とても楽しみにしていた。彼の知識に在るスクールとは自分の知らない事を学び、知識を蓄える所だからだ。

 

 

 

だが、ジュニアハイスクールへ入学して初めに感じたのは失望だった。

 

習う事のは既に知っていることばかりで無駄な時間の浪費。クラスメイト達は蚊の様に煩く、学ぼうとする意欲が感じられない。

 

ジュニアハイスクールは、ジェイの考えていたスクールとは懸け離れて違っていたいた。

 

そこでジェイは、ようやく自分と周りの認識が違っている事に気づいた。

 

そして同時に失望とは違う、別の想いと感情が生まれた。

 

私はもう学ぶ事はないのではいか。もしそうなら知識への探求こそ生きる活力とも言える私は、これからの長い人生を如何して生きればいいのだろう。

 

まだ幼いジェイの心は、好奇心から来る知識への絶望と、無欲に生きることへの恐怖で押し潰れそうだった。

 

 

 

しかしこの問題はすぐに解決する事になる。

 

翌日の朝、ジェイは何時もより少し早く目を覚ました。

 

早く起きた日はその時間を利用して、まだ読んでいない本を読むのがジェイの日課だ。当然まだ寝ぼけていながら読んでいない本へ手を伸ばした。

 

だがジェイはすぐに本へ伸ばした手を止めた。この本を見れば自分の知らない知識が一つ減る、知る事が無くなるジェイはその事が堪らなく怖かった。

 

ジェイは気持ちを切り替えようとテレビをつけた。何時も点けない時間帯だがこのさいジェイはなんでも良かった。

 

 

 

だがこの事が、ジェイの閉じた世界(心)を激変させる。運命の出来事だった。

 

 

 

 

 

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【ジェイ】

 

 

 

「・・・なんだこれは」

 

 

 

私は今ジャパニーズ・アニメーションを観賞している、最初は暇つぶしぐらいにしか考えていなかったがね、予想外だよ。

 

 

 

「・・・カッコイイ、イイよ、実に好いよ。何より!ロマン溢れる合体機構にシャープの装甲!!」

 

 

そう、カッコイイのだ。悪の巨大組織へ闘いを挑む、パワード・スーツを装着した屈強な男達。

 

別にストーリがおもしろい訳じゃない。正義の味方が悪の組織の機械兵を相手に、パワード・スーツを纏って立ち向かうと言う物だ。

 

有り触れたSFのテンプレートとも言えるそれは、意外性や独創性もないが、観れなくもないストーリではあった。

 

だがしかし、やはり声を張り上げながら観るほどに、おもしろいストーリーでもない。

 

なら何故つまらないアニメを観続けたのか?其れは出てくるパワード・スーツがカッコ好かったからさ。ただそれだけだよ。

 

そして私は、次第にこのフィクションの産物であるパワード・スーツの仕組みを考えていた。

 

 

 

「一体どうやって合体しているんだ。あの物量と推進力では、合体時の高度まで届かない。そもそもあの形状では空気抵抗が強すぎるいや、それよりも質量の法則を・・・」

 

 

 

どれくらいの時間悩んだだろう。気付いた時にはアニメは終わり、スクールへ向かうバスが家に来る時間だった。

 

ママに呼ばれる前に築けてよかった。

 

私はスクールに行く為に着替えようと、この考えを一時保留にした。

 

 

 

「駄目だ、解らない。仕方ない時間も押してる、早く着替えて・・・」

 

 

この時何気なく言った言葉に、私の思考は停止した。

 

そして、再び動き出した私の頭脳が一つの答えを見つけ出した。

 

 

 

「くっふ、はあはああア、ハハハハッハハハハハハハ、アアアハhhhhッハア」

 

 

 

ああ、私は何て愚かなのだろう。

 

簡単な事なんだ。

 

当たり前の事なんだ。

 

こんなSFの中の空想上の産物なんて、私の知識には無い。

 

どんな論文にも無い、仕組み等わかるはずが無い。

 

如何しても、このパワード・スーツの仕組みを知りたいなら一から創るしかない。

 

基板も無い、理論も無い、部品も無ければ道具も無い。

 

全くのゼロの、一からのスタート。

 

だと言うのに、私は歓喜に打ち震えて行った。

 

今までどんな難題も解いてきた。

 

だが所詮、全て予め用意された問題を解いたに過ぎない。

 

全ての知識を集める。これが私の唯一つの生き甲斐だった。

 

今思うと、実にくだらない生き方だ。

 

私はその知識を使うことを考えていなかった。豚に真珠とは、正にこの事。

 

 

「ククッ・・・もう学ぶ知識が無い?否!あり得ない!!」

 

 

そうさ、あり得ない。

 

 

「何故ならこの世界は、未知で、満ちて、充ちている!」

 

 

例えSF、空想の考えだとしても、科学は科学。再現出来ない道理は無い。

 

 

「実は世界には、魔法が在るかも知れない。若しかしたら、考えた事が実現する兵器が在るかも知れない。そして未来では、人型機動兵器が我が物顔で闊歩している未来かも知れない。」

 

 

全てはフィクション、ならば・・・

 

 

「この私、ジェイル・スカリエッティは、そのフィクションの体現者に成る!!」

 

 

クククッ、そうと決まれば創るのはあれしかない。

 

 

「目指せ、リアルで。ジャーク、オn≪ゴツ≫ぐへ。」

 

「コラ、ジェイ。朝から何騒いでるの。もう時間が無いんだから、早く仕度してご飯食べちゃいなさい。」

 

「ごめんよママー」

 

 

 

 

 

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つづく

 

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