≪~IS・男達のリベリオン~≫=world rebellion!=   作:かたつむり

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第4話

≪~IS・男達のリベリオン~≫

      =world rebellion!=

 

 

四話:異端児の夢

 

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新しい生き甲斐に出会った少年、ジェイ。

 

彼のそれからの行動は早かった。半年の月日を懸け、工学知識とエネルギー工学に物理学、空力学など。

 

マサチューセッツ州のスクールに居る専門の教授らに頭を下げ、その知恵をかり

 

日本のアニメ、特撮やコミック、ライトノベルなのどからアイディアを貰い構想を練り

 

更に半年を懸け、創り上げた構想から理論を創り。更に半年後、都市のフリーガン達からジャンクや廃棄物を貰い、ジェイは既に製作に執りかかっていた。

 

ジェイル・スカリエッティ、彼は正しく天才である。

 

だがそんな天才もけして万能ではない。ジェイは今、一人では乗越える事が出来ない問題に、大きな壁にぶつかっていた。

 

この問題を解決しない限り、フィクションの体現者処か、パワード・スーツのフレーム自体創る事はできない。

 

ジェイはスクールへ向かう仕度をしながらこの問題についてもう一度、一から考えてみた。

 

問題は大きく分けて三つ。

 

 

 

【一つ目の問題:工作機械。】

 

彼が創ろうとしている物は空想上の産物、パワード・スーツであり

 

これまでパワード・スーツの基礎技術が存在しない為、部品はもちろん

 

装甲も現存する物と規格から用途、加工工程も全てが違うため、ジャンクからの流用がほとんど効かない

 

その為、全ての部品を一から創る必要があり。如何しても最新設備と最新の工作機械が必要になる。

 

いくら知識があっても実際にそれを造れる設備や技術が無ければ創りたい物も創れない。

 

いかに天才と言われても所詮は人、如何にも成らない事は如何にも成らないのである。

 

 

 

【二つ目の問題:テストパイロット。】

 

文字道理、パワード・スーツのテストパイロットである。

 

創られたパワード・スーツを動かし、パワード・スーツの問題箇所を洗い出す為に必要な存在だ

 

しかし不安定な試作機の操作と言う事から、高い技術が必要な役割故に。テストパイロットはベテランや、一部の才能の有るエースパイロットなどがその役割をこなす。

 

そして何よりも新型兵器のテストに必要なのが信頼関係である。

 

誰も好きで命の保証が無い試作機に乗りたくはない

 

だからこそ、パイロットは自分の腕と技術を信じ、この兵器を造った技術者達を信じる。

 

技術者は自分達が造った兵器の性能を信じ、自分が選んだパイロットの腕を信じる。

 

それ故に、選ばれたエースやベテランのパイロット達は、信頼の置ける兵器でなければ自衛軍隊や、軍の兵器を造る軍需産業からの依頼も断る権利がある。

 

当然、子供の造る兵器に乗るような物好きはいない。

 

 

まあ、二つ目の問題は然程重要ではない。

 

ジェイ自身、運動神経は良いほうだ。駄目なら最悪、テストパイロットは自分がやればいいのだと、ジェイ考えている。

 

 

 

そしてこの二つの問題の解決に欠かせないのが金と信頼である。

 

世の中金。綺麗ごとではやっていけない、金さえあれば何でも出来る

 

かといって、信頼が無ければ綺麗な金が手に入る事は無い。

 

だがしかし、この二つが無くてもパワード・スーツを造るだけなら、親を泣かせる様な汚い事はせずに造る事はできる可能性はある。

 

ただ、あくまで可能性に過ぎず。事実、この問題の解決案こそがここ最近のジェイ、最大の悩みでもある。

 

 

 

【三つ目の問題:パワード・スーツを企業に売り込むか否か。】

 

企業にパワード・スーツを売り込む、自身のメリット。

 

一つ目の問題である最新設備を使うことが出来。尚且つ、二つ目の問題。テストパイロットに困る事は無い。そして製作経費は企業から出される事。

 

この三つである。

 

対して自身のデメリットと言うと、以下の通りである。

 

※【一つ目のデメリット:パワード・スーツの機密の提示の可能性。】

 

※【二つ目のデメリット:パワード・スーツを製作したとゆう快挙の、権限と名声の剥奪。並びに機密保持のため誘拐、又わ殺害の可能性あり。】

 

 

一つ目のデメリット。

 

それは企画書だけではない。設計の段階で予想されるパワード・スーツの性能と。

 

図面から企画、ネジ一本までの部品に、パワード・スーツの全製作工程。

 

これ等から予想される、パワード・スーツの全データーの提示。

 

もう機密何てありゃしない。

 

だがおそらく、子供ではここまでしないと相手にすらしてもらえない。

 

そもそも、子供がパワード・スーツを造ったといって、話しを聴いてくれる大人などそうそう居るわけが無い。況してそれが企業ならば尚の事。

 

だが、これだけならまだ良い。

 

 

二つ目のデメリット。

 

このデメリットが、ジェイの最大の悩。企業に売り込むとゆう考えを躊躇する最大の理由である。

 

あくまでジェイがやりたい事はフィクションの体現者に成る事であり、歴史に名を遺す事である。

 

もし売り込みにいく場合、大人が子供がに真面目な対応をとってくれるだろうか。

 

否である。まして話しを聴いてくれたとしても、企画の持ち込に対応したのが出世欲の有る人物の場合、ジェイは唯のかもネギである。

 

何せジェイが持ち込んだ企画書に書かれたパワード・スーツは。設計思想にスペック、どれもが今ある兵器の数世代先を行くオーバー・テクノロジーだ。

 

 

出世欲の有る人物は、ジェイの名声を剥奪。嬉しい嬉しいと言って自身の物にするだろう。

 

出世欲など関係の無い、真面目な人物でも。自分より遥かに年下の少年が設計した兵器が、自身の手掛ける兵器より優れているのは面白くはない。

 

そして一番まずい人物は、高い地位と権限を持ち。尚且つ、国に大きなコネクションが有る人物、又は出世欲の有る人物である。

 

これは企業だけの問題ではなく、国も同じことが言えるからだ。兵器とは国の力であり、武力とは戦争の抑止力である。国防の為の兵器が少年の設計した兵器に劣る。

 

そんな事、在ってはならない。

 

なら如何するのか。ジェイが想像する事態の中で、軽いものは権限並びに名声の剥奪。並びに、この企画を立てたジェイル・スカリエッティの無期限監視。

 

重いもので自社の利益の為、金の生る木である自身の拉致監禁。並びに機密保持のため緘口令、及び情報規制。

 

最悪の場合、企画の提出後に拘束。その後、国の情報工作で動いた軍に依り、家族の拉致。家族を人質にパワード・スーツの製作。

 

並びに、現存する国の兵器の改良案の提示、と製作。その後は機密保持のため、国の暗部に依り家族共々殺害。

 

情報工作に依り。翌日の朝刊には《身元の不明な遺体、発見。》と小さく載ることも無く、社会の闇に消える事になるだろう。

 

 

 

勿論、唯パワード・スーツを完成させて歴史に名を遺す事だけならば。

 

企業へ売り込む何て、自身にメリットやリスクの多い賭けをする必要は無い。

 

そんな事をするよりもパソコンを使いハッキング。戸籍を偽造し、口座を偽造して世界中から少しずつ金をチョロ巻き、名前だけのゴースト企業の設立。

 

その後、工作機械メーカーへハッキング。必要な工作機械の図面を拝借、工作機械の製作に必要な資源や部品、材料の発注を開始。

 

その後、工作機械組み立てを開始。工作機械の完成、パワード・スーツ製作へ移行。

 

後は、完成しだい電波ジャック。パワード・スーツの勇姿をテレビやネットへ流し注目を集めれば、ジェイは世界の歴史に名を遺すだろう。

 

ジェイはこの様な企業を頼らない方法を、後五つ程考えてはいる。

 

 

ジェイにとっては多少時間はかかるが、企業へ持ち込むより遥かにリスクは少ない方法なのだ。

 

勿論、そんな事が言えるのは天才のジェイだからこそであり。普通なら決して、リスクが少ないと言える事ではない。

 

 

なら何故、ジェイはこの方法を取らないのか。

 

それはジェイがママとの約束を守っているからだ。

 

 

 

《ジャパンの言葉にね、嘘つきは泥棒の始まり、って言う言葉が在るの。嘘は泥棒と同じか、それ以上の大きな罪が在るって意味よ。

 

これさえ守れば、ジェイは世界のどんな所でもやっていけるわ》

 

 

 

それはジェイのママが口癖のように言う言葉。

 

幼いの天才はこの言葉の意味を理解した上で、守っているのだ。

 

当たり前の常識と言えばそれまでだが、そんな当たり前を当たり前にこなすのは、とても難しいものだ。

 

だが、ジェイは家族が大好きなのだ。

 

 

ママは優しくて厳しい。そんな自慢のママが作るオムライスが、ジェイは大好きだ。

 

パパは大きくて情けない。でも、ママの尻にしかれてるパパとするキャッチボールが、ジェイは大好きだ。

 

グランマは暖かい。そんな太陽みたいなブランマと歩くウォーキングが、ジェイは大好きだ。

 

グランパはおもしろい。典型的日本かぶれのグランパは、間違った知識を言うけど。グランパと一緒に観る時代劇が、ジェイは大好きだ。

 

 

そしてジェイは思いついた方法は全て、国の法律に違犯するだけではなく。ママとの約束をも破るものだ。

 

それはダメだ約束とは守るためあるのだ。

 

家族想いなジェイだからこそ、たとえばれないとしても。直接家族に迷惑のかかる事や親を泣かせる様な事を容認出来ないのだ。

 

さて、ならどうしたものか。この問題にジェイが頭を悩ませていると、部屋をノックする音がした。

 

 

コン!コン!

 

 

「ジェイ、起きてる。起きてるなら返事をなさい。そうね、五秒だけ待ってあげるわ」

 

 

ママが呼んでる。それまで考えていたジェイは顔を上げ、急いで部屋の時計を見た。

 

【07:27】これを見たジェイは顔を蒼くさせ、急いで鞄を持って部屋のドアへ向かう。

 

 

「ママ!何でもっと早く来てくれないの!」

 

「いつまで甘えているのジェイ!彼方はもう二年生なのよ。いつまでもこれじゃ後輩に笑われるわ!」

 

「遅刻した方が笑われるよ!」

 

 

何時ものやり取りを交わし急いで食事をとったジェイは。スクールに行くため小走りで家の玄関へ向かった。

 

 

「いってきまーす!」

 

「「行ってらっしゃい」」

 

 

ジェイの両親は言葉を言い終わる前に家を出で行くジェイに笑みを浮かべながら、今日も愛する我が子の無事を祈るのだった。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

【ジェイ】

 

 

 

「はあ、はあ、の、のります」

 

 

はあー、間に合った。これは明日筋肉痛かな?ヤレヤレ、たまにわ動かないといけないね。

 

幸いな事に、バスの席は未だ空いていた。全力疾走のあと、スクールまで立ったままで居るのは聊かインドア派の私には堪えるよ。

 

何時もどうりスクールに着くまでコミックでも・・・

 

 

「おや、」

 

 

何時もなら鞄の中に有る筈のコミックが無い。

 

 

「まいったねー、忘れて来たかな。」

 

 

スクールバスの中で読む暇つぶしと言えば、前までは論文だったのだが。最近の暇つぶし本はコミックや文庫本ばかりだ。

 

特にジャパン・コミックにノベルは、実に良い物だ。

 

読むだけでアイデアが泉のように湧き出てくるよ。

 

在れば実に、有意義な暇つぶしになるのだが・・・

 

 

「仕方が無い。さて、この時間をどう使おうか」

 

 

悩むねー、

 

小言を呟きながら私はバスの窓から見得る景色を眺める事にした。

 

普段は気にもしなかったが、バスから見る景色も良いものだな・・・たまにはこんな日があっても良いな。

 

私が景色を眺め、椅子のシートにもたれかかっていると。いつの間にか、バスの中はスクールへ向かう学生でごった返していた。

 

 

 

《ねえ、聞いた。》

 

《聞いた、聞いた》

 

《殺したんだって。》

 

《怖いよねー、》

 

 

 

そこへ、偶然聞こえた女子生徒達の会話。

 

子供達が好きそうな唯の噂話。だが、私にとっては、とても、とても興味深い話だった。

 

 

 

曰く、噂の男は犬を殺した。

 

曰く、殺し方はナイフに縁る惨殺。

 

曰く、人も殺した事がある。

 

曰く、殺した犬は血統賞付きのボルゾイだった。

 

曰く、この事件を起こしたのは、私と同い年の少年。

 

 

 

これを聞いた私は、驚愕と同時にそれを成しえた少年に対して表現し難い感情と強い興味をおぼえた。

 

私自身、自分を普通だと思っていない。私は自身を天才だと自負している。スクールの学生の中で誰よりも天才だと。

 

いや、若しかしたら今の私は、嘗て教えを請いた教授達をも超えているかもしれない。

 

故に私は周り線を引いていた。クラスでも同年代の子供と、話す事は話す。

 

だがそれは友達としての会話ではなく、学業としての会話でしかない。

 

クラスでは、私の会話についてこれる者が居ないのだ。

 

だから私の話し相手は必然的に、ハイ・スクールの講師や教授達になる。

 

それでもやはり、私は何処か線を引いてしまう。私は自身が異端児でであると、うすうす気付いているのだ。

 

この世界の何処に、世界を動かせる兵器を創る七歳児が居るのか。この事を教授達が知ったらどう思うのだろう。

 

だから私は、家族以外に心を許せるものが居ない。

 

 

ではこの少年はどうだ。

 

噂が本当だとして、その少年が勝ったのはボルゾイだとゆう。

 

彼は私と同じ異端ではないのか。

 

 

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*Borzoi/ボルゾイ

 

*原産国/ロシア

 

*体高 雄71cm以上/雌66cm以上

 

*体重 雄34~48kg/雌26~40kg

 

*(ボルゾイとは、ロシア語で迅速を意味するよ。)

 

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ボルゾイ歴史は、1260年頃から貴族達の狩猟犬として始まり。

 

それから1861年、ボルゾイは上流階級の間で行われる狩猟には欠かせない存在になる。

 

ヨーロッパでは、ビクトリア女王をはじめ、イギリスの貴族の間でもボルゾイを飼育することが一種のステータスになるほどだ。

 

1889年にはイギリスから農場を荒らすコヨーテに悩ませていたアメリカへ輸出され、大いに活躍。

 

現在はアメリカでもペットとして、わりとパピュラーな大型犬。

 

しかしおとなしく飼い主と家族に忠実で騎士のイメージがあるが、その本質は狩猟犬だ。知的で学習能力はひじょうに高く、その運動量は膨大。

 

いくらナイフを使ったとしても、七歳の子供が勝てる訳がない。

 

もし勝ったのならそれは・・・

 

 

「私と同じ・・・異端児だ。ハ、ハハ・・・」

 

 

その言葉を口にしてようやく。私が少年に対して向けた、表現し難い感情の理由が解った。

 

私は嬉しかったのだ。自分と同じ異端児が居たことに、自分と同じ、世界のはみ出し者が居たことに。

 

だからこそ、私は苛立ったのだ。自分と同じ様に、世界のはみ出し者が居たことに歓んだ、自分自身が。

 

同時に、何故少年に対して興味を向けたのか理解した。

 

 

「そうか、私は、私は友達が欲しかったのか」

 

 

彼ならば、私を理解してくれるかも知れない。同じ異端の彼ならば、私の友達になってくれるかも知れない。

 

そう思ったのだ。

 

私が友達や仲間などと言った者に憧れているのも確かなのだ。

 

ジャパンのコミックやノベルを読んでいると、余計にそう思う。

 

それに彼は運動神経がいいようだ。彼になら、パワード・スーツのテストパイロットを任せても良いかな・・・

 

そこまで考えてた私の頭に、ニータ○プばりの稲妻が走った。

 

 

「そうだ、何故今までその可能性を配慮しなかったんだ。私という実例があるんだ、私以外の異端児が居る可能性はゼロじゃない。」

 

 

仮に私以外の異端児が居たら、彼らは私の計画に、私の夢に協力してくれるだろうか。

 

現実は、コミックのように甘くない事は、解っているつもりだ。

 

しかし一度考えたら私の欲望は止まらない。

 

 

「・・・まずは調べてみよう。このスクールに、どれだけの異端児が居るかを」

 

 

 

 

 

 

そして私は出会ったのだ、人生の宝とも言える存在に。

 

 

 

 

 

形は違うが、共に同じ夢を目指す最高の友達を得ることを

 

 

 

 

 

 

今の私は、未だ知らない。

 

 

 

 

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【おまけ】

 

 

「私と同じ・・・異端児だ。ハ、ハハ・・・」

 

 

 

「なあ、見ろよアイツさ、」

 

「ドラックでもキメてんじゃね。」

 

「痛いな・・・」

 

「アイツさっき、こっちガンミしてたよ」

 

「キモーイ」

 

「マジ、キモイんですけどwww。」

 

 

 

「理解者が欲しいよ・・・(涙)」

 

 

つづかない。

 

 




【注意】話の中で出て来ました《嘘つきは泥棒の始まりの》の解釈ですが、それは正しくありません。あくまで、外人さんが日本のことわざを使うと、どうなるのか?という、アホな作者がリアリティーを出そうとした結果です。

正しい意味は【平然と嘘を言うようになれば、良心がなくなって盗みも平気ではたらく人になるから、嘘はついてはいけない。嘘をつくのは悪の道へ入る第一歩であるという戒めです】
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