≪~IS・男達のリベリオン~≫=world rebellion!=   作:かたつむり

8 / 10
投稿が遅れてスイマセンでした! 
活動報告に詳しく書きましたが、ゴールデンウイークに交通事故に遭いました(泣)。

死に掛けましたね、改めて命の大切さを知りました。
皆様も、休日は事故や病気に本当に気おつけてください。

漸く退院することができ、嬉しく思います。
本当に、待っていた皆様には迷惑をおかけしました。
それでもリハビリをしながらの投稿になるので、恐ろしく投稿が遅いと思います。
作品は完結するつもりで書いています。こんな作品ですが、これからも応援よろしくおねがいします。

でも漸くプロローグ集が終わりました。長かった、本当に長かったよ。
アホだろ! プロローグだけで八話も使うとか。
これ、ハーメルンで一番長い前座だよ・・・たぶん (違ったらすいません)

原作何処行ったとお思いの方々。お待たせしました。今回から源作キャラがちょこっとだけ登場します!!

誰が登場するのかな?



第8話

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≪~IS・男達のリベリオン~≫

      =world rebellion!=

 

プロローグ集/最終話:天気は晴天のち落雷。僕らの明日はどっちだ!?

 

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【オフィス内】

 

 

「はい、そうです・・・えぇ勿論。こちらは先方の期待に副える事のできる物であると確信しております」

 

 

外壁塗装の匂いが仄かに残る真新しいオフィスビルの一室に、男の声が静かに響く。

 

部屋には窓辺に置かれたオフィスデスクに座る男が一人。

 

この声の主はまだ若く青年と言っていい年齢だ。だが柔らかくも力強い青年の声には、他者をも巻き込む蛇の様な印象を受ける。

 

これは努力では手に入らない、持って生まれた才覚。上に立つ者にとって絶対的な力である、カリスマ。

 

まだ二十歳に届いてはいない青年が電話越しで商談を進めてゆく様は、実に優雅であり。

 

この青年から溢れ出す、貴賓と風格。そして圧倒的カリスマ故に発するオーラが、青年がこの部屋の支配者であることを主張する。

 

 

日を覆っていた雲が晴れ。窓から差し込む淡い日の光が青年を照らしだす。

 

その光景はオフィスと言うキャンパスに描かれた、一つの栄華のようであった。

 

 

「はい・・・はい、ありがとうございます。では、明日の御腰を心よりお待ちしています。・・・はい、では失礼します」

 

 

青年は受話器を置き。相手の反応と返答に、満足のいく商談ができたことを感じると。

 

流れるような金色の前髪をかき上げ。まだ幼さが残る顔に笑みを浮かべながら、いかいも高そうな椅子に深々と潜るように座り込むと、大きく息を零す。

 

商談の最中、常に張っていた緊張の糸が切れたようだ。

 

いかに才能が在ろうと、まだ成人もしていない小僧。

 

業界の先人を相手に、気を抜いてなどいられない。

 

もしここで躓けば、会社の未来に大きな負債を背負う事になるのだから、疲れないはずが無かった。

 

青年は大きく息を吸い込み、座り込んでいた椅子から立ち上がると。

 

机に置かれたティーカップを持って、そのままオフィスの奥の角に有るコーヒーメーカーから、慣れた手つきでコーヒーを淹れる。

 

 

カップから漂う香りが。鼻から脳に、脳から脊髄を通して、全身の力が抜けような快楽が体を駆け抜ける。

 

コーヒーの芳ばしい香りは、瞬く間に部屋中に広がっていった。

 

元の椅子に座り込むと、青年はカップを胸元の位置で遊ばせるが。

 

そのしぐさに紳士的な貴賓はなく。遠足を待ちきれない子供にしか見えないのだが。青年は気にしない。

 

青年は純粋に、自分の淹れたコーヒーの香りを楽しんでいるのだから。その仕草がよく似合っている。

 

そもそもコーヒーとは嗜好品の一つであり。ただ渇いたのどを潤すだけの飲み物ではない。

 

芳ばしいコーヒー香りは、豆の種類によって効果が異なるが、気持ちの切り替えやストレス解消

 

などの、リラックス効果が期待できるのだ。

 

 

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※ コーヒーの香りは、人間の脳を刺激し、働きかける事で【α波】や【P300】が出現します。

 

 

  α波とは、人間がリラックスしているときに、後頭部で多く出現する脳波のことです。

 

  ただ、全てのコーヒーに(個人差も有り)リラックス効果は期待されない。

 

  α波が最も多く出現し、リラックス効果があると立証されたコーヒー豆は、グァテマラ/ブルーマウンテンである。

 

 

※ また、コーヒーはの香りはリラックス効果だけではなく集中力にも善い影響をあたえます。

 

 

  P300とは。集中力や、物事を見極めたり聞き分けたりするときに出現する、脳波の事です。

 

  ただ、全てのコーヒーに(個人差も有り)集中力の補佐は期待されない。

 

  P300が素早く出現したのは、ブラジルサントス/マンデリン/ハワイ・コナである。

 

 

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育ちの違いか、ただのコーヒー好きなのか? どちらにしろ、この青年はコーヒーの楽しみ方を解っている。

 

暫く鼻腔をくすぐる芳ばしい香りを楽しんだ青年は、オフィスデスクに置いてある一つの写真たてに目を向けた

 

写真にはクラフト色をした不恰好な鉄の蛙と。その周りを囲んで楽しそうに笑う、四人の子供達が写っていた。

 

青年が写真を見つめてから数秒間、青年の口元が緩み笑をこぼした。青年は懐かしむように目を閉じてながら、コーヒーを口に運ぼうとしたとき。

 

来客を告げるノックが、この部屋に響いた。

 

 

まるで自身の存在を主張するような乱暴なノックに。青年は頭を抱え、今日最大のタメ息を零す。

 

珍しく青年が綺麗な思い出に浸ったらコレである。

 

日本には噂をすれば影と言う、諺があるが。もう少しタイミングを考えて欲しいと、青年は思う。

 

誰でも思い出は綺麗なままでいて欲しいものだと言うのに。

 

 

青年はこの乱暴なノックをよく知っている。何せ今しがた見ていた写真に写っていた子供と、このノックの主は同一人物なのだから。

 

何度も直せと言ったのに、こっちの話しを聴きもしない。完全な俺ルールな友人である。

 

それでいて本当に社会での最低限のルールは守るのだから、たちが悪い。

 

何時だって貧乏くじを引くのは、この青年なのだ。

 

とにかく部屋に入れよう。今は流石に無いと思うが、出来たばかりの我が城のドアが、昔の様にノックで壊されては堪らない。

 

 

「どうぞ」

 

「よぉ、邪魔するぜぇ」

 

 

入ってきたのは白いシャツに、上下黒のカジュアルスーツを着こなし。その上から深い赤茶色のダウンコートを羽織った、大柄な東アジア系の青年だった。

 

まだ若いだろう、歳は青年と同じくらいだろうか。だがこの彼も侮れる者ではない。

 

青年の支配者の風格とは別の圧力、戦士の風格。それが彼には有るのだ。

 

スーツの上からでも判る大胸筋、三角筋や上腕三頭筋などの筋肉が鋼の肉体を主張し。

 

隙のない立ち振る舞い。けしてぶれる事のない重心が、自身の肉体が飾りではない事をしめす。

 

右の額から頬に架けて大きな炸裂傷を付けた面構えに、男の鷹のような鋭い眼が。

 

彼を一級の戦士である事を物語っている。

 

 

「いきなり急な話しをして悪いが。今からパサデナへのフライト許可に、輸送機とパイロット。それと移動の足をくれ。あのキチガイ共が迎えに来いってよ」

 

「と言うことは、もう出来たんですか? いやいや流石ですね。正直な話し、僕は明日の品評会には間に合わないと思っていましたよ」

 

 

彼の要求を聞き、内容を理解した青年は。手に持つカップを置き。

 

青年の目の前にいる彼に、要求の承認を告げる。

 

 

「勿論許可しますよ。輸送機はC-17を使ってください。他は君に任せます」

 

「了解」

 

 

彼ははじめから許可されると解っていたのか。ニヒルな笑みを浮かべながら返事をすると、連れて行くパイロットに同行するメンバーの書類。

 

それと移動用のバギーの使用許可書を、青年のオフィスデスクに載るように綺麗に投げつけると、すぐに部屋から出て行ってしまった。

 

 

「ハァ・・・やれやれ、コーヒーも落ち着いて飲めないなんて。忙しいのも考え物ですね」

 

 

まだ味わってもいないコーヒーを見つめ、青年は肩を落とす。

 

青年はコーヒーを一口で飲み干すと。彼から投げられた書類を整理し、輸送機とフライトの手配を進める。

 

机の上に綺麗に積まれていた書類の束を退かし。自社のキチガイ、もとい。マッド・サイエンティストに創らせた、プライベート通信の端末を操作する。

 

これから話す事は青年の会社にとって、最重要プロジェクトの機密に関わることだ。

 

おまけに今から受け取りに行く物には、世界を揺るがしかねない程の技術が使われているのだ。

 

それでも以前ならば輸送機の離陸に、プライベート通信は使わなかっただろうと考えしまい、思わず苦笑してしまう。

 

 

青年が書類の片付けをしていると。退かした書類の一つに眼が留まった。

 

徐にその書類へと手を伸ばした青年は、書類に書かれていた人物に対して、顔をしかめる。

 

元より情報の秘蔵は徹底している。たが、ここまで病的に警戒をするようにしたのは一ヶ月ほど前になる。

 

今までしなかった警戒をする。その必要が出来たのだ。

 

 

「インフィニット・ストラトス。無限の成層圏ですか・・・篠ノ之 束」

 

 

それは、一ヶ月前に発表された。宇宙での作業活動を目的として、十四歳の少女が作り出した。マルチフォーム・スーツの詳細である。

 

インフィニット・ストラトス。製作者の名前は、篠ノ之 束。

 

青年はこの少女に対し、強い警戒心と不信感を抱かざるを得なかった。

 

 

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【ガウルン】

 

 

「さてと、後はムウの準備と、管制からのフライト許可が下りるのを待つだ」

 

 

まぁ、ティータイム中のムウには、悪い事をしたかな。

 

とりあえず、バギーだけでも運んでおこうと思い。俺は格納庫の扉を開ける。

 

 

「今日は静かだねぇ、ここも」

 

 

何時もはあれだけ騒がしい格納庫も、今日は静かなもんだ。整備員が一人も見当たらない。

 

まぁ、当然だな。整備員は明日の品評会に伴い、その半数が明日の品評会に使う会場での、作業に追われているんだ。

 

 

それもそうだろう。何せ明日の品評会は、家の会社がホストな訳だ。

 

何せ家の会社は、立ち上げから一年もしていない新参者だ。おまけに社長や幹部が、十八歳になったばかりの小僧と来た。

 

明日の品評会も、殆どがアズラエルの親父さんのネームバリューと、そのコネで成立していると言っていい。

 

だからこそ。些細な問題がアズラエルの親父さんの顔に泥を塗る事になる。下手な失敗はしたくない。

 

リスクが大きいぶん成功した時のリターンはデカイ。世間一般の考えでは、これは最初で最後の大博打なんだろうが、俺達には勝算が有る。

 

多少のトラブルが起こっても、明日のプレゼンがそれを帳消しにしてしまうだろう。

 

絶対の確信があるからこそ行える賭けだ。

 

 

「アン? 何してんだあいつは」

 

 

いやいや、困ったね。格納庫にバギーを取りに来たはいいが。

 

悪い事をしている、困ったちゃんの知り合いを見付けちゃたよ。

 

 

「ヘイヘイ、ラウちゃん。いくら非番だからって、ま昼間っからバーボン何て開けちゃあダメじゃない。俺たち未成年でしょ」

 

 

お巡りさんに捕まっちゃうわと。格納庫のおくに詰まれたコンテナの上で、一人黄昏ながら酒を飲んでいる同僚の男に向い、ふざけながら人として最低限の注意をした。

 

 

「なに、問題はないよガウルン。何せここでの私の肉体年齢は書類上、二十歳なのだから」

 

「あぁ~、ソウダッタネ」

 

 

だがコイツ、俺が珍しくも学校のPTAの皆様が聞けば、支持する事受けあいの正論を言ったと言うに。

 

自虐要素満載なブラックジョークで、反論してきやがった。

 

俺の目の前で平然とほくそ笑むこの男。

 

実年齢は俺より下のくせに、肉体年齢が二十歳と言う摩訶不思議な同僚。

 

ラウ・ル・クルーゼ。

 

 

元、ドイツの遺伝子強化試験体。アドヴァンスドの試作品だった男。

 

五官強化体のテストベッドであり。アドヴァンスドの兵士として、極めて優秀な固体ではあっだが。

 

一年前、研究者がラウの体組織に異常を見つけた事が、俺が知っているコイツの人生の始まりだ。

 

ラウの体組織は、細胞の分裂と増殖を、物凄い速度と規模で繰り返している事が解り。

 

ラウの体は人の倍の速さで、細胞の老化が始まっていた。

 

ラウの遺伝子の欠落異常を発見したドイツの研究者達は、ラウを失敗作として破棄処分が決定した。

 

そんなラウをジェイルが拾ってきた事が、俺たちの出会いなわけだ。

 

最初は根暗で、自分が世界で一番不幸だ。とか思っている勘違い野郎だった奴が、ずいぶんとマシに生りやがって。

 

 

どうせこいつも暇だと思った俺は。この後の用事にラウも誘おうと、高く詰まれたコンテナをよじ登り。昼間から飲んだくれているラウに声をかけた。

 

 

「そうだ、お前今暇だろ。チョッと俺と付き合えよ」

 

「おや、デートの申し出かい? 残念だが、私の助手席は既に未だ見ぬレディが予約済みだよ」

 

「チゲェよ、これから家のキチ印どもを、迎えに行くさ。どうだい、俺と二人っきりで行く。カリフォルニア州パサデナへの、快適な空の旅が始まるのよ。嬉しいだろ」

 

「止してくれ。君と二人っきりの空の旅など、冗談ではないぞ。ビザに穴が開く前に、私はケツに穴が開けられるではないか」

 

 

俺は笑った。ラウのこの切り替えしが、俺の笑のつぼにはまったからだ。

 

普段、一人でいる事の多いラウも満更でもないのか。笑いながら、新しく開けたバーボンをグラスに注ぐ。

 

ホント、言うように生ったよ、コイツは。

 

 

「ひでぇ言われようだな、おい。勿論ジョークよ」

 

「勿論知っているさ。さて、こんなお寒い冗談はコレくらいにして。ドクターを迎えに行くと言うのならば、私も同行しよう」

 

「OK、準備が出来たらムウから連絡があるだろう、だからアルコールは程々にしろよ」

 

「フ、分かっているさ。これが最後だ」

 

 

俺は、ラウが酒のつまみとして開けたスナックを頬張りながら。ラウに連絡待ちである事を伝える。

 

ラウも承知した後、俺たちに会話はなく。

 

グラスに注がれるバーボンとスナック菓子が割れる、軽快な音が格納庫に小さく響いた。

 

 

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【???】

 

 

ここはカルフォルニア州にある研究施設。

 

そこで僕を呼び出した奴の所に向かい足を運ぶ。

 

「まったく、呼び出しておいて迎えも遣さないとは。そういうところは相変わらずのようだね」

 

思わずこぼれてしまった友人への愚痴も気にせず、薄暗い通路を進むと。強固な鉄の壁で閉ざされた扉の前にたどり着いた。

 

僕は扉の横にあるパネルにIDカードと、手のひらをを翳して扉を開ける。

 

その後も同じような扉とセキュリティを開けて行き。最後の扉を開け、いよいよ待ち人とご対面だ。

 

 

「やあ、間に合ったね。そっちも忙しいのによく来てくたよ」

 

 

ただ少しだけ、ほんの少しだけ友人に殺意が沸いたのは秘密だ。

 

 

「やあスカリェティ、遅れてすまない。早速だけど例の物を見せてくれないか? 僕は気になり過ぎて、昨日なんて碌に寝ていないんだ」

 

 

そう言うと友人は嬉しそうに、こっちだよと言いながら僕を案内するだ。

 

まったく、人の気も知らずによく笑う人だ。

 

しばらく歩くと何らかの計測器と人が立ち並び、ハエのように動き回るスペースに着いた。

 

そして僕が見つめたのは、ぶ厚い特殊ガラスで隔離された。縦横二百メートルは有るテストドームの中心。

 

三メートルは有ろうかと言う程の、大きな鉄の巨人だ。

 

 

「それではプロジェクトコード、MSの起動を始める」

 

 

友人の掛け声で動き出す技術者達を見ると、僕の心は躍ってしまう。

 

ああ、この時を俟っていた。僕は今、歴史的瞬間に立ち会おうとしている。

 

 

「ジェネレーター、M原素の吸収を開始。続いてM原素の加工を開始します。M原素の、M電子への加工を確認」

 

「ジェネレーター、機体のGMコンデンサーに接続します。接続しました」

 

「M電子、機体の安定領域に到達しました。ジェネレーターも安定しています」

 

 

M原素。スカリェティが発見し、実用化までこぎつけた新原素のことだ。その応用範囲は幅広く。解っているだけでM原素の電気、又は火力エネルギーへの変換は勿論。原素の固形化や、質量物質の生成。 空間へ干渉する事で物体の加速やその応用で飛行も可能なこと。

 

そして対象の体細胞の活性化や、破損した体組織の換わりに原素が結合する事で、怪我の早期回復や、致命的な外相、軽度な身体障害なら完治させてしまう程だ。

 

正に万能。これほど応用範囲が広い原素、いや、応用が効くなんてもんじゃない。

 

ファンタジー、ジャパンコミックの魔法の様な原素。だからこの原素を僕達はこう呼んでいる。

 

 

M〈マジック〉原素と。

 

 

そしてここに有るのはそれを使った動力機関と、それを搭載された戦略兵装。

 

その価値はどれ程のものか。

 

 

慌ただしく動く計測器や研究員達を横目に考えていると、状況は既にクライマックスのようだ。

 

 

「機体の電脳、搭乗者の脳波と精神パターンの解析を開始。・・・電脳、搭乗者の脳波の解析を完了。精神パターンの記録を完了。電脳、リンクします」

 

「搭乗者の脳波と電脳回路のリンクを確認しました」

 

「テストパイロットの状態は!」

 

「若干アドレナリンが高く分泌されていますが、許容はいんです。搭乗者に以上在りません」

 

「駆動系制御システム異常なし。・・・これより機体の擬似神経、かく種センサーと共に。搭乗者の脳波と電脳回路のリンクを開始します。」

 

「リンクした。続いて、相転移装甲に通電。ディアクティブモードから移行し、フェイズシフトを展開。フェイズシフトの展開を完了」

 

「起動作業の、全行程を完了。全行程を再確認します・・・異常無し。機体の起動準備が整いました。」

 

 

メタルグレー装甲は白と赤の装甲に変わり、頭部のV字型アンテナと、勢いよく回るタービンが力強さを与え。そして輝くデュアルアイが鉄の巨人に命を与えた。

 

そして僕はMSを見て感じた、その畏怖の念を。底知れない輝きを感じた。

 

 

「じゃあアリー、何時もの様に動かしてくれ」

 

≪あいょ≫

 

 

白と赤のMSは指を折り、足を曲げて腕を振る。

 

機体の動きを確かめるべく、同じ動作を繰り返す。

 

 

「調子はどうだい、アリー」

 

≪問題ねぇよ大将、むしろ今までより反応がいい。早く動かしたくてたまんねぇよ≫

 

「ククク、けっこう。ではやって貰おうか」

 

 

その言葉でドームの中に、立体マーカー(M原素を使ったホログラム)が出現。その数二百は有るだろう。

 

だがMSのパイロットは正面から突き進み、着弾することなくマーカーを破壊していく。

 

圧倒的力だ、国を守る最新鋭の近代兵器がポップコーンの様に弾け飛ぶ姿に、僕は笑いを堪えることが出来ない。

 

 

そして僕は神を見た。

 

 

「これは! 機体を中心に斥力場が発生。搭乗者の、オムニ・スフィアへの干渉を確認しました!?」

 

「虚弦斥力場生成システム、正常に起動しました。成功です! 成功ですよ博士!!」

 

 

その力は突然だった。

 

白と赤MSを突然淡い光が蔽い、MSの拳が青色の光に包まれたと思うと。MSはそのまま腕を振り抜き、拳をマーカーに叩きつけた。

 

その直後だ、振り抜いた先に居たマーカーの全てが、青色の光に貫かれたのは。

 

 

「如何だいリボンズ、MSの力は? 」

 

「・・・すばらしい」

 

 

それしか言いようがないよ、スカリェティ。

 

運命だ。スカリェティと出会ったのも、この研究に係わったのも。全てはこの時のたに違いない。

 

この力は必ず世界を変える。僕は今その片鱗を見た。

 

 

「そうさ、世界は変わる・・・僕達の手でね」

 

 

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【???】

 

 

「そう! 新しい時代。ISとチーちゃんの時代が、はじま~るよ~お!? 」

 

 

そう。私が作る、私のための世界を。

 

 

「それじゃあ時間だね! バイバイ要らない世界。そしてこんにちわ、私の世界。新たな明日へ、レッゴー!! ・・・ポチっとな」

 

 

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【ラウ】

 

 

「しかしドクターと会うのも久しぶりだな」

 

「どうしたよ急に」

 

「いや、大した事ではないよ」

 

 

そう、大した事ではないのだ。ただ・・・

 

 

「ただもう直ぐドクター達の夢が叶うと思うと嬉しくてな、私も漸く役に立つ事が出来そうだ」

 

 

ドクターに出会わなければ、今の私はいなかった。

 

たとえそれが新技術の確立のために拾われた実験体だとしても。

 

それが一度は諦めた命を救ってくれたドクターに出来る、私なりの恩返しでもある。

 

 

「MS。早く扱ってみたいものだ、ム! 」

 

 

私がまだ見ぬ愛機に、思いを馳せていると。私の強化された五感が何かを感じ取った。

 

 

「如何したよ? 」

 

「窓を見てみろ、何かがこっちに向かって来る、早いぞ! 」

 

「だから急になんだってぃ、な! あれはミサイルか!! それになんて数だ」

 

「方角からして狙いは東アジア辺りか、だがこの数のミサイルとなると被害が大きすぎる。戦争でもするきか」

 

 

余りの突発的な事態に、いったい如何対処すべきか。

 

そのとき。ガウルンの携帯端末に聞き覚えのあるアラートが、勢いよく鳴り出した。

 

 

「俺だ、電話の用件は見当がつくが、いったいどうなってる。 ・・・何だと」

 

 

この日、確かに世界は変わった。

 

 

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【西暦:二千百〇〇年・四月〇日】

 

 

日本に向けてミサイル2341発が放たれた事件は、世界を大きく揺るがした。

 

日本本島を攻撃可能な各国の所有していたミサイル、2341発が何者かにハッキングされた、今世紀最大のサイバーテロは、一人の白い戦乙女により終結した。

 

後にこの件は白騎士事件と呼ばれ、世界に小さな亀裂を生んだ、女性贔屓の始まりだった。

 

そして四年後、世界はまた大きく揺れる事になる。

 

世界が生んだ亀裂は歴史に残る争いを呼んだ。

 

 

これが後の反逆する世界、ワールド・リべリオンの開戦である。

 

 

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プロローグ集/完



コーヒーの香りには、右脳の活性化や、情報処理のスピードを高める効果が有ると、実証されています。コーヒーは優秀な嗜好品なんです。

私、学園都市の第一位がコーヒー好きなのは、苦いコーヒーを飲む俺カッコイイ!! な中二病ではなく。ちゃんとした理由があるのと思うんだ。


やっと登場した源作キャラ、篠ノ之束さんです。

まだ名前だけですけどね。

え、本人出ていた? き、気のせいです(汗)

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